【はやぶさ2のおみやげ】リュウグウのサンプルに液体が入っていたぞ

自分は地球を一周したこともないし、地球から外に出たこともないのだけれど、地球の外は人間の想像よりも遙かに広い空間があるのだと言われていて、なんとなく納得している。

なんとなく納得しているのは、実際に宇宙に出たことが無いし、惑星があるのは知っているけれども、距離感を計れないから、やっぱり納得しか無い。

それでも、探査船は今も地球に情報を送ってくれているので、やはり実在するのは間違いないだろう。はやぶさもお土産を持ってきてくれた。小惑星のかけらを持ってきてくれた訳で、やっぱり、地球の外はあるんだろうなと納得が出来る。


立命館大学総合科学技術研究機構の研究グループは、大型放射光施設スプリング8に設置されたX線ナノCTを用いて、はやぶさ2探査機が採取した小惑星リュウグウの砂に3D分析をおこなったところ、サンプルの鉱物結晶に閉じ込められた液体の水を発見した。

以前に小惑星イトカワから炭素質コンドライト隕石と呼ばれる始原的な隕石に含まれる鉱物の中にCO2(二酸化炭素)に富む液体を発見。この隕石は木星軌道から外側の低温領域で出来たものだと2021年4月に明らかにした。

今回もこの手法でリュウグウのサンプルに適応したところ、この液体は単純なH2O(水)ではなく、CO2や硫黄、塩素を含んでいたことがわかった。分析にはサンプルを-120℃の低温にして、内部の液体を凍らせると、イオンビームで削りながら、TOF-SIMS(時間飛行型2次イオン分析)という装置で行った。

小惑星リュウグウの母天体は、太陽系形成時に鉱物や氷が集まって出来たと考えられており、氷が溶けた液体の水と鉱物とが反応し、この液体から様々な鉱物が結晶成長したと考えられている。

なので、この鉱物サンプルの中には液体が存在するはずだと考えられていた。

隕石の中に水があったという話なんだけれど、なぜかロマンを感じてしまう。地球の外で何かが起きていたという証拠が見つかること、それは科学者達が想像していたことが物的な証として見つかるのなら、これはうれしいだろうって。


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