見出し画像

「香り」に関する事業をやろう


1.「香り」の事業に決めた理由

「どんな事業をやるのか?」について、
・参入する業界が伸びている
・新規参入でも(参入する地方で)1番になれる可能性がある
・簡単にマネできないノウハウがある(小売よりも製造側)
・初期費用がかからない(在庫のリスクがない)
・時期や季節に左右されない


という軸で
・中小企業に特化したWebマーケティング(競合多い)
・オーダーメイドの沖縄ツアーガイド(時期に左右される)
・メンズコスメD2C(在庫のリスクあり)
・etc

色々と案を出した結果、「香り」に関する事業が一番成功する角度が高いのではないかという結論に至りました。

参入する事業が伸びている

香りの国内市場は2011年(約2,654億円)から2018年には(約3,564億円)と成長を続けており、「空間を整えるもの」という切り口でも見ても、リフレッシュ・気分転換、消臭という点で需要が伸びていることが分かった。特に最近では洗濯用の香りビーズやコロナによる巣籠り需要もありルームフレグランスなども需要が拡大している。

「空間を整えるもの」の市場推移

新規参入でも(参入する地方で)1番になれる可能性がある

香りに関連する事業を展開する企業は数社あるが、自社で製造から販売まで手掛けている企業は少なく、市場がすべて埋まっている状態ではない。

簡単にマネできないノウハウがある(小売よりも製造側)

香りに関してはどんな香りなのか科学的にデータ化できる「ガスクロマトグラフィー」があるが、精度は90%ほどで現時点では人間の鼻のほうが優れており、共同パートナーの山城さんは鼻が敏感で、10分前にエレベーターに乗っていた人物を特定できるほどの嗅覚を持っており、個人の特殊能力が活かせ簡単にはマネできないノウハウが構築できそう。

初期費用がかからない(在庫のリスクがない)

調香の原材料となる香料は最低限必要になるが、製品化は注文が決まってから作ることになるので、商品としての在庫のリスクがない

時期は季節に左右されない

香りについては、春は解放感あふれるアロマティックやフローラル、夏は爽やかさを感じるシトラス系、秋冬はパウダリー系やバニラ系の甘い香りが好まれる傾向があるが、通年通して需要がある。

という考察で、まったく経験も人脈もゼロでしたが、経験や人脈がある業界で起業するよりも、経験や人脈は今からでも作れるので成功する可能性が高い事業に振り切ることに決めました。

2.香りのジャンルを絞ろう

思いついたのが「アロマ」

まず始めに「香り」で思いついたのが「アロマ」でしたが、アロマって結局何?という理解から始めることにしました。
アロマ(aroma)とは直訳すると「芳香、香り、香気」になりますが、歴史を辿ると1920年代にフランスの化学者であるルネ=モーリス・ガットフォセが研究中に火傷をして、たまたま近くにあったラベンダーオイルに火傷した手を浸してみると、痛みも和らぎ回復も早かった。
そのことから植物の持つエネルギーに魅せられたガットフォセは、精油を医学的に研究を始め、1928年に最初の著書「Aromathérapie」を発表したのが始まりで、アロマ(芳香)とテラピー(療法)を組合わせた「仏:アロマテラピー(英:アロマセラピー)」という言葉はガットフォセの著書に由来することがわかりました。

現在ではイギリスを中心としてマッサージを中心としたアロマテラピーが主流で、日本でも「アロマ=癒し(マッサージ)」というイメージを持っている方が多いかと思います。
フランスでは、エッシェンシャルオイルの薬理的な効果の研究が進んでおり、メディカル・アロマテラピーが主流になてっているようです。

香水はどうなんだろう?

香水(Parfam)の語源は、ラテン語の「Per Fumum」で「煙」という意味だそうです。古代文明では香りは神への貢物であり、崇高なものとして神々へ捧げられていたそうです。
その後、中世になりアルコールが発見され、香水として香料が使われるようになっていきました。カエサルやアントニウスなどの名だたるローマの英雄たちを虜にしたクレオパトラは体臭をバラ臭に変えるため努力をした最初の人間として歴史に名を刻んだことや、ローマ時代には香りを宗教行事や医薬品としてはなく、香粧品(化粧品、トイレタリー)として広く利用され、ローマ帝国の崩壊とともに水浴やお風呂に入る公衆浴場も衰退し、ヨーロッパ人はお風呂とは無縁の生活習慣を築くことになったことで、体臭がひどく、それを隠すために香水文化が広まったという部分もあるそうです。

その後、ドイツで科学的に香料を生産する合成香料が誕生し、貴族の品物から民衆の化粧品へと広まっていきました。
合成香料を使用した香水で新時代が訪れたのは1921年に発売されたシャネルの『№5』でした。この香水は発売から1世紀経過した今現在でも根強い人気の香水です。

「アロマ」「香水」どっちにする?

「アロマ」も「香水」も香りという共通点はあるものの、アロマ(アロマテラピー)は、精油が持つ医薬的な効果、効能として利用するのが主流であるのに対し、香水は精油に加え合成香料など使用する香料が多く、自分自身を表現するアイテムとして利用するのが主流だと考えると、医薬的なアプローチよりも芸術性(アート)としてアプローチするほうがワクワクするな!ということで「香水」というジャンルにすること決めました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?