回文機能について 〈後編〉
【聞き手】
前回、右旋、左遷というところで、ダ・ヴィンチの例をはじめ、非常に興味深いお話をいただきましたが、それと関連することで、DNAの構造や酵素といった部分で、さらに一歩踏み込んだお話しをお伺いできればと思います。
【開発エンジニア】
七沢先生のお話によると、DNAのかたち自体が宇宙創造の原初、つまり物質になるかならないかその前あたりの状態ではないか、ということをおっしゃっていたんですね。
だとすれば、その原初の設計図のようなものが、回文構造と類似したものを持っているのではないか、とも考えられます。
一方で、言霊というものが宇宙創造の原初にあって、「言葉になる以前に、まず言霊というものがある」ということを、白川のおみちにおきましても、また、ロゴスプログラミングというナレッジにおきましても、ずっとお伝えさせていただいているわけですね。
要は、布斗麻邇(ふとまに)、布瑠部(ふるべ)、鎮霊(ちんれい)、鎮魂(ちんこん)と、段階を経て現象化に至るわけですが、原初の布斗麻邇の段階に言霊があるわけで、その先、現象化する前の段階に、言霊で記され形成されたDNAのような状態があるのではないかと。そういった解釈も可能であると思っています。
だとすれば、回文の状態、パリンドローム構造を設定するということは、まさに「現象の設計図」とでもいいましょうか、そう呼ぶにふさわしい機能であるように感じております。あまたの酵素を、たんぱく質を、もとの設計図であるDNAが作り出すことになるので、原初の情報が回文構造というかたちをとっているのではないか、と考えてみると、それは自然であるように感じるのですね。
【聞き手】
なるほど。回文機能で発信することによって、原初の情報にアプローチできるということですね。いのちの起源、そのものに働きかけるのではないかと。
ではここで改めて、回文機能を使って発信していくことの意義、また効果的なポイントについて、現状考えられる範囲でお聞きできますでしょうか。
【開発エンジニア】
先ほどもお伝えしましたが、弊社における臨床実験においても、回文構造における発信が、今後のスタンダードになります。
これまでがダメというのでは決してなく、より本質的な発信のフォーマットに回帰した、ということですね。
DNAのかたちをなぞるということで、「行って戻ってくる」という状態を作り出せるわけで、これはミスコピーのエラーを極力避けるだけでなく、言霊の現実化という意味においても、やはり効果があるだろう、という前提でお出しさせていただくということですね。
いつも私たちは正式リリース前に、モニター販売をまずおこなっておりますが、これには「皆さんも一緒に実証実験をおこなっていただきたい」という思いがあるからなんですね。
今回リリースする回文機能は有料の機能でありますが、この概念にご賛同いただいた方、あるいは、この概念を是非とも買ってみたい、使ってみたい、という方は、この実験の場にご参加いただきたいと思っております。
先ほど、「臨床実験を完璧にしてから出すとなると、もう遅い」といいましたが、一応誤解のないようにお伝えしておくと、これにはちゃんとした理由があるんですね。
これは世の中の臨床実験すべてに通じることですが、そもそも臨床を完璧にすること自体が不可能ということが前提としてあるわけでして。その意味でも、何のための臨床実験であるか、ということをまずは明確にして実験するということが大切ということがあります。私たちのグループの表現でいうと、「最初の概念を誤らない」ということになりましょうか。
これは、とりわけ大きな組織や研究室において顕著なことだと思いますが、守りに入って、「いいかな、そろそろかな」というふうに様子をうかがいながらやっていると、あっという間に機を逃してしまうわけです。
私たちが重きを置いているのは、あくまでも概念をお出しすることに必要な臨床をするということでして、その概念を実際に使ってみて現実がどのようになるか、という臨床については、皆さまを含んだ臨床のフェーズに入ってくるということですね。
