中島陸(Nakajima Riku)

塾講師の読書記録です。子どもの成長力は周りの大人の成長力だと思っています。昨日より… もっとみる

中島陸(Nakajima Riku)

塾講師の読書記録です。子どもの成長力は周りの大人の成長力だと思っています。昨日より少しでも成長した自分で子どもの前に立てるように、空っぽな自分に、貪欲に中身を詰め込んでいきます。https://ncoach.site

最近の記事

【#82】松任谷由実「ルージュの伝言」

「わたしは天才」というスターらしい言葉に圧倒されるところから読み始める、ユーミンのインタビューの書き起こし?のような本。 生い立ちから歌手デビュー、青春、性についても赤裸々に語っている。住む世界が違うんだなとつくづく感じる。 ユーミンはそもそもまるで世代が違うが、母親が好きでよく車で流していたので、なんだか身近に感じる歌手。 魔女の宅急便の影響もモロに受け、今でも長距離ドライブの出発時にはルージュの伝言を流してスタートしたくなる。 ユーミンの実家が八王子なので国道の名

    • 【#81】佐藤可士和「佐藤可士和の打ち合わせ」

      世のビジネス本には、人と話すときに「メモを取れ」という派閥と「とにかくその場に集中しろ、メモは取るな」派がある気がする。 この本は打ち合わせは真剣勝負の場だからメモは取るなという考え方。「トヨタの会議は30分」という本でも同様のことが書かれていた。 人と話すときは常にプレゼンという意識を持つ。

      • 【#80】貞観政要

        相模原ボーイズ(https://sagamiharaboys.com)同期の鈴木虎太郎からオススメされた本。 徳川家康も読んだという、リーダーシップ論の古典。帝王学という分類らしい。 組織をどう動かしていくか、リーダーシップとは何か、そのために聞く耳を持つことの重要性、などなど学びの多い一冊。 久しぶりに漢文を読みました。 途中から現代語訳に逃げましたが…

        • 【#79】生源寺美子「雪ぼっこ物語」

          東北の山奥のこけし職人、三谷チヨの生涯を題材にした物語。 貧しい暮らしの中で、手に入ったものが指の間からすり抜けていくような描写が続く。読んでいるこちら側も、どうしても手に入らないものって世の中にあるよな…と悟ってしまう。 この本との出会いは高校受験用の国語教材。東北の温泉巡りをしながら、こけしを集めたくなる温かな本。

        【#82】松任谷由実「ルージュの伝言」

          【#78】野口悠紀雄「『超』集中法」

          物事の大事な部分は全体の2割。そこを見極めて力を注げ。 要はこれが言いたい本。それこそ、隈なく読み込む本ではないと感じた。

          【#78】野口悠紀雄「『超』集中法」

          【#77】三上ナナエ「気遣いできる人は知っている! 会話のキホン」

          顔色を見すぎない相手がそっけないなと思っても、もしかしたらこちらのせいではなくただ別に気になることがあっただけかもしれない。気を使い過ぎて、何も伝えないのはむしろ失礼に当たる。 上から目線× 横から目線○会話において、相手に勝とうとしてはいけない。いま流行りの論破はだめなのだ。必ず相手の言ったことを受け止める。 そのとき、「そうなんですね」はNG。「どうしてそう思うのですか?」など、より相手に興味を傾けていく 何か良い報告を聞いて、「よかったね」は上から目線。「嬉しいね

          【#77】三上ナナエ「気遣いできる人は知っている! 会話のキホン」

          【#76】中澤篤史「そろそろ、部活のこれからを話しませんか」

          印象に残った本の中では「二つのライフ(LIFE)を守らなければならない」という話が出てくる。一つは教員の生活。教員にもプライベートがあり、家族がいることを忘れてはいけない。 もう一つは、子どもの命。体罰や暴言は一掃されなければいけない。そもそもただの暴力を「体罰」と呼ぶことがそもそも指導として正当化しているとも受け取れる。体罰ではなく暴力なのだ。言葉の使い方ひとつから変えていかなければいけないのかもしれない。 部活は教育の一環である以上、それが生徒の卒業後に役立つものであ

          【#76】中澤篤史「そろそろ、部活のこれからを話しませんか」

          【#75】田口元義「負けてみろ。聖光学院と斎藤智也の高校野球」

          僕が中学時代にお世話になった相模原ボーイズでは、当時毎年のように聖光学院へ進学する選手がいた。もともと祖母が福島におり、福島県に親近感を抱いていた僕にとって、聖光学院はすごく好きな高校なのだ。 小学生の頃は漠然と「聖光学院って格好良いな」くらいにしか思っていなかったが、中学生になって実際に聖光学院で野球をした人の話を聴くと、「すさまじいな…」と憧れよりも畏怖のような気持ちが大きくなった。 実際には見たことがないが、あの泥臭さ。男らしさ。とにかく格好いい。 指導者になって

