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編集プロダクション/ライター事務所のparquet(パーケット)です。代表:遠藤光太

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マガジン

  • 連載エッセイ「どう生きたいかなんて考えたことがなかった」

    ライター・フジイさんによる全8回の連載です。

最近の記事

【要約音声】ライターにとってChatGPTは敵か、それとも友達か?【編集部コラム】

記事要約音声

    • 今ここにないものにも、耳を傾ける。「声のアトリエ」のオープンダイアローグ

      オープンダイアローグ(開かれた対話)には、話せない時間がある。 私が語りをしたあと、私以外の参加者だけで、私の語りについて話すのだ。これはオープンダイアローグにおいて「リフレクティング」と呼ばれるステップである。なんとも不思議な時間だ。 * 今回、ちはやさんこと髙本裕子さんが主宰する「声のアトリエ」の「オープンダイアローグ・カフェ」に参加した。 ここでは、オープンダイアローグをオンラインで体験することができる。2時間のセッションを終えると、オープンダイアローグの不思議

      • なぜライターにとってwell-beingが大切なのか? AIには書けない文章を考える【編集部コラム】

        執筆:遠藤光太(parquet) ひどい鬱のときに重大な決断をしない私がひどい鬱だったとき、「今は脳がバグっているから重大な決断はしないでおこう」と決めていた。例えば「死ぬ」とか。 「バグっている」とはグラデーションだ。鬱でなくても、どこか調子が悪い、不機嫌、不安などがあると、日々の小さな判断を間違えてしまう。 私たちが文章を書くときには、無数に存在する「次の1文字」を選び取る判断を繰り返している。いわゆる「手癖」、経験、見聞きしたものから「次の1文字」の候補が浮かび上

        • ライターにとってChatGPTは敵か、それとも友達か?【編集部コラム】

          「Singularity is here(おそらく)」「DX?Web3?NFT?今度はChatGPT?LLM?もう無理……」と、IT・Web界隈のバズワードに嫌悪感を持っている人も少なくないと思う。 実際のところ、NFTについて無視して生活していても、何も影響はないかもしれない。 ただ、ChatGPTの登場と生成AI・対話型AIの普及は、これまでのバズワードとはちょっと質が違っていて、革命がいままさに起きているのではないかと私は思う。だから、嫌悪感を持たずに読んでほしい。

        【要約音声】ライターにとってChatGPTは敵か、それとも友達か?【編集部コラム】

        【要約音声】ライターにとってChatGPTは敵か、それとも友達か?【編集部コラム】
        • 今ここにないものにも、耳を傾ける。「声のアトリエ」のオープンダイアローグ

        • なぜライターにとってwell-beingが大切なのか? AIには書けない文章を考える【編集部コラム】

        • ライターにとってChatGPTは敵か、それとも友達か?【編集部コラム】

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        • 連載エッセイ「どう生きたいかなんて考えたことがなかった」
          6本

        記事

          【編集部コラム】その引用は、リスペクトか、ウォッシュか?

          「創作物」が爆発的に生み出される時代にアイザック・ニュートンは、ニュートン力学の確立や微積分法の発見を実現した。この名言は、自分の成果が先人たちの研究や知識に基づいていることを認め、リスペクトを表している言葉である。「引用」は、このように過去から未来へ叡智をつなげるために、重要な役割を持っている。 引用には、法に定められたルールがある。例えば、以下の内容はその一部だ。 ただし、最近では引用や著作物をめぐる環境が大きく変化してきている。YouTubeやTikTokの切り抜き

          【編集部コラム】その引用は、リスペクトか、ウォッシュか?

          #6 ずっと一緒に働いてるから、俺がどんな思いで貯めた50万かわかるよな?

          「福祉は申請主義。基本的にこちらから申し出なければ動いてはくれない。何をどう利用できるのか知らない方のほうが多い」 ドラマ『リエゾン こどものこころ診療所』(テレビ朝日系)の第5話、「ヤングケアラー」がテーマの回でのセリフだ。 Twitterでは、共感する多くの声が挙がった。私自身、頷くだけでは物足りないほど共感した。 どんなに困窮していても、自分が動かなければ救いの手は差し伸べられない。福祉の申請以前に、福祉の選択にすらたどり着けない人も大勢いる。 親に頼れない子ど

          #6 ずっと一緒に働いてるから、俺がどんな思いで貯めた50万かわかるよな?