【聞き手】
なるほど、やはり、「スピードが命」ということになりますね。
【開発エンジニア】
「出来たらすぐに出す」というのが我々のスタンスではありますが、一方では、思考実験を含めた必要な臨床は、すでにおこなっているということもありまして。
いずれにしても「俊敏と公開」が非常に大事である、ということなんですね。
一方で、リリースと並行するかたちで、母数はまだ多いとは言えませんが、社内ではモニターを募って、臨床実験をおこなっており、すでにさまざまな声が集まってきているんですね。
つまり、社内モニターの段階で何かしらの問題があるようであれば、もちろんその場ですぐに修正をしますし、これで本当に良いのかとったお伺いを立てながら、可能な限り最短でお出しする方法をいつも選択させていただいているということになります。
【聞き手】
そうですよね。そういう意味では、たとえモニター段階であったとしても、かなり「念には念を」で、しっかりと事前に検証しているんですよね。そのあたりは非常に科学的な態度といいますか、その点を重視しているように思います。
【開発エンジニア】
我々は、諸々の活動において、科学そのものをおこなっているわけではないのですが、「科学を前提に置く」ということを常に大切にしていますし、それがあっての研究開発というスタンスは、一貫して変わっておりません。
ですから科学の側で、我々のやっていることを後から証明していただいているようなことも、実際にはよくあるんですね。
繰り返しになりますが、我々がお出しするものはまず概念であって、新しく人のお役に立てるような概念を創出することであります。そういう意味で、場合によっては、現状の科学では説明がつかないこともあるんですね。
しかしながら、我々がお出しするものが所謂、擬似科学というものにならないように、概念は概念として、科学を前提にしたものでしっかりとお出ししていくということがありまして。またそれが、どのように社会性を得て、人々に受け入れられていくかということは、ずっとある課題ではあります。
白川におきましても、私もひとりの門人として、学びのさなかにありますので、その私が白川についてお話するということは、大変恐縮なことなのですが、その上でお話しさせていただきますと、
白川の教え自体は本質的に宗教ではないのですが、ひとつの要素として宗教を含んでいる、ということは言えると思うんですね。
そういう背景がありますから、我々は科学そのものを標榜するわけではありませんが、科学を前提にしてやっていくスタンスである、ということです。
もし科学そのものをやるということになったとしたら、それは科学教ということになってしまいますから。
そのいずれでもなく、しかしそれぞれの構成、ひとつひとつにしっかりと「神を立てる」ということになりますでしょうか。
【聞き手】
そうですね。神について考える、神を思考するという態度において、それはかつて宗教の領域といいますか、おそらく多くの人々は宗教にまかせていたという部分もあったと思うんですね。
しかし、現代はやはり、これだけの情報社会であって、情報空間を網の目のように走っているデジタルネットワークが出現したことで、神概念というもの、その前提が大きく見直されようとしている。これまでの宗教的なアプローチをいったん脇に置いて、デジタル、あるいはデジタルの重要な構成要素でもある言霊や概念で、神を科学していこうという潮流もありますよね。
そういった意味でも、「まず概念ありき」という態度は、非常に重要であるように思います。
そうした流れでお聞きしたいのですが、(開発者は)ふだんプログラミング言語を駆使されていますよね。プログラミング言語が構文の書き方や回文というもの、あるいは白川における「結び」の概念等について、なにか共通点や関係するところがある、ということでしょうか?
