見出し画像

イサム・ノグチさんに癒されて

あまり生活動線にない土地、上野に久しぶりに足を伸ばしてみた。
目的は一つしかなく、東京都美術館で開催されている「イサム・ノグチ 発見の道」という特別展だ。

僕はイサム・ノグチさんに対して勝手に親近感を湧いてしまっている。
一つの理由が僕が以前住んでいた札幌にあるモエレ沼公園が大好きで、独り物思いにふけたい時に癒されに行っていたから。
もう一つは、今住んでいるリビングにAkariペンダントを吊るして毎日灯りを灯して癒されている。

僕にとってイサム・ノグチさんは癒しの象徴的な存在なのだということがわかる。作品に人としての人間味の温かみを感じる。

で、そんな僕のイサム・ノグチアンテナがに引っかかったのが冒頭の特別展。どうやら癒しを欲しているようだ。
展示は全3階。1階・2階は写真撮影可、3階のみ写真撮影不可だった。僕の家にもあるAkariは大・小大量に展示されており、いきなり圧倒された。Akariは複数あった方が可愛いし、大きなものを家の中にどーんと吊るすのが僕は夢に設定した。

画像4

もちろん彫刻作品もたくさんあり、ライティングでたくさんの影も見所だった。
何度か書いたことがあるが、僕は影が好きだ。この日も影をたくさん収集した。

画像1

画像4

ちなみに、写真撮影不可だった3階が僕は一番好きだった、石の彫刻のゾーンだった。そのゾーンに入る前にイサム・ノグチさんのインタビュー映像を見ることができた。こんなに癒しの象徴だったイサム・ノグチさんだが、喋っている映像を見るのはこれが初めてだった。ゆったりとした喋り口、声にこれまた癒された。
一つとても印象に残った言葉があった。「地球は石であり、人間も土に帰る。土は石が細かくなったものであり、人間も石である。」ということ。(記憶を遡っているのでちょっと表現違うかもだけど)

人間を石と考えたことなかったし、石の彫刻を改めて見たときに石の彫刻に温かみを感じる理由はそれなのかも知れないと感じた。癒しや温かみといった落ち着きは僕の中の何かと通じているんだろうということだろう。僕は石なんだな。

また別のインタビュー映像でイサム・ノグチさんは「僕の彫刻は高いでしょ。買えるような作品でAkariを作った」とのこと。なんて優しい澄んだ目なんだろう。

展示会を見て家のスイッチを入れる。
リビングの中央に吊るされたAkariはいつもよりも僕を温かく照らしてくれているように感じる。

4月24日(土)~8月29日(日)まで開催されているようなので、お近くの方はぜひ。

画像4




この記事が参加している募集

休日のすごし方

雨の日をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?