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たまには。

昨晩、流浪の月、みてきました。


正常か異常か判断するのなんて
採血データくらいでいいし
アタリかハズレかなんて あいすの棒で
いいじゃん...ウゥ

とおもった日。

文の自宅に行ったあの日から
再開まで見届けたのに
わたしは全然なにも知らなくて
なにもわかっていなかった。
知った気でいてごめんね。

おとなになった更紗ちゃんの笑い方が
ああ、そうやっていままでやってきたんだね。
好奇の目を そうやってかわしてきたんだね。
なんて思わせてきた。
おとなになれなかった文が
唯一声を荒げて抵抗したのは
おなじことを繰り返さないためだったのかな。
変わるためだったのかな。
更紗ちゃん第二号をつくりださないための。

「 人は見たいようにしか見ない 」
そんな更紗ちゃんの言葉が
すごく心にきたのに
「 ほんとその通り 」なんて
口を揃えて言ってるのをみると
わたしのなかでこの言葉の重みがすり減っていった。
というか、その通りで片付けないようにしよう
なんておもった。
「 結局人なんて見たいものしか見ないから!」
みたいなニュアンスに段々と変換されて
いつかこの言葉に逃げてしまうじぶんが
目に浮かんだ。
だめだ、ちがう、そういう意味じゃない。
なんてぐるぐるした。

わたしはこの言葉をいつか
だれかのために使いたい。
し、わたしもだれかのことを
見たいようにしか見ていないこと
そうしちゃっていたことを
ちゃんと心においておきたい。
図星だからこそ すり減っていったのかな。

見たいように見るなんて
しないぞ!してないぞ!
とおもっていたのに
更紗ちゃんに言われて ぐさぐさきて
受け止めたくなかったのカモネ。

長く語れば語るほどに
無責任な感じがしてきちゃうな。
許されるってだれにだ。なにをだ。

本人だけがわかっていればいいなんて
きれいごとに過ぎなくて
それだけじゃ日常には溶け込めないのかな。

いまも文と更紗ちゃんが
ふたりでいっしょにいることをねがう・・

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