【脳と脂肪は会話していた】脂肪細胞が脳と直接対話していることを発見したぞ

NHKで人体の特集が放映されていて、最新の知見で人体の不思議を明かしていく内容だったのだけれど、内臓や皮膚や骨には何らかのメッセージを臓器に送るメッセンジャー物質があるという。

血管というインフラがあるので、臓器は骨などの組織は決して孤立した一部では無く、何かがあれば伝える方法を持っていた。

ここ最近では、新しい臓器が見つかるというニュースも来たりして、探し尽くされたであろうと思っていた、人体にはまだ見えていないものがたくさんあるらしい。

探し尽くされたと思っているのは、理科で人体を学んだ自分らの世界で、研究者は一見踏みならされた研究成果の轍からさらに見方を変えて、見逃していたものを探しているんだろうと思う。


アメリカ、スクリプス研究所の研究グループは新しい2種類のイメージング方法により、脂肪細胞と脳の間に新しい通信経路が発見された。

脳が血液中のホルモン信号に反応するだけで脂肪燃焼を調節しているのでは無く、脂肪細胞に直接メッセージを送り代謝プロセスに影響を与えていた。

2つの新しいイメージング方法の1つはHYBRiD法と呼ばれるもので、脂肪組織を透明にして、ニューロンの経路に独自のウィンドウが表示できるようにするもの。もう一つはROOT法と呼ばれるもので、脂肪組織に局在する特定のニューロンが身体の他の部分とどのように通信するかを調べることが出来る。

今回の発見で、脳は脂肪についての情報を受け身かと考えられていたが、積極的に調べていることがわかった。

これらの感覚ニューロンからの通信をブロックし、脂肪組織の代謝活動が増加することがわかり、交感神経系にギアを入れて、白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変換した。

褐色脂肪細胞とは痩せる細胞と言われており、新生児には多く存在しているけれど、成人になるにつれて減少していく。この褐色細胞を増やすことが痩せるためには大きなテーマでもある。

そこで、求められるのはいかにして褐色細胞を増やしていくかになる。しかし、まだその方法はこれからの研究になりそう。

これで、脂肪を分解するための仕組みがちょっとずつわかってきたわけで、確立された方法ができたら、体質改善や体型維持のための超効果的なメソッドが出来るだろう。

まあ、そういう方法を待って座しているより、少しでも動いて食事に気を遣っていくことが今は大事ですね。


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