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次の日のカレーはおいしいという宇宙の法則

その日に作ったカレーより、一晩おいたカレーがおいしかったという経験はありませんか?
僕はあります。

今日は、「次の日のカレーはおいしい。」というなぞを少し扱ってみたいと思います。

さて、突然ですが、
「エントロピーは増大する。」という宇宙の法則があります。時間の不可逆性とともに語られることが多いです。
(最近、宇宙の法則という言葉はスピリチュアル分野でよく聞きますが今回はたぶん違います。)

難しい言葉ですよね。エントロピー

僕は、環境問題をずっと扱ってきました。その中で「エントロピーは増大する」っていうこともたまに人前でしゃべったこともあります。
少し、お付き合いください。

エントロピーという言葉を初めて聞いたのは大学の時でした。
30年以上前です。熱力学という分野の授業です。その頃は、さっぱりわからなかったんだけども、ある日、研究室仲間の友人が、「エントロピーってのはさ、無秩序さなんだわ。」

って教えてくれました。
また、舌を噛みそうな言葉。「無秩序さ(むちつじょさ)」

僕はこんな風に解釈しています。
「ちらかり具合」
「カオスな感じ」
「混ざり具合」

「エントロピーが増大する」というのは「ちらかり(混ざり)具合が増す
ということになります。「宇宙の法則」は

「世の中、放っておくと散らかる(混ざる)方向に進む。」
ってことなんです。

なぜか。それは、宇宙の法則として散らかった方が、自然に近くて安定だからです。(エネルギーの話になるので割愛します。難しくて説明できない)

身近な現象を見てみましょうか。
温かいお湯と冷たい水を一緒にして放置しておくと同じ温度になっていく。(かき混ぜなくても)
みたいな感じです。

これが、次の日のカレーはおいしい。
ということです。よーく混ざる

玄関の靴はどうですか?
机の上は散らかってませんか?
カバンの中の書類はどうでしょう?

そして、貴方のいるコミュニティ、会社とか、組織とか、
ちらかってませんかね?
停滞した組織を何とかしようと、新しいプロジェクトが立ち上がったりします。新しい委員会が立ち上がったり、新しい取り組みをしたりします。

これね、どんどん散らかり具合が広がっていきます。宇宙の法則だから。
僕もとあるコミュニティに属していますが、そこからくる連絡がメールだったりフェイスブックメッセンジャーだったり、LINEだったり。。。
(ちらかっている)当の本人たちは大まじめで便利になるだろうと、活性化するだろうと考えているのにね。宇宙の法則だから仕方ありません。

どうしたらいいんでしょうか?
解決策があります。(僕が聞いた話では。。。)
人間だけが宇宙の法則に逆らうことができる。
っていうことです。

散らかり具合を整えることができるのは生命の活動
そして意識できるのは人間だけらしいですね。

生命の活動というのは、例えば、食べ物(散らかった状態)を食べて、体(整った状態)を創り上げる。というようなことです。

意識できるというのは、
靴をそろえる。とか、ゴミを拾う。とか。
組織でいうと、これまでやっていた無駄なことを省くとか。
そういうことです。

どうでしょうか?
次の日のカレーはおいしいかもしれませんけど、ほぅっておくとおなかを壊しちゃったりします。
散らかり具合を放置しておくと、宇宙の法則に従っているかもしれませんが、大変なことにもなるかもしれません。

エントロピー増大は悪いことばかりじゃありません。
ダイバーシティ&インクルージョンという言葉もあるとおり多様性が進むのは抗う必要はないんじゃないかと個人的には思っています。

ただ、ここで、みんなに伝えたいなとおもっているのは、
散らかっている状態、散らかってきた状態に気が付いたら、
僕らは解決できる(唯一意思をもって宇宙の法則に逆らえる)人間なのだから、ちょっと立ち止まって考えてみたらどうですか?っていうことです。

さて、先日この話をしたら、
「絶対に作りたてのカレーの方が、スパイスの風味もとがってておいしい」と主張されてしまいました。

それでは、次回は「カレーは飲みもの」という話をしたいと思います。嘘です。
















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