新人経営者として独立するときに最初に考えたこと
こんにちは!
パティシエの鈴木崇志です。
オンラインでケーキ屋を運営しています。
ガトーオペラ専門店クインテット ドペラ(クラウドファンディング挑戦中)
今日は自分が独立するときに考えていたことをパラパラと書いていきたいと思います。
借金をしない
経営者として借金をしないというのは甘い考えか、もしくは経営者としては未熟なのかもしれませんが、自分は借金をしないことを前提に独立をしました。
人それぞれ考え方があるので、仲間や先輩で独立した方は「借金をして一人前」というかたもいます。
自分はいろんな方の経験や意見を聞かせてもらった上で、借金はしないと決めました。
資本金に充てる貯金があったということもそうなのですが、養う家族がいるということ、そして多分もともととても慎重な性格なんだと思います。
借金をしないと決めたら借金をしないスタイルでのビジネスを考えます。
レンタルキッチンを借りるということや実店舗を持たないということ、頼れる人を頼るとか、お金をかけなくてもいろんなことが結構できちゃうもんで、在庫を持たないという考え方もずっと続けています。
例えば町のケーキ屋さんで販売している生菓子の賞味期限はほとんどが1日で、ホテルのテイクアウトショップに並べているケーキも1日売れなかったら全部廃棄をしています。
うちのスタイルはオンラインで受注ペースがだいたい分かるので、大量の在庫を持つ必要がなく、しかも冷凍で保管ができますので製品ロスは今のところゼロです。
たまに焼きが甘かったり、納得できない仕上がりになった場合はスタッフで試食してしまうので、本当に製品を捨てるということをしないで続けることができています。
前にも書きましたが、製品は自分の分身だと思うくらい思い入れがあるので安易に捨てるということはしたくないんです。
ホテルで勤務している時から同じ思いで商品開発をしていましたが、ビュッフェを行っているほとんどのホテルはすごい量の食品ロスを出しています。
見栄えであったり、お客様の満足度を考えると食べ切れない量の料理やデザートを並べないといけないということが前提にありますが、いつも残念な気持ちで捨てられる食品を見てきました。
なので独立して、製品ロスがゼロというのは本当に嬉しいことなんです。
借金をしないという決断をしたことで、一番良い結果として見えたことが「製品ロスのゼロ」だと思います。
仲間を増やす
独立してからすぐに多くの仲間に連絡をしました。
パティシエの仲間やホテル時代の同僚に連絡をして、独立を伝えるとすぐに皆応援してくれて商品を購入してくれました。
オンラインって便利ですね。
実店舗だと「今度行きます!」になりますが、オンラインだといつでも購入できるのですぐ買ってくれちゃいます(笑)
もちろん知り合いはいつも応援してくれるのですが、独立してから気づいたのがあの人もこの人も、自分の仲間になってくれる可能性があるってことでした。
自分は本当に気が合わない人以外とはすぐ仲良くなっちゃう方で、誰にでも気軽に話しかけちゃうタイプの人間です。
最初に仲間にしようと思ったのはヤマト運輸のスタッフさんでした。
近所のヤマトさんの事務所に挨拶に行って、自分はオンラインでケーキを販売していて、ヤマトさんにはこれからたくさんお世話になるからぜひ今後ともよろしくお願いします!って、販売しているケーキを持って行きました。
ヤマトさんもちょっとビックリしていました(笑)
でもうちのビジネスは配送会社さんがいないと成り立たなくて、
なので絶対に仲間になってもらわないといけなかったから、もう最初から「仲間にしてください!」くらいの気持ちで挨拶にいきました。
ヤマトさんから見たらうちはたくさんある取引先の1つだと思いますが、うちにとってはとっても重要な仲間です。商品を大切に扱って欲しいし、うちが困ったときには頼れる存在でいてほしい。
だからビジネスライクとか嫌で、人と人の付き合いでいたくて。
なので、新商品が出たら持って行ったりして、そうしたらヤマトさんもとっても美味しいって喜んでくれて、ケーキを買ってくれることもあります。
近所の人にも勧めてくれるようになって、本当にありがたいことです。
他にも、自分が通ってる整体の先生とも仲良くなって、ケーキ屋を運営しているって言ったら「ケーキ大好きだからって今度持ってきてよ」って言ってくれて、ケーキを持って行ったらすごく美味しいって褒めてくれて、それから毎月かなりの量を注文してくれるようになったんです。
来院する方にもうちのケーキを勧めてくれていて、本当に嬉しいです。
この間は泊まりに行ったビジネスホテルの支配人の人と話し込んじゃって、うちのケーキをお勧めしたらすぐ買ってくれて、それから定期的に買ってくれるようになりました(笑)
独立すると会う人、会う人が「ご縁」だと思っちゃうんですね。
これまで勤め人だったときに、プラベートの時間で自分の勤務先の商品を人に勧めたりしなかったんですが、今はいつでも自分の商品をお勧めしています。
仲間が多い方が良いとずっと思っていましたが、独立すると本当に人とのつながりをありがたく思います。
いつも会う人、会う人が仲間になってくれたらいいなという気持ちで接しています。
長くなったので今日はこの辺で。
2021年8月14日
パティシエ 鈴木 崇志
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