矛盾は、自分を知るヒント。
悩むときというのは、自分の中に矛盾が生じたことが原因であることが多いかもしれません。たとえば、誰かに誘われたときに、その人の期待には応えたいけれど、自分は、参加したくない。であるとか、仕事をがんばって成果を出して認められたいけれど、プライベートを大事にしたいから、残業はしたくない。であるとか。小さなことから、大きなことまで、矛盾が、人を悩ませていると思います。
矛盾は、害悪か。
矛盾は、人を悩ませるものであるから、害悪なのでしょうか。そうではないと思います。複雑な思いを抱えることは、たしかに精神的には大変ではあります。しかし、自分を知るヒントにもなるものです。向き合うことで、この先、よりよい解決策が待っているかもしれません。矛盾という複雑な思いを抱えるからこそ、自分と向き合おうとする時間が増えます。矛盾がなければ、自分と深く向き合い、考えることはしなくなります。
矛盾が少なければ、たしかに生きるのは楽。
自分の中に、葛藤や矛盾がなければ、悩むことはなく、生きるのが楽になるかもしれません。葛藤や矛盾がないく生きられる。これほど、生きやすいものはありません。少しでも、そうなれるように、葛藤や矛盾を減らしていくというのも、1つの方法でしょう。しかし、葛藤や矛盾を減らしていくためには、やはり、自分と向き合わないと減らすことはできないので、これまで、葛藤や矛盾を抱えてきた場合は、いきなりそれを減らすというのは、難しいかもしれません。自分の思いなので、簡単に、手放したり、減らしたりが、どうしてもできないものです。
矛盾を受け入れる。
矛盾を手放すということは、簡単にできることではありません。矛盾は、自分の中の複雑な思いです。自分の中の様々な思いを、伝え、そのバランスを保つ役割も果たしています。しかし、手放せない矛盾を抱えるのもしんどいものです。抱えているからしんどいのであって、矛盾を向き合い、その状態をまずは、受け入れることが大切です。矛盾を受け入れようとする態度こそ、自分自身と向き合い、自分を受け入れようとする態度でもあります。
矛盾を宝物として扱う。
矛盾を受け入れようとすることで、自分自身と向き合うことで、真の自分の願いを掘り起こせるかもしれません。さらに、深く自分を知ることができます。新しい可能性を知る機会になるかもしれませんし、自分の中での新たな折り合いのつけ方を見つけられるかもしれません。矛盾から逃れようとするのではなく、矛盾を受け入れようとする。矛盾を自分を知るヒントとして、とても貴重なものとして、宝物として扱う。その宝物は、すぐに、良い効果を発揮させてくれるものではありません。時間がかかるものです。しかし、効果を発揮させるために、矛盾を解消するために、自分と向き合っていくその過程が、とても大切な時間になるのです。
矛盾はあくまでヒントをくれるもの。こだわりすぎない。
矛盾はあくまでヒントをくれる宝物です。宝物のすべてを逃さないようにと抱え込みすぎると、管理が大変になります。そうすると、矛盾や葛藤に逆に飲み込まれてしまいます。そもそも、世界は、矛盾だらけであり、自分という存在にも、矛盾が潜んでいます。矛盾は害悪ではありません。矛盾がたくさんあるからといって、過度に思い悩むことはありません。あたりまえに存在するものなのです。そのため、調子の良くないときは、下手に、矛盾と向き合おうとせず、むしろ、何気ないときに、矛盾と向き合って、自己を見つめて、より自分のことを知って、毎日が過ごせるように活かしていきましょう。
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