          【#75】田口元義「負けてみろ。聖光学院と斎藤智也の高校野球」

          【#74】菊池高弘「1976年桜美林高校」

          我が母校、東京都町田市にある桜美林高校。ここ20年弱は甲子園から遠ざかっているがかつては全国優勝した野球の名門校だ。その当時のキャプテンである片桐先生が現在は監督を務めている。 この本では優勝当時のチームの様子が描かれており、在学中に読みたかったなと率直に思った。 今では進学校だが、昔は結構泥臭かった時代があったのだなぁと思う。 自分は桜美林の野球部で何を学んだんだろうとふと考える。最近でも2カ月に一度は夢に出てくる高校野球。良い夢だったことは一度もない。 それでも学

          【#74】菊池高弘「1976年桜美林高校」

          【#73】安田正「超一流の雑談力」

          雑談には人生を変える力がある。 こんなキラーフレーズから始まる。なるほど、と思える部分も多く、具体的にネタは○○新聞から仕入れた方が良いなど、すぐに実行に移せそうなものが多い。 ただ、少し難しいことが書いてあるのも事実。それだけ雑談も奥が深いのだなぁと感じさせられる。 僕はいわゆるコミュ障なので、スラスラと雑談ができる人はすごいなと思うし、うらやましさを感じることもある。 おそらくこの本に書いてあることが全てできるようになればどんな人とも仲良くなれて、どんなものでも売

          【#73】安田正「超一流の雑談力」

          【#72】富田和成「鬼速PDCA」

          PDCAサイクルについての本は以前も読んだことがある。 (自分を劇的に成長させる! PDCAノート| 岡村 拓朗 Amazon) この本もおそらく同じようなことが書いてあるのだろうと高をくくっていた。キレイに読んで、すぐにメルカリに出品しようと思っていた。 だが、今回の本は違った。社会人として3年働いたからだろうか。ものすごく重要な考え方がたくさん書かれていることに気が付いた。自分の頭に入ってくる情報が生きたものとして感じられた。 気が付くと、売ろうと思っていた本は折り

          【#72】富田和成「鬼速PDCA」

          【#71】山口真由「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある」

          東大法学部主席卒業、財務省から弁護士事務所へとエリートな経歴を持つ作者の壮絶な努力を1ページ目から突き付けられる。 読んでいくうちに自分の現在の生活リズムが許せなくなるが、そこにヒントをくれるのがこの本。 何を努力すべきか?どうやって努力すべきか?努力の天才である山口さんの考えがまとまっている。 「努力」と聞くと根性論のように聞こえるかもしれないが、そこには合理的に考えられている部分も多いので、いくつか自分の生活に取り入れることもできそうだ。 時間のない朝、朝食とシャ

          【#71】山口真由「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある」

          【#70】リチャード・テンプラー「できる人の仕事のしかた」

          「人を動かす」と書いてあることは似ている。自分の人生を生きる手段としての仕事を全力で楽しむために気を付けるべきことが108個紹介されている。 ・控えめに約束してそれを上回る結果を出す ・汚い言葉を使わない ・他人の原動力を理解する ・自分だけの特技を持つ ・自分だけのスタイルを確立する。 「あの人と言えば、○○だよね。」という一種のキャラのようなものが確立すると、ものすごい強みになる。身だしなみでも、持ち物でもよい。自分を印象付けるための尖った部分を何か一つ作る。

          【#70】リチャード・テンプラー「できる人の仕事のしかた」

          【#69】さくらももこ「ももこの世界あっちこっちめぐり」

          夏休みに生徒が読書感想文に書いていて、とても面白そうだったので思わず購入。こんな形で本に巡り合うとは。 ちびまる子で有名なさくらももこさんの世界旅行記。雑誌の企画で世界中の色々なところへ旅して、そこでの体験をエッセイにしたシリーズもの。 才能のある作家が書くとただの旅行もこんなに読めるものになるのかと驚きながら読み進める。 そして、読みやすい読みやすい。さすがは日本人なら誰もが知るちびまる子ちゃんの作者。「あたしゃ〇〇だよ」「あんた、〜」の語り口で面白おかしく話が進んで

          【#69】さくらももこ「ももこの世界あっちこっちめぐり」

          【#68】林健太郎「優れたリーダーは、なぜ傾聴力を磨くのか」

          Twitterで流れてきた本。今かなり売れているということで購入。傾聴はかなり気になっているキーワードなのでスラスラ読むことができた。 相手の話を聴くということを、自分も怖がっている部分があったのではないかと振り返った。相手の話を聴くというのはとても勇気のいることだ。難しいし、話がどこへ向かうかわからない恐怖もある。その後に自分が何を言えばよいのかも不安になる。 それでも、相手への興味を持って聴くことは本当に大事なのだとわかる。 いろいろなスキルも紹介されているため、コ

          【#68】林健太郎「優れたリーダーは、なぜ傾聴力を磨くのか」

          【#67】夢野久作「瓶詰の地獄」

          無人島に残された兄妹の遺書の形をとられた小説。 なぜか、塾の中2(当時)の女子から「先生、夢野久作の瓶詰地獄、読んでください!」と言われたのがきっかけだった。 随分変わった趣味だなと思ったが、薦められた本は読むことに決めている僕はネットで購入し、読み進めた。 読み終わったことを伝えると、「あ、読んだんだ」というような反応。あれだけハイテンションでオススメしてくれたのに。。。 中学生って難しいなと感じた一コマだった。

          【#67】夢野久作「瓶詰の地獄」