世界クラスの体操競技の選手は頭もちょっと違った

天才的に何かをやってしまう人というのは、やっぱり脳に仕組みが人よりちょっと違うらしい。アインシュタインの脳が実は保存されていて、普通の人よりもニューロンが緻密だったとか、そんなことを言っていた覚えがある。

脳は使えば使うほど神経のコネクションがどんどん構築されて、今まで苦労していたことが、成熟されてもっと楽にできるようになる。

楽にできるようになったら、さらに高度のことができる可能性が生まれてくる。

そういうサイクルで学習をするので、運動でも勉強でも徐々に上達する仕組みになっている。


順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科、医学研究科放射線診断学、脳神経外科学、スポーツ健康科学研究科の共同研究グループはMRIの脳ネットワークの解析により、世界クラスの日本人体操選手に特徴的な脳ネットワーク構造があることを発見。

一般の体操選手と比べると体操競技に密接につながりのある領域を結ぶ神経接続の強さが、世界レベルの競技者はより強く,一部の神経接続が競技成績と相関しているとわかった。

一般の体操選手と比べて、世界レベルの競技者は見ているものや感じているものがちょっと違っているらしい。森末慎二もかつては鉄棒で跳躍するときも、景色のイメージが鮮明だったらしい。

この脳の働きに違いを見いだせたと言うことは、この世界レベル脳の発達へと再現できればいいわけで、まだ課題はあるだろうけれど、脳科学的に伸ばしていくための指標が見えてきたと言うことだろうか。

最初期のオリンピックの頃の体操の映像を見ると、え、この程度だったの?って結構驚く。今も新しい高難度の技を開発しているわけだけれど、人間の限界が少しずつ伸ばしているのを感じると、上げ止まりはどこにあるのかと思ってしまった。

体操もそうだけど、陸上競技もどこまで記録は伸びていくんだろうなぁ。



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