【ピーナッツ型のトマトが出来た】ゲノム編集でトマトの形を変えるぞ

昔キテレツ大百科というアニメを見ていた時、航時機こうじきというタイムマシンで未来に行ったら、未来の八百屋で扱っている野菜は四角くなっていた。なんで四角になっているのかというと、転がらなくなって、詰みやすくなるので、配達が楽になるからと言う。

なるほど、代替の果物や野菜は丸くなっているから、スイカやオレンジが転がってしまったら、ちょっと大変だ。四角くなれば、転がる心配も無いし、角があるから担ぎやすい。

しかし、食べる時には不便になったりしないか。スイカを割って食べる時、従来の扇型に切ったら、角が付くので端っこが食べにくくなる。切り取ってしまうなら楽になるかな?

いや、スイカはかぶりついた方がおいしいのではないか。


国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学大学院生命農学研究科の研究グループは、金沢大学、華中農業大学(中国)との共同研究により、トマトの果実で、細胞分裂を制御している転写因子SIMYB3R3の遺伝子をCRISPR-Cas9を用いたゲノム編集により、機能は介することでユニークな形のトマトの開発に成功した。

この研究はSIMYB3R3がトマトの形を決定する遺伝子であると特定し、ゲノム編集をすることでトマトの形を変えることが出来た。

このことで、これまでにない形のトマトを消費者に届けることが出来ると期待されている。

転写因子とは遺伝子の発現を促進あるいは抑制するタンパク質のこと。

研究チームはシロイヌナズナにおいて、細胞分裂の制御に関わることが見いだされている転写因子MYB3Rのトマトにおけるオルソログに着目。トマトのゲーの無データベースを探索により、トマトには四種類のMYB3Rが存在することが明らかになり、SIMYB3R1から4まで名付けられた。この中からSIMYB3R3が細胞分裂の抑制に働くことがわかり、ゲノム編集によりピーナッツ型のトマトも作ることが出来た。

トマトにも出来ると言うことは、イチゴやミカンなども出来たりしないかな。品種は同じでも形の違う野菜がスーパーに並ぶ日が来るのか。出荷しやすい形に作るのもありかもしれない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?