【日常生活の座り時間を相殺するための身体活動量:50代以上の健康に関する新研究】座り時間を強度の高い運動で相殺するぞ

『座っている時間による死亡リスクを相殺するためには、1日に20〜25分の身体活動が必要』という研究結果が、BMJ(British Journal of Sports Medicine)誌オンライン版に掲載されました。

また、50代以上の人々に関しては、座っている時間に関わらず、1日の身体活動量が多いほど、死亡リスクが低くなることが示されました。

先進国では、成人は平均して1日9〜10時間を座って過ごしています。そして、この座りがちな生活スタイルが、死亡リスクの上昇と関連していると研究者らは指摘しています。

これまでの研究では、長時間の座位に対する身体活動の効果に関して、集計データに頼っていることが多く、大まかなアプローチになってしまっていました。しかし、今回の研究では、活動量計を装着した4つのグループの参加者について個別のデータを分析し、身体活動が座位時間と死亡リスクの関連にどのように影響するかを詳しく調査しました。

研究対象は、ノルウェーのTromsø Study 2015-16、スウェーデンのHealthy Ageing Initiative(HAI)2012-19、ノルウェーのNational Physical Activity Survey(NNPAS)2008-09、米国のNational Health and Nutrition Examination Survey(NHANES)2003-06から2003年から2019年の間に収集された個人参加者データで、50歳以上の約12,000人のデータが分析されました。

その結果、毎日12時間以上座っている人は、毎日8時間座っている人と比べて、死亡リスクが38%も高くなることがわかりました。一方、1日22分以上の中等度から強度の身体活動を行うことで、死亡リスクが低下することが示されました。

具体的には、毎日座っている時間が10.5時間未満の人々は、1日10分余分に運動することで、死亡リスクが15%低下しました。一方、座っている時間が10.5時間以上の人々では、運動することで死亡リスクが35%低下しました。

ただし、この研究は観察研究であり、因果関係を証明することはできません。また、身体活動量と座位時間の経時的な変化を測定することができなかったため、他の要因(食事、運動能力、一般的な健康状態など)の影響も考慮されていません。

しかし、研究者たちは、少量の中等度から強度の身体活動を行うことで、座っている時間による死亡リスクを排除することができると結論づけています。そして、身体活動を促進する努力は、個人の健康に大きな利益をもたらす可能性があると述べています。

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デスクワークで長時間座っている習慣を続けていると、死亡リスクが上がるというのは、割と知られていると思ったけれど、割と知られてなかったりするのかな。まあ、死亡リスクに関する研究とか率先して探す人はそうそういないと思う。

自分も科学系のニュースを眺めて、それとなく拾ってみたりするので、死亡する確率を減らすと言うことに関心がどれくらいいるのかちょっと気になる。

死亡リスクといっても、多分ピンとこない人もいるだろう。がんや高血圧、脳卒中など具体的な病気をあげられれば気になるとおもう。自分が案じているのは、この先に成人病に関わってくる日々の行動を考えることで、なるべく健康に生きていたい。

何も考えずにいるなら、それに越したことは無いけれど、そういう状態になるのなら、毎日10000歩を歩いたり、タンパク質をしっかりとって、適度に運動ができること。しかし、働いていればそういうことをサボりたくもなるし、ゲームとかにふけっていたいこともあるわけで。

基本的に屋内でじっとしていたいたちなので、腰を下ろしていたらずっと動かないと思う。そんな日々を送るようになったら、すぐに衰えてしまうだろう。でも、こういう日々を毎日送れる日が来るのかどうかはちょっとわからないけれど。


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