【世界初のミニ腸】免疫機能を持ったミニ腸の開発に成功したぞ

幹細胞というのを見つけてから、再生医療がものすごくホットな研究になったわけで、自分と同じ組織を作れるから、内臓の損傷も自分の細胞で作ったパッチをあてがえば、だいたいうまくいく。

とはいえ、自分の臓器をスペアとして作れたりしないかなと思うけれども、それなりに創出は出来ている。しかし、マウスの実験でも100%確実ではないので、まだまだ時間がかかりそう。

遺伝子異常も起こして、がん化する可能性もあるし。

かりに臓器を作れたとしても、形だけ出来てちゃんと働いてくれるのか。小腸は腸内細菌という外部の細菌と共に共生しているとも言えるんだけれど、仮に創出した小腸がその組織構造だけで、ちゃんと機能するんだろうか。

おそらくはよその生体から免疫系の組織をいただいて、活動させるのだろうけれど。


国立成育医療研究センター研究所 再生医療センター、東京農業大学食品安全健康学科、弘前大学大学院医学研究科消化器外科学講座の研究グループは、腸管の免疫機能を持っている高機能な「ミニ腸」の開発に世界で初めて成功した。

このミニ腸内の組織マクロファージはヒトの小腸組織のマクロファージが持つタンパク質の発現パターンを示し、大腸菌成分を貪食する機能もある。

人の腸管モデルとして試験管の中から幹細胞で作るミニチュア臓器で3次元化組織(オルガノイド)の研究が世界中で活発に進んでいる中、自然免疫応答まで観察できるオルガノイドモデルは世界初。

擬似的に生きている腸を作ることにより、生体内における、腸管免疫反応や炎症性疾患などの病態を再現できるので、創薬研究に活用が出来るとのこと。

こうして擬似的な臓器の開発で免疫系まで再現できたなら、いずれは人造人間も見えてきそう。ヒトが知的生命体を作る神の所業に手を伸ばす日も近いかも。


#世界初 #日本の研究

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