【心臓細胞で人工魚】人間の心臓細胞で完全自律でおよぐ魚を作ったぞ

原則的に筋肉は疲労をするって事は無くて、疲れを感じるのは脳がそうさせるからであるという。筋肉が疲労して動けなくなるというなら、心臓はとっくに止まっている。寝ている間も動き続けているのが心臓。心臓の筋肉が特別強いというわけではなくて、心臓以外の内臓の筋肉も皆同じ構成で出来ている。

魚もまた眠りながら泳いでいる。肴の身体は泳ぐことに特化した体つきなので、全身をフルに使って泳力を得る。かつての武道家は金魚の動きを見て俊敏な動きを身につけようとしていたとかなんとか。かの有名な塩田剛三というかたです。


ハーバード大学の研究者はエモリー大学と協力して、ヒト幹細胞由来の心筋細胞から最初の完全自律型バイオハイブリッド魚を開発。

この人工魚は心臓のポンプ作用のように筋肉収縮を再現することで泳ぐことが出来る。研究者達の目標はこの複雑な人工筋肉の開発を進め、こどもの奇形の心臓に代わる人工心臓を作ること。

このバイオハイブリッドゼブラフィッシュは2層の筋細胞があり、尾びれと両側に1つずつある。一方が収縮するともう一方が伸びることにより、胴体を勢いよくひねる動作を起こして、推力が生まれる。その動きはまさに水を得た魚。この人工魚は100日以上動くことが出来るという。

しかも筋肉だから普通の魚と違って、心筋細胞が成熟すると最大泳力が増加され、一ヶ月以上増加した。ちょっとしたおもちゃにもなるんじゃないか。

こどもの奇形の心臓の代替に使われるだろう人工心臓も、より性能が向上すれば、心臓の弱い高齢者にも使えるようになると良いけれど。もしかしたら、100歳を超えてもエベレストに登頂できる人が現れるかもしれない。


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