HSS型HSP/INFJ-Tにおすすめする、気ままな道東の旅
北見に住んでから、自分にとって暮らしやすい環境とは
・他人と適切な距離感を保てること
・自然が近くにあること
だと気付いた、ということを以前に書いた。
そんな、自分にとっての理想郷である北見を離れなくてはならない転勤目前。
どこを切り取っても美しい道東を最後まで満喫すべく、引越し準備もそこそこに知床にやってきた。
自然・温泉・美食。心地いいことだけをする
賑やかな観光地を巡るアクティブな旅行ではなく、何もしないことを贅沢と考えるタイプの旅。
デトックスとかリトリートとか、自分何やってるんだろうと行き詰まったときとか。
広々とした大地で、美しい自然に触れ、美食・温泉を楽しむ。
それはきっと、HSP気質の人にとっては大きな癒しとなる贅沢な時間だ。
そんな贅沢を叶える旅をする。
夏休み最終日。
写真とともに美しい夏の道東を振り返りたい。
ポケふた4つ分。2泊3日の旅
北見から網走を経て知床へ。
ポケふた4つを押さえつつ、のんびりお気に入りのKIKI知床リゾートを目指す。
美幌の駅舎がレトロで旅情溢れる佇まいだった。
古い方の『君の名は』(アニメじゃないやつ。真知子巻きの方)の石碑もあって、歴史を感じる。
大空町のポケふたは駅前の広場にあったのだが、そばにポールが立ててあって「雪で埋もれている時はこの辺りを少し掘ってね」と書かれていた笑
斜里は綺麗な展示物状態。
網走は実際のマンホールと、展示と2箇所あり。
JR釧網本線に沿ってドライブ
観光スポット(網走監獄)はスルーしてドライブを続ける。
流氷の見える駅として有名な北浜駅を通過。
レトロな駅舎に観光客がたくさんいた。
その次の原生花園駅で、小清水原生花園を散策し涛沸湖の景色を楽しんだ。
そこら中に艶々赤いハマナスの実がぎっしりなっていて、馬がたくさんいた。
天気が悪かったので写真は割愛するが、どこまでも雄大なこれぞ北海道という景色が広がっている。カメラを手離せない。
KIKI知床リゾートという完璧なホテル
そうこうしているうちに大好きなKIKI知床に到着。
もう何回も宿泊しているが、一度も嫌な思いをしたことがないリゾートである。
知床は大型ホテルが多く、ここも修学旅行生や外国人団体客を受け入れている。
が、混雑にともなう慌ただしさや煩わしさを感じたことは一度もない。
空間のゆとり。
動線の確保。
スタッフのレベルの高さが生む落ち着いた接客。
このホテルでは目先の仕事に追われている人がいない。
それは暇だから、ということではなく。
仕事としてやらねばならない作業は当たり前のものとした上で、自分にしか出来ないおもてなしを「仕事」と捉えて動いているからのように思う。
自分も長いこと接客業に携わっていたが、ここまでの動きを全員が出来るようになるのは本当に難しい。というか不可能だった。
教育したら出来る、というものではないからだ。
仕事を作業と捉えてしまうと、どうしても「こなす」「回す」、酷い時には「やらされてる」感が出る。
お客側からすると「流されている」感覚だ。
逆に積極的に絡むことをおもてなしと勘違いしている場合もある。
お客の状況や心理を読まない押し付けがましい接客は、むしろ至らない接客よりも不愉快なもの。
それなのに、このホテルでそんな空気を感じたことは一度もない。
どのような人材を集めてどのような教育をしているのだろう。
自分には出来なかったことだから余計に気になってしまうのかもしれないが、とにかくレベルの高い、雰囲気のいいホテルだ。
KIKIの美食は地元食材から生まれる
北海道となると、カニ!イクラ!となりがち。
わかりやすいし、インパクトもある。
北海道にはそれを期待するお客さんも多いから、ホテルとしては外せない要素になるのかもしれない。
もちろんオホーツク海に面した知床なんて、札幌よりもずっと新鮮で美味しい海産物がある。
でも、KIKIで感動するのはそこではない。
東藻琴(ひがしもこと)の長芋の天ぷら。
訓子府(くんねっぷ)のはちみつ。
興部(おこっぺ)のヨーグルト。
真ホッケとノーザンルビーで作られたフィッシュ&チップス。
使われている食材のひとつひとつが、地元で厳選された食材。
何の気なしに食べた野菜が美味しすぎて二度見する、そんなことをいつも繰り返す。
ビュッフェスタイルなので気に入った料理を再度取りに行くと、調理中のスタッフさんが気付いてくれる。
美味しかったですかと問われ、とても美味しかったのでおかわりに来たと答えると、嬉しそうに色々と教えてくれる。
産地のこと、食材のこと。
菩提樹のはちみつを知ったのはこのホテルのおかげだ。