          #5 私の自立は、一人暮らしを始めたことでも就職をしたことでもなく、母と縁を切ると決めた瞬間だった

          結婚を機に母と縁を切り、5年が経つ。 夫とその家族という新たな繋がりができるにあたって、母の存在は脅威だった。 精神的依存のみならず、経済的依存もあったためだ。 母と縁を切り、肩の荷が降りたというのが私の本音だが、縁を切った当初は、小さなアパートで一人老いていく母の姿を想像しては罪悪感に苛まれた。 母が孤独死したら私の元に連絡がくるだろう。母の遺体や、母が生活していた四畳一間の部屋を見て、私は何を思うだろうか。そんな想像ばかりが頭を巡った。 振り返ると、母と縁を切って

          #5 私の自立は、一人暮らしを始めたことでも就職をしたことでもなく、母と縁を切ると決めた瞬間だった

          #4 母のようになるのが怖い。母のせいでこんな惨めな思いをした。幼少期の経験のせいでこんなに生きづらい。もっと普通の家庭で育ちたかった

          私たち夫婦には、子どもがいない。 何度も話し合い、子どもをつくらない選択をした。夫との間に子どもがほしくない、と言ったら嘘になる。ベビーカーを押しながら歩く幸せそうな夫婦を街中で見かけると、素直にうらやましいと思う。でもそれ以上に、子どもをつくれない、つくりたくない理由があった。 私は、自分の子どもを育てる自信がない。 虐待の世代間連鎖の確率は3割程度だと聞いたことがある。3割と聞くと、多くの人が「たった3割」と思うかもしれないが、私にとって3割は「たった」ではない。

          #4 母のようになるのが怖い。母のせいでこんな惨めな思いをした。幼少期の経験のせいでこんなに生きづらい。もっと普通の家庭で育ちたかった

          #3 はくじょうもの!死にかけてる母親を置いて帰るなんて!

          「お酒たくさん買ってる」 偶然通りかかったクラスメイトが、私の自転車のカゴに積まれたビニール袋をのぞきながら言った。小学校3年生のときのことだ。 母に頼まれ、近所の酒屋でいつものようにビールを買っていた私は、同級生にその姿を見られたことがたまらなく恥ずかしかった。 「親戚がたくさん来るから...」と咄嗟に嘘をつき、そそくさと自転車に乗ってその場を去った。 その時の気持ちを、いまだに思い出すことがある。 「世界で一番大好きよ」と必死で母を慰め続けたヤングケアラーという

          #3 はくじょうもの!死にかけてる母親を置いて帰るなんて!

          #2 お前って無表情だよなあ。お前見てると親に愛されなかったんだなと思うわ

          「お前って無表情だよなあ。お前見てると親に愛されなかったんだなと思うわ」 新卒で勤めた会社の上司が、憐憫を含んだような薄い笑みを浮かべながら私に言った。忘年会での出来事だ。 笑って適当に受け流すことも、「なんでそんなこと言うんですか」と反論することもできなかった。不躾な言葉を浴びせられたことに対する腹立たしさよりも、「普通」じゃないと思われたことへのショックで、胃のあたりがヒンヤリと冷たくなった。 酒に飲まれ、自分を制御できなくなる母幼い頃、ポテトサラダが大嫌いだった。

          #2 お前って無表情だよなあ。お前見てると親に愛されなかったんだなと思うわ

          #1 サッカーなんてやったら、女の子なのに日に焼けるやろ

          「習い事したいんだけど」 夕飯を食べ終えて、スマホで漫画を読んでいる夫に言った。 「いいんじゃない?何するの。運動不足だからヨガとかいいんじゃない」 スマホから目を離さないまま、夫が言う。 「ヨガじゃない。サッカーがやりたい」 そう言うと夫は顔を上げて、「いいじゃん」と笑った。 世界中がワールドカップで白熱しているさなか、私は近所のドン・キホーテでサッカーボールを買った。 「女の子らしく」を強要する母何かを選択する基準が「母がどう反応するか」になったのは、幼少期

          #1 サッカーなんてやったら、女の子なのに日に焼けるやろ

          編集プロダクション・ライター事務所「parquet(パーケット)」のご紹介

          はじめまして。編集プロダクション・ライター事務所の「parquet(パーケット)」です。 この記事からnoteで情報発信を始めます。書いているのは、代表の遠藤光太です。個人でライター・編集者をしているほか、チームでお仕事を受注し、メディアの立ち上げやリニューアル、連載企画の制作なども行っています。 遠藤の自己紹介2018年からライターを始め、5年目になりました。過去には編集プロダクションに勤務していた経験もあります。 個人のポートフォリオはこちら💁‍♂️ 取材・執筆記

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