【困難な場所でも種を植えてくれる】3本のひげが地中に種を植えてくれるぞ

枯れ木に花を咲かせましょうと言って、灰をまいて花を咲かせたじいさんって、もしかして地面に蒔いていたのではないかと考える。

灰をまくことでアルカリ性になるので酸性の土壌を中和することになる。このことにより、桜は元気になって花を咲かせるようになったのでは。

桜といいだいたいの植物を育てるときって、苗にしてから目当ての土壌に植えていくことがあって、そこに種からやればいいのではと考えるけれども、多分環境によって種はとても脆弱だから、野鳥に食べられたり、雨が降ってむき出しになったら風に飛ばされてしまうと言うこともあるのかもしれない。

おもえば、天穂のサクナヒメも米の田植えのときは種籾を納屋の中で育てていた。ちゃんと根を伸ばせるようになるまでは、種のままだとはっきり言ってハードすぎるニューゲームなんだろう。


Natureで紹介された新しい研究は「E-seed」という木製のベニア板から作られた生分解性種子キャリア。3本のひげからなるコルク栓抜きのような茎は水分を含むとほどけて、地面に向かってねじれると種子を埋めていく。これによって、野鳥や風雨の激しい環境などから根付かせることができる。

この新技術はミミズや、肥料、菌類を届けることにも使えるかもしれない。

タイムプラスからはE-seedが湿気にさらされて地面に穿っていく様子が見られる。北アフリカ、インドマラヤ、中東、オーストラリアに自生する「オランダフウロ(エロディウム)」は乾燥した気候に適応するために種子の自己埋没気候を進化させている。

自然界にある埋没装置は1本しかひげが無いため、隙間のある土壌では馬雨期の失い。研究チームはひげを3本にして設計した。これにより、自らを押し上げる力が大幅に強化され、2回の雨で平地での掘削成功率が80%となり、より幅広い環境で利用が可能になった。オランダフウロの種では0%でうまくいかなかった。

この技術は地滑りの回避、外来種の影響の軽減、手の届き肉場所の森林再生の改善などに役立つとのこと。

種をぱっぱとまいているだけではやっぱりうまくいかないのね。とくに苗を作ってから植えるにはマンパワーが大事だし、コストもかかる。この技術なら、パパッと巻くことで、自ら地中に埋まっていくことが期待できるわけだ。

またもや自然から学んでしまった。人間が神を超えるにはまだまだ先になるな。


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