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ちぶり通信2_俺から笑顔を奪うなァ!〜M1グランプリから学ぶ〜

M-1グランプリの敗者復活戦、バッテリィズの漫才がすごく面白かった。

北海道旅行に行くのでオススメのスポットを教えるという設定の漫才である。
ボケのエースさんがアホという設定なのだが(実際にアホから知らないが)、アホなりに物事を解釈してアホのオリジナルな見解を披露していくのが面白かった。


その中で興味深いセリフがあった。



札幌時計台を観に行くことで歴史の勉強が出来ると勧めた相方に対して言い放った、「なんで旅行中に勉強せなあかんねん、俺の笑顔を奪うなァ!」というセリフである。








俺から笑顔を奪うなァ!

バッテリィズ エース














稀に見る名言だと思ってしばらく考え込んでしまった。


「俺から笑顔を奪うなァ!」というセリフからは、ボケのエースさんが、自分の一番快適な身体状態が「笑顔である状態」であると感覚的にでも熟知し、その状態が崩れないようにすべく配慮していることが伺える。なんと。



我々はどういう状態が自分のベストの状態か(愉快で心地よい身体感覚でいられるか)というものを正しく把握していないのでは無いか、そしてそれを感覚的にでも把握しているとしても、ないがしろにしていないだうか。



彼(エース)を見習うべきである。彼をアホなんて言ってる場合ではない。



思えば、知夫里島に引っ越してきてから毎日愉快な日々を過ごしている。


職場は笑顔が絶えず、自分の居場所が与えられている。周りが笑顔だと自分も笑顔になる。仕事終わりには職場の目の前の海で同僚と釣りをする。釣りすぎた魚は近所の人にお裾分けをするが、逆に野菜をもらったりする。いつも笑顔に囲まれている実感がある。

自分が愉快で心地よい状態でいるというのは周囲にとっても大切である。笑顔が連鎖するように、自分がポジティブであれば周りの人々にもいい影響を与えることができる。


翻って東京の2年間も楽しい日々を過ごしたが、毎日過度のストレスを抱え体は強張り、「笑顔」ではなかった気がする。
私の職場はなかなかにギスギスしており、上司と話すときは決まって腹痛になっていた。毎日の昼ごはんが喉を通らず、体重も減っていた。
都会なので居酒屋や流行りの観光スポットなど遊ぶところは多いが、当然、自然はない。
趣味の三線は東京に行かなければ習わなかったであろうが、ここ(知夫里島)のように周りを気にせず思いっきり弾くことはできなかった。



世界有数の都会と消滅しかけている田舎の2つに住んだことで、どちらの良し悪しを知ることができた。そして、どの状態の時に自分が愉快で心地よく居られるかも分かった。

多分今の自分なら、東京で再度働いても、田舎で働いても、どこで働いても、愉快に過ごせる気がする。

それは、自分が笑顔でいられる状態がやっと分かったからである。



これからも大事なことは、

俺から笑顔を奪うなァ!

という自分を大切にする気持ちである。

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