ミミズを使って給食の食べ残しをリサイクルしちゃうぞ

自分は好き嫌いが多かったので、給食のおかずが食べられないものが割とあった。当時は出されたものは食べなきゃ行けないという担任の常識がルールだったので、嫌いなものも我慢して食べていた。おかげで、食べられないものが未だに存在する。

昔コッペパンにドライカレーを詰めていたものがあったのだけれど、なにを勘違いしていたのか、カレーの中にレーズンを入れるという鬼畜の所業を給食の献立に入れていて、自分はどうにかあらがおうと考えていた。

カレーは食べられるがレーズンが苦手である、しわだらけで酸っぱいだけのブドウがどうしておいしいというのだ。今考えれば鉄分や必要なビタミンがあるから、レーズン自体に罪はない。

だいたいの食材を鷹揚に受け入れてくれるカレー自身の懐の深さに甘んじて、あわよくばこの「しわブドウ」を食べさせてしまおうという魂胆が許せない。

当時の自分はこのレーズンをカレーに入れたことを許せないと思い、どうせ反抗できないであろう小学生のことだからとなめてかかる給食センターの献立を決めた連中に行動を持って、噛みついてやると決めたのだ。

そして、コッペパンに挟まれた黒いつぶをスプーンで丁寧にほじっては皿の片隅に除外した。担任の先生にまんまと見つかって、外された「しわブドウ」は全てコッペパンの中に混ぜられた。所詮は蟷螂の斧だった。


大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科、東京大学農学生命科学研究科、名古屋大学大学院 生命農学研究科の研究グループはミミズ堆肥化技術をもちいて、学校の給食の食べ残しの堆肥化に成功。

給食残渣(たべのこし)をシマミミズを用いて、校庭に設置したコンポスター(堆肥作成装置)のなかに給食残渣とシュレッダーでできた紙ゴミなどを混ぜて、ミミズ堆肥を作成。

18週間で堆肥になり、成分を調べたところ一般的な堆肥と変わらない炭素と窒素の比率になったとか。

しかも、小松菜をこれで育てたら、従来の堆肥の2倍ほど発育がよかったという。

ミミズが土を耕してくれるって、どこかで聞いたことがあるけれども、食材としても有用なんだよね。薬にもなったっけ?

今後ともゴミ問題はなかなか解決しないし、フードロスもしばらく続きそうだし、この研究によって、ミミズの需要が高まるかな。コンポスターって、ちょっと使ってみたいんだよね。生ゴミを堆肥にするとゴミがかなり少なくなるって言うし。


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