好きすぎてホテルのお土産コーナーで購入したが、あっという間に食べてしまい追加購入のために訓子府の菅野養蜂場のショップに行ったことがある。
そこで養蜂家の奥様が「あのホテルは仕入れの担当者が各地を回って、熱心に美味しいものを探してるんだよ」と話してくれた。
これも、さっきの「仕事」の話に繋がるのだろう。自分もこんな仕事をしたい、と強く思った。
温度帯で分かれている大浴場の浴槽
温泉が好きだ。
九州から北海道まで、好みのお湯を探して旅行をしている。いつかまとめたい。
そんな自分が、北海道の温泉の何がいいかというと。泉質云々ではなく、
温度帯で浴槽を分けているホテルが多いということ。
北海道だからという訳でもないかもしれないが、敷地が広々としているせいか、大きな浴槽がいくつも並んでいて好みの温度のお湯に浸かれるようになっているところが多い。
これが他だと、浴槽がいくつかあってもそれはジャグジーや寝湯(浅い浴槽)で、温度を変えているというのはあまり見たことがなかった。
KIKIの場合は低(38℃)、中(40℃)、高(42℃)。
さらに中温の浴槽は2つあって、混雑してもパーソナルスペースを保てるようになっている。
もちろん露天もあり。
サウナは2つで、ちゃんと水風呂もあった。
朝は高温のところの表示が44.5℃になっていてビビったが(確かに痛いくらい熱かった!)ちゃんと自分の好みを選べるので不満はない。
「ここの源泉は熱いのが特徴なんだよ!」というウンチクやコダワリもわかるが、楽しむとなると話は別だ。
苦行をしたいわけではないから。
このあたりも自分が北海道を好きな理由なのだと思う。
温泉ひとつとっても押し付けがましさがない。
肌に合うものを選んでいい。
道東の美しい景色を写真で
長くなってしまった。
ここからはひたすら画像で美しさを伝えたい。
あまりにも美しいので素人でもなんとなく綺麗に撮れるのも嬉しいところだ。
まずは空と海の青さから。
旅行2日目からは晴れたので空の青さが目に沁みた。
何を見ても美しい。
HSPさんにおすすめの自然を感じる方法として、素足で芝生や砂浜に触れるアーシングというものがあるそうだが、まさにそれが出来る環境。
道東に来るまで、オホーツク海なんて冷たい凍った海というイメージしかなかった。
今、そのイメージは大幅に変わった。
豊かで美しい海。
流氷のおかげでたくさんの命が育まれる、奇跡の海。
その海に足をつけられるとは思ってもみなかった。(夏だから可能なのだが)
真夏の湘南の海とは違って、八月でもひんやりとしている。
海外の綺麗な海でも素足で歩くのは痛いから嫌だったが、ここでは貝殻ひとつ落ちてはいない。
小枝はたまに見かけたが、あとはきめ細かい砂があるだけ。
自分はこんな美しい浜辺を見たことがない。
おまけ。行ってみたかった熊の湯温泉
先程の「ここの源泉は熱いんだよ!」を地でいく、超ローカルだけどバイカーなどにも人気の温泉がある。
地元の漁師さんたち愛用の無料露天風呂だが、秘湯気分を味わえる観光スポットとしても有名な熊の湯温泉だ。
伊藤健次氏のエッセイにも度々登場していた。
知床峠を超えて羅臼に行く度に道路からちらちら見えるネイキッドメン(いつも賑わっている)を見ては、いつか入ってみたいと思いつつ、なかなか勇気が出なかったのだが。
今回思い切って挑戦。
女湯はちゃんと囲われていて脱衣所もしっかりとしている。メンズはオープンです。
熱い!足だけでも…って無理!!
水のホースもあるけど痛くて入れなかった…。
頑張って掛け湯だけして雰囲気を味わったが、
出川哲郎ってすごい人なんだなぁ。
夫は男湯にトライ。
やはり熱かったらしく、それでも地元の人達は平気な顔で入っていたと…
女湯は誰もいなかったけど、男湯は10名ほど入浴していたそう。水で薄めるのは基本御法度らしい。
正確には入れなかったけど、やってみたかったことをひとつクリア出来て嬉しかった。
家に帰るまでが遠足です、本当に。
これ、うまく写真に収められなかったのだが右手にはオホーツク海が見える。
とても気持ちのいい写真スポットだ。
また、現在こちらは玉ねぎとじゃがいもの収穫期。
コンテナいっぱいに積まれたそれらは、北海道の大規模農業のすごさを感じさせる。
家が近づいても雄大な景色は変わらず笑
どこまでも広い空と大地が続く。
関東に戻ったら、ここでの生活が恋しくて病気になってしまうのではないか、と今から割と本気で心配している。
デトックス。リトリート。
そんな言葉を敢えて必要とする都市での生活に疲れてしまったら。
こんな景色を見に道東に来てみませんか?
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