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パラリアの二次会 第19夜の解説


おはようございます。今回の三次会は、第19夜「目的合理性」の解説です。


音声はこちら。


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【内容概略】


まず、前回のまとめを兼ねて、「要するに」を大事にすることが重要という話がされます。これには2つの意味があります。
1つ目は、「これは要するに何を言っているの?」と言った質問に答えられるということが、理解できたことの証拠になるということ(答えられないということは、ポイントが分かっていないということになる)。
2つ目は、「要するにできていればいい」という姿勢を持つことで、手段が目的になるのが回避されるということ(例えば、漢字を100回書けと先生に言われたとしても、「要するに」覚えていて再現できれば100回書く必要はない。100回書いてそれで満足して、結局覚えていないという事態を避けられる)でした。

次に、目的合理性(目的に適ったことをするのが大事、という考え方)の批判をします。
「笑っていいとも」という番組(用語の説明を参照)のエピソードが紹介されます。その番組の司会者は、「やる気のある奴は去れ」と言っていました。つまり、熱意のある人(=目的に向かって一直線の人)は本質しか見ないが、面白いものはその周辺にある、迂回しなければ見つからないということです。
これは、急がば回れ的な発想に近いですが、「急がば回れ」は、「目的にたどり着きたいなら迂回した方が早い」ということであり、結局「ゴールに行くにはどっちが早いか」の問題、つまり、目的合理性の枠内の話になります。
逆に「やる気のある奴は去れ」の方は、目標に向かってしまえば目標にたどり着くことはできないという話になります。つまり、目標に向かわず、かつ、目標を意識しないことでしか目標にはたどり着けないということです。

他方、目標設定を失敗してしまえば、いくらその目標に向かったところで意味がないので、目的合理性が機能しない場合もあります。例えば、NSのユダヤ人虐殺は、絶滅収容所の機能がいかに合理的であったとしても、「出来るだけ多くのユダヤ人を殺す」という目標に問題があります。

また、勉強する目的は何か→大学に行きたいから→なぜ大学に行くのか→いい会社に入りたい→なぜいい会社に入りたいのか→給料が高い→なぜ給料が欲しいのか…といったように、辿っていくと、結局生き方、人生にたどり着くことになります。


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【用語の説明】

5分ごろ「本質」
それがなくなったらもうそれとは言えないような、根本的な性質のこと。エッセンス。

11分「タモリ」「いいとも」
たけしやさんまと並ぶ、大物お笑い芸人。「いいとも」は、彼の代表的な番組である「笑っていいとも」のこと。フジテレビの昼の長寿番組として人気だったが、誠に残念ながら今は終了し、「バイキング」になってしまった。
現在はブラタモリやタモリ倶楽部といった、若干ニッチな番組で活躍している。

15分ごろ「ライフゼロ」
精神的に打撃を受け、やる気が減衰している様子を示す言葉。音声では、何かしらのトラブル(おそらく、座っている椅子の手すりか何かを壊したのではないか)が起こり、こういう状態になってしまった。

32分「目的は充足感を得るための装置」
「充足感」は、満足感のこと。「装置」というのは、「ある効果のために機能する」といった程度の意味。つまり、「目的を据えることによって、達成した時に(目的を吸えなかったら得られなかったであろう)満足感が得られるようになる」ということ。


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以上になります。今回もありがとうございました。

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