見出し画像

⑨ローカル線対策に補正予算がつきました

 こんにちは、霜を踏む音の心地良い11月、パスタライオンです。
今年の7月にローカル線のあり方についての「提言」がなされ、はやくも年を終えようとしています。時間の流れは無情です。
 

お金が出ました

 11月の閣議決定において、本年度の補正予算が組まれました。この補正予算によって、ローカル線の見直しについて利用促進策や会議費に充てられるお金が出ました。(11/8 閣議決定)

  提言を受け、国交省は早期に取り組む必要があると判断。一部事業費を2次補正で前倒しで計上し、23年度当初予算案にも関連経費を盛り込むことを視野に入れている。  2次補正では見直し協議が進むよう、地域で行う実証事業を支援する事業費を新規計上した。実際にバスを走らせ、ローカル線と比較した利用者の増減や利便性を確認することなどを想定している。補助率2分の1で、最長3年間行う方向だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/cbd813244de2254156a32b5abc2bf7c9bb4d5eb0

 お金ないと何もできないですからね。動き出している、動き出せる自治体は早く動けるぞってことです。協議の場の会議費もここから出せる。
(なんかこれまでの取り組みを転化しただけのもので使われそうな…)

最長3年間、なにをするか

 ひとまずは本年度の補正予算は出ましたが、大事なのはそのお金で何をするのかです。
 JRに「見直しの対象です」と言われていなくても、あなたの住んでいる町、住んでいた町はいまどうですか?公共交通機関を利用しているひとはいますか?「ちょっとやべぇかもな…」と思ったら、もしくは気になった線区があれば、その線区(〇〇線)の名前でググってみてください。
たぶん何かやってます。
 何かやるのはいいんですが
 「ずっと同じようなことを繰り返していないか?」
 「定例的にやっているだけではないか?」
そういう目で過去の資料を見てみるのも大事になりますね。
ホームページ持ってない、資料載せてない、とか論外・オブ・論外なんですけどね。地域の皆様に愛されようという気が無いんか。

雑感

 3年間の取り組みが始まる、のではなく「ラスト3年間」の気持ちを持ったほうがいいところがたくさんあるように思います。
 この3年間が、自治体首長の言い訳期間になってしまうんだろうな、と半分あきらめてもいます。
「3年間頑張りました、これからも頑張りたかったけど、国とJRがダメっていうから…」こんな感じで。これなら自治体は苦情を受けなくて済む。
(そして無責任なメディアが「強引に廃止」と書き立てる、までセット)

 ただし、読者の方に覚えおきいただきたいのは、判断軸となる時間は3年間ではなく、線路ができてから今までのン十年間です。線路ができてから今までのン十年間の積み重ねの結果、なんです。抗しようのない外部要因があったとしても。
 3年で実際に目に見えてお客さんが増えるかっていうと… 厳しい現実が待っていると思います。お金が出た以上、3年間という時間を現実に抗うために使うもよし、現実から逃避するために使うもよし、それは自治体の自由です。最終的に受け止めなきゃならないものは受け止めてくれよ、というだけです。

 欲を言えば、3年間ほかに先んじて前向きに持続可能性の高い交通網形成に真剣に取り組んでほしいなと思っています。

 そんなパスタライオンです。

ローカル線の存廃問題というテーマについての記事をマガジンにまとめています、よろしければほかの記事もぜひ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?