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“ソーハム・ジャパ ” “アジャパ・ジャパ”が最高の実践と言われる訳

ソーハム瞑想

ソーハム瞑想(सोऽहम् ध्यान[so’ham dhyāna])はヨーガの瞑想の一つです。
自然な呼吸にジャパ(जप[japa]):ソーハム(सोऽहम् [so’ham])というマントラ(मन्त्र[mantra])を合わせていきます。ソーハムという神聖な言葉を繰り返し唱える瞑想法の一つです。

アジャパジャパ(अजप जप[ajapa japa])とは

『ジャパ』はマントラを繰り返し唱えることです。
否定の意味の『ア』がつくことで、“唱えること無しに(考えることなしに)ジャパをする” という意味になります。
努力なしにジャパの実践を続けることです。

ソーハム(सोऽहम्[so’ham] )の意味

「ソー(सो[so])」は彼=すべてに浸透しているブランマン(ब्रह्मम्[brahmam] )、
「アハム(अहम् [aham])」は「私」という意味です。
続けて言うとソーハムになります。

ソーハム瞑想のやり方

最初は、吸う息と吐く息の両方の自然呼吸に注意する必要があります。
ゆっくりと心の中で「ソー(सो)彼(自然の摂理)」と言いながら息を吸い、心の中で「ハム(अहम् )私」といって息を吐きます。
呼吸のたびに心で唱えているのを感じます。

ソーハムを唱える回数

27回、57回、108回の単位で唱えます。108回以上でも大丈夫です。
マントラの数え方はコチラをご参考にされてください。
※ジャパが吸う息から始まると、マントラは「ソーハム」になり、吐く息から始まると「ハムソー」になります。

唱える時に意識したいこと

「私は純粋な意識です。」
「私は私です。」
「それは私です。」
「私はこの体でも、この心でも、この息でもありません。
 私はブランマンです。」
「私はブランマンです。」
「私は体でも心でもありません。私はブランマンです。」

数日間の練習の後で、呼吸は完全にリラックスし、リズミカルでバランスの取れたものになります。
通常の呼吸は、1分間に15回、1時間に900回、24時間に21,600回です。

アジャパジャパを完成させた人は、1日あたり21,600ラウンドのジャパを簡単に行うことができます。

チャクラとクンダリニー

ヨーガの伝統では、このマントラを唱えることは、チャクラ(चक्र [cakra])という背骨に沿った7つのエネルギーセンターへ働きかけます。また、ソーハム瞑想によってクンダリニー(कुण्डलिनी [kuṇḍalinī]根源的生命エネルギー)の覚醒を起こすと言われています。でもそれらは目的ではなく。

このジャパからは大きな精神的利益を得ることができます。


実践することによって

 心の中での「ソーハム」の絶え間ない繰り返しによって、精神的な集中力を高め、精神内部の知覚を高めるのに役立ちます。 この内部領域の認識を高めることで、瞑想のより高い段階に徐々に入り、最終的には自己を至福の無条件の意識として認識することができます。

このアジャパ・ジャパは精神的な修行として非常に重要であるため、サーダカ(साधक[sādhaka]精神的修行者)はそれを完全なサーダナ (सदन[sadana]精神的修行)として実践しています。

※KAIVALYADHAMA  PRAYER & MANTRAJAPA 
参考:祈りとマントラジャパ Swami Kuvalayanandaより一部抜粋



まとめ:簡単だけどあなどれない

ソーハム瞑想をすることは特別な技術や条件があるわけではないので、ヨーガ(योग)のレッスンなどでも軽〜く勧められることがあります。でも実は最高の実践(परं तपः パランタパハ)でもあるのです。

簡単だけど、日々の習慣として継続的に実践することが大切です。習慣となって初めて良さを実感できると思います。とりあえずやってみよ〜。

アーユルヴェーダ(आयुर्वेद[āyurveda])でも瞑想を勧められています。マントラ(मन्त्र[mantra])で細胞レベルのもっと奥から自分自身を癒すことで心から健やかになるそう。なんかわかるぅ(微笑)



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