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🇫🇷の赤ちゃんにもウケがいいアンパンマン

みなさん、こんにちは。フランス在住のYocoです。
フランスでも日本の人気者アンパンマンがかなりウケがいい!という実体験を書きたいと思います。



フランスの赤ちゃんにも大人気!アンパンマン

フランスではアンパンマンの知名度はほとんどなくて、グッズなどももちろん売られていません。
日本なら、誰もが一度はお世話になるアンパンマンですが、フランスの赤ちゃんや子供たちはよく知らないはずなのに、息子が持っていたアンパンマンのぬいぐるみがめちゃくちゃ人気で、時には奪い取られて、他の子に愛られたりして居ました。
私としてはアンパンマンは知名度ほぼゼロのアウェイの環境で、なぜこんなに人気なのか?!めちゃくちゃ気になっていました。

保育園にぬいぐるみ持参するフランスの赤ちゃん

フランスの保育園はほとんど持参するものがなく(親としてはありがたい!)着替えがあればいいくらいなのですが、唯一保育園から持って来てくださいと言われるのがぬいぐるみ。
フランスではDoudou (ドゥドゥ)と言われるものです。
保育園に一人一つぬいぐるみを持っていくことが唯一の持ちものです。

Doudouの文化

フランスの子供たちは赤ちゃんになると親や周囲の人からDoudouをたくさんもらう機会があって、その中から赤ちゃんがお気に入りを見つけるという文化?があります。

Doudouは基本的にいつも一緒に持ち歩いて寝る時も一緒というものです。
つまり、Doudouは赤ちゃんを安心させるものなんです。

先輩ママさんからなんとなくそんな話は聞いたことがあったのですが、息子が入園時に保育園の先生と話した際にやはり「Doudouを持って来てください」と言われたので、なぜ必要なのかを質問してみようと思いました。

というのも、1歳を過ぎた息子はぬいぐるみで遊ぶけど、これ!というDoudouが決まっていなかったし、ぬいぐるみがあってもなくてもお出かけできるし、夜も眠っていました。執着は特になかった。

先生がおっしゃるには「保育園など親のいない環境になると急に寂しくなったりするから、その際に家にいつもあるDoudouがあると安心できます。家の匂いや家族を思い出せるから必要なんです。」という説明を受けました。
なるほど!
同じ年の子を持つ友人と話していたら息子くんも特にDoudouはなくて、保育園にはママのTシャツを持っていってると話していて可愛過ぎて笑いました。確かにママの匂いがあるのが一番安心なのかも!

息子が選んだDoudou

お気に入りがない息子にも普段家で使っているものがあればいいのか!と思い、息子に選ばせてみることにしました。

と言っても、1歳を過ぎたところなので明確なコミュニケーションが取れたわけではないのですが、手持ちのぬいぐるみを5,6個くらいずらりと並べると選び取ったのはアンパンマン!!

他にもくまさん・うさぎさんなど全部で10個くらいは持っていたのですが(ほとんどプレゼント)、周りともなじみそうなくまさんの方がいいんじゃない〜?と私は思ったのですが、息子が保育園のバッグに突っ込んで持っていく気満々だったので浮かないかなーなんて思いながら受け入れました。

一般的にDoudouは動物が多めで、20cm×20cmくらいの柔らかい布がくっついていたりします。ブランケットの一部みたいなもの。フランスの赤ちゃんはおしゃぶりを付ける子も多いので、布の隅にはおしゃぶりがついていたりもします。

その中で、割と大きめなアンパンマンは割と異色を放っていました!
フランスっぽいニュアンスカラーの動物のDoudouに鮮やかなアンパンマン。(ちなみに土足はNGだけど、教室の床のあちこちにDoudouが転がっているというなかなかびっくりな状況!)
毎回、お迎えの時に他の子が愛でているのをよく見かけることがあって、物珍しくて触りたくなるのかなー?なんて思っていました。

その後、2歳ごろから息子は家にいるときは一番気に入っているのはもふもふと呼んでいる毛布!(50×50cmくらい!でかい)それがいわゆるDoudouになっていてぬいぐるみはベッドに何体も転がっているけど、ブームがあるけどもふもふほど重要ではなさそう。6歳になる今ももふもふが絶対。

アンパンマンが人気なわけ

保育園へお迎えにいく度に観察していると、毎回いろんなお友達が触っているし、お友達同士がアンパンマンの取り合いしている!
アンパンマンを選び取ったとは言え、Doudouに執着していない息子は全く見向きもせず。その光景が笑えました。(私は先生から引き継ぎを受けている最中)

アンパンマンはなぜ人気なのか?
日本ではあちこちで見かけるし、おもちゃも豊富にある。
フランスでは知名度ゼロだし、知らない人がみたらなにこれ?なの。
よく大人に聞かれて「パンだよ」って答えると「..え、パンなの..」みたいな微妙な反応も多かった。

しかし、そんなことはどうでもいい赤ちゃんたちにとってはかなり成功していた印象。

休日に公園などへ持っていった時も他の子が触りたがっていた。どれだけすごいのよ、アンパンマン。
誇らしさと同時にますます疑問が浮かんだ。

同じように調べている方たちが多く、なぜアンパンマンが人気なのかをまとめてみるとこんな感じ。

アンパンマンには赤ちゃんの好む色・形の傾向が揃っている

・丸いものが好き
・シンプルな顔が好き
・暖色(赤・黄色など)が好き

他にも幼児は正義の味方が好き、「アンパンマン」という名前が幼児にも発音しやすいという意見もありました。

赤ちゃんの好みを研究するデータにもアンパンマン要素が揃っている!

年少児全体については,赤色 と黄色が最も多く好まれ,暖色系の色が好ま れることがわかる。

https://gijodai.jp/library/file/kiyo2011/toshio_mori.pdf

まさにアンパンマン!

人気の絵本「しましまぐるぐる」も赤ちゃんが興味を持つ色や形、傾向を使っているんですね。

赤ちゃんが夢中になる「配色」と「デザイン」
●「黒」「白」「赤」などの鮮やかでコントラストが強い配色
●「しましま」柄、「ぐるぐる」柄などのくり返しの模様
●目と口がある「かお」

https://gakken-ep.jp/extra/shimashimaguruguru/

乳児期の子どもが注意を向けやすい鮮やかで対比のある色。顔や繰り返しのパターンがある模様。繰り返したくなる言葉のリズムやごろの良さ。そんな本が「赤ちゃん絵本」として喜ばれるのです。

https://gakken-ep.jp/extra/shimashimaguruguru/

現代においては研究が色々と進んでいるにしても、作者のやなせさんがここまで考えていたのだとしたら凄すぎる。やっぱり赤ちゃんを惹きつける魅力が明確にあったのですよね。

本日もお読み頂きありがとうございました。


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