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クリスマスからこの時期にかけて街中に出現するのが、家から放り出された生のクリスマスツリー。フランスで言うところのサパンだ。

12月初め頃からクリスマスの雰囲気を存分に盛り上げてくれたサパンも、この頃になると乾燥して枝は下を向き色は褪せ針葉が床に落ち始る。日本だったら家庭でもお店でもクリスマスが終わったらさっさと片付けてお正月飾りにチャンジするところだが、こちらでは1月中旬まではクリスマスツリーもデコレーションも普通に放置が基本。そして学校も仕事も再開してようやくそろそろ片付けよう。と言う気分になってくる。

そこで今回noteしたいのが、パリ市主催のサパンのリサイクル回収なるもの。パリ市で約200箇所、大体は公園の一角など空きスペースに回収場が設けられ、そこまで頑張ってサパンを運んで置いておくだけで、回収して粉砕して街路樹用のウッドチップなどに再利用してくれる。面倒な登録も申請も予約も不要、もちろん無料。これってすっごくエコじゃない??優しくない?? それでも暖かい家の中から寒空の回収場に積まれたサパン達を見るとやっぱり申し訳ない気持ちになってしまう。

そして冒頭触れたように、こんな画期的なサービスがあるにも関わらず、毎年恒例のあちこちの道路に無造作に放り出され転がっている悲しいサパンの姿。更なる毎年恒例は、完全に捨てるタイミングを逃した誰かによって、季節は変わって夏のヴァカンス前に道路に放り出されるカラカラスカスカに干からびたミイラサパン。これには非常なお家に買われてしまったサパンに同情するしかない。

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☆今日のめっちゃ簡単フランス語 ☆

Recyclage / ルスィクラージュ・ 意味:リサイクル

Jeter  / ジェテ・ 意味:捨てる

Triste / トリストゥ ・ 意味 : 悲しい



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