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#90 秦卓民監修 トマス・J・レナード著「Selfish」

パーソナルコーチングの父と呼ばれるトマス・J・レナードさんの本。英語で書かれた本の翻訳なので、回りくどい例示などもあるが、伝えたい内容は人生の本質という感じ。(訳:糟野桃代)


とにかくシンプルに、とにかくありのままに。

セルフィッシュ=利己的というタイトルは、日本人からすると「わがまま」のようなネガティブなイメージをまとうものかもしれない。

だが、この本でのセルフィッシュとはとにかく自分を大切にするという考え方に近い。ポジティブな意味でとらえることができる。

社会人になってからすぐに読んだ「7つの習慣」も、自分を磨くからこそ、自分の周りを幸せにできるという考え方の本だった。

仏教の格言でいうと、一燈照隅だろうか。

「もっと自分をかわいがろう、自己肯定感を高めていこう」という令和の風潮より、もう少し深い、世の中全体のために一人一人がSelfishになるべきだという主張と、そのためのスタンスが28に分けて紹介されている。

読み切るのに時間はかかるが、一つ一つをそのときの自分に当てはめながら読みたい本。時間をおいてパラパラと読み直したい本でもある。

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