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月々の植栽維持管理費が最大50%オフ?「職人の勘」を数値化した新サービス


ジャングルのように多くの植物に囲まれ、リラックスした空間にしたい!
でも月々の植栽維持管理費用は抑えたい!


parkERs設立以来、お客さまからのこうしたご要望をいただいてきました。

一般的な室内植物(植栽レンタル)の世界でいうと、

「植物の数が増える」「月々の維持管理費も増える」

が当たり前。

わたしたちparkERsでは設計とデザインができることを強みに、植物の数だけをむやみに増やすことはしていません。より長く止まる場所や必ず通過する場所など、植物が必ず目に入って体感できるところに配置することで、量以上の「体感」を高める空間をご提案してきました。

とはいえ、広いオフィス空間や商業施設になると、植物の数は必然的に増えるので月々の植栽維持管理費はお客さまにとっては負担になります。

この量と費用の矛盾するご要望をどうにか解決できないか?をわたしたちはずっと模索し続けていました。


産学連携して「職人の勘」を数値化

parkERsのリサーチ&ディベロップメント(R&D)室では、いままで専門家の勘や人間の感覚を数値化し、「見える化」してサービスや事業に落とし込むべく、様々なパートナー企業や大学の研究室とともに取り組みを始めています。

その中で、8月に発表したのが「空間ランクづけ」サービスです。


約1年にわたり東京大学大学院農学生命科学研究科助教 内田圭先生と国際的なエンジニアリング・コンサルティング会社のArupと産学連携して、人と環境と植物の関係性の最適解を導き出す研究を行なってきました。

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そこに、parkERs独自で調査した環境と植物のデータを分析した結果、これまで専門知識を持った職人の経験や感覚で判断されてきた「植物が生育しやすい環境」の数値化を実現することができ、それらを元に「空間ランクづけ」サービスを開発しました。

このサービスは、専門スタッフが植物に欠かせない4つの項目(気温・湿度・風速・光)を測定、植物の生育状態に与える影響を4段階に分けてポイントを付与するというもの。

【図1】parkERs_空間ランク_レベルイメージ

この合計ポイントに応じて、空間を植物を育てる視点でA~Dまで4つのランクに分類。この設定により、月々の植栽維持管理費をAランク(-30%)、Bランク(-10%)と減額できるようになり、Cランクは通常の料金(0%)、Dは生育困難と判定し、費用を算出します。

【図2】parkERs_空間ランク_ランク別削減率一覧

枯れにくい環境であれば交換の確率が減るので費用を抑えることができ、一方で枯れやすいところにはあらかじめ配置しないことで、デザイン性と居心地の良さを保ちながら、費用対効果の高い室内緑化を維持していくことができます。

ランクづけの上で、多くの知見と経験を持つわたしたちparkERsがデザインをすれば、配置する品種や育成しやすい環境(照度など)から整えることができるで、ランクを1ランク程度はあげることも今後は可能になってきます。


さらに、このサービスと遠隔操作が可能になるため人的負担を軽減できるIoTを使ったモニタリングシステム「Indoor Parkモニタリングシステム(IMoS  アイモス)」を併用すると、エリアによっては月々の植栽維持管理費を最大で50%減額できます。

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「IMoS」についてはこちら。



人と植物ともに心地よい空間と時間をご提供したい

1.「空間ランクづけ」サービス
いままでは、よく育つ環境だろうが枯れやすい環境だろうが一定だった「植栽の枯れ保証費」を、枯れるリスクをあらかじめ把握してお客さまの環境に合わせた適切な「枯れ保証費」を設定。
2. Indoor Parkモニタリングシステム(IMoS)
遠隔操作によるオートメーション化で人的負担を軽減。

いままでの経験値とそれを「見える化」したこの2つの組み合わせで、人にとっては心地よい空間を保ちつつ、デザイン性は高く、植物は元気に育つ空間をより適切な費用で維持管理できるようになります。

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植物のある心地よい空間を日本中、いや世界中に増やしていきたいのは山々ですが、それだけがparkERsの目的ではありません。

特に植物にふれる機会の減ってしまった都心部を中心に、人が花や植物との距離が縮まるサービスも同時にご提供し、人も植物も快適な空間と時間をご提供したい!という強い想いを持って、R&Dチームはじめ、デザイナーもプランツコーディネーターもプロデューサーもその他のスタッフ一同日々それぞれの業務に携わってします。


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秋には実際に「空間ランクづけ」サービスと「IMoS」を取り入れた空間が完成予定です。

まだまだ小さいparkERsですが、これからも空間デザインや花や植物という枠に囚われず、世の中やお客さまのニーズを踏まえながら、小さいからこそできるparkERsらしい研究やチャレンジをし続け、屋内外問わず「公園のような心地よい空間」を広める取り組みをしていきます。


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この記事を書いた人

坂井 邦子(さかい くにこ)
parkERsは「公園のような心地よい空間」を広めるため
デザインはもちろん、裏付けされたエビデンスでも
世の中のニーズにお応えするべく邁進中です!