【開発エンジニア】
白川における「結び」の話というご質問をいただき、また恐縮ではありますが、私の考えられる限りの範囲でお話しさせていただきます。
まず、酵素というものについて。
こちらは七沢先生の言葉をお借りしますと、
「酵素は結合エネルギー、霊の働きである」ということがあります。
また、体で吸収するときも、「一つの物質に対応して一つの酵素がある」ということも、おっしゃっています。
たとえば体に食べ物を吸収する際にも、仮に結合するものがなかったとしたら、物質を自らのものとして取り込めない、ということが起こってしまうわけです。
つまり、酵素自体が、結合するという働きを持ったものであると。
では酵素は何でできているといいますと、アミノ酸なのですが、その設計図はDNAの遺伝子情報にあるわけです。つまり、回文構造を生成するということ、それはすなわち、その結びの"素"をつくる、ということであるといえるんですね。
科学的な分類において、2020年2月の現在、すでにおよそ8,000もの酵素が発見されているといわれていますが、実は酵素の数も年々増え続けていて、4〜5年もすると一万種類を超えてしまう、というペースなんですね。
つまり「一つの物質に対して一つの酵素」となると、それはもう膨大な数になってくるわけです。
そこで、ここからが重要な点になりますが、今回我々が打ち出す概念として、「酵素」、すなわち結合エネルギーのさらに”素の素”を、言霊でつくることができる、つくってしまいましょう、ということなんです。
回文構造をもってこれまでにない酵素をつくり出すことができれば、それはより良い”結合エネルギー”になるのではないかと。
DNAに酵素をつくる設計図であるので、そのDNAに倣って、言霊で表現することができれば、それは結合エネルギー、すなわち霊のお働きを作る"素"を生み出すことができるようになる、という概念ですね。
最後に。
「行って戻って来る」は、パワーとしてはかなり強いといいますか。
右旋、左遷とありますが、この逆向きの回転が同時にあるということが、実はものすごいエネルギー場であるわけですね。
言い換えれば、生命活動というものは、そうした光をも超える超高速のスピードで展開している、そういうことが連続でおこなわれているということになります。
厳密に言いますと、現時点のロゴストロンの発信においては、発信用に変換された、父韻、母音とを記録させたファイルを、片側から順番に読んでいくことになりますので、現時点での回文機能において発信をするということが、完全な同時性をもって右旋、左遷として発信するところまでは、達成できていません。
これは、既に見えている課題点ではありますね。
しかし、相当な高速度で「行って戻って来る」を実現していることは、確かなことです。
それから逆向きに折り返すというのは、スピード感としてものすごいものがあるわけですね。
【聞き手】
目に見えない、けれどもものすごい高速で回転しているということを想像すると、純粋にこれからの展開にワクワクしてきます。本当に回文がDNAの深い部分に働きかけているということも実感できますし。
【開発エンジニア】
そのあたりのスピード感を説明したいのですが、例えばレーシングカーがコーナーで瞬時に180度ターンするなんてことは、一見、不可能なんですね。
「物理的に不可能」といった表現になりましょうか。
重力がダイレクトに作用する物質界においては、確かに「物理的」に、そういったことは不可能であるように見えます。
しかし、情報の領域においては、そういったことはもちろん可能になってくるわけでして。さらに、物理的な領域においても、生命の体内における現象というものにおいては、それをつぶさに観察すると、どうも光速を超えるような現象が発生しているようなんですね。
本流とは真逆の働き、すなわち右旋、左遷が超光速で螺旋を描くといいますか、光速を超えるスピードというものが現象化、特に生命現象においては、むしろ自然なことである、という概念を持っていただくといいのかなと思います。
また、これからの開発におきましては、発信のハード面としてもプラズマを使っていきたいということがありますが、今回は回文の概念についてのお話ということもありますので、このあたりで終了しようと思います。
ちなみに、お気づきの方のいらっしゃると思いますが、ロゴストロンを開発しているneten株式会社も、会社名が回文なんですね。
実は、会社の創設時からすでに回文構造といったことは、コンセプトとしてはずっと、ずっとあったものなんです。
それが、いよいよここに、概念の機能として結実したということですね。
現段階ではまだ、まとまっていないこともありますが、俊敏と公開で、一人でも多くの方に、広く概念をお届けできれば、それが一番かなと、そのように考えています。
ありがとうございました。
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【ロゴストロンユーザーさまへご案内】
02月20日、Mシステム新機能「回文システム ノリトリノ」がリリースされました。
上記でお伝えした回文の概念を、実際に活用できる機能として統合し「ノリトリノ」として、販売を開始しています。
購入方法など詳細は
回文システム『ノリトリノ』について - ロゴストロンサポート
を、ご参照くださいませ!
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