強盗に学ぶ、正しいカッコつけ方。 #映画紹介 『OCEANS 11』 (1,147字)
段々と冷房よりも暖房の方が人生において大切であると気づいてきました。こんばんは、コーシです。私の映画紹介にネタバレはありませんので、安心してお読みください。
人生において、「ここで決めたらカッコいい」とう瞬間が訪れることは珍しくありません。しかし多くの場合、汗は額に滴り、鼓動は高まり、震えは手に伝わり、完璧に”決める”ことができません。
そんな世の中には必ず、クラスに一人くらいは、ここぞで決めることができる人間がいます。9回ツーアウト満塁、ここで決めれば勝つPK、体育祭のアンカー、テーブルクロス引きチャレンジ、すごく難しい数学の問題を前に出て解かされる時。彼ら彼女らはそれを簡単そうに、特別表情を変えることなく、何なら少しその状況を楽しむように、”完璧”を実行してみせます。そして我々凡人はそれを輝く眼差しで見つめ、「さすが」という言葉を残し、彼ら彼女らを敬うわけです。彼ら彼女らの努力は並大抵のものではないのでしょう。中には嫉妬を感じる人もいるでしょう。
この映画における11人のシーンというものは犯行シーンは全て、この”完璧”に相当します。困難はありながらも、凄まじく格好いいサウンドトラックに合わせて緻密に練られた計画を実行し、楽しみ、お金と女性をターゲットから頂戴します。しかも誰も傷つけることなく。
しかしこの映画の見どころはこの”完璧”にとどまりません。
『OCEANS 11』の登場人物一人ひとりに繊細に描写される人間味に大きな魅力があると私は感じています。
逃げられた奥さんを取り戻すために10人を巻き込むリーダー、若者扱いに腹を立てる若者、胃に病気を持つじいさん、喧嘩しかしない兄弟、あまりにも私生活が冴えないお兄さん、思わずちびる人間火薬庫、めっちゃ食うイケメン。
そんな彼らの人間味は犯行シーンに現実味を持たせ、我々のアドレナリンを刺激します。そして我々に教えてくれます。カッコつけるためには仲間への絶大なる信頼とひたむきな努力と完璧な準備が必要なのだと。そして本番に生まれる余裕と楽しむ心。それこそが正しいカッコつけ方なのです。
この映画を鑑賞し終えたら、まず歩き方からカッコつけたくなることでしょう。
「1番好きな映画は何ですか?」という質問をたまに受けます。映画好きの私としてはかなり回答に困るのですが、時間をいただいて考えた末に行き着くのはいつもこの映画になります。
私は映画を見る際にかなりストーリーに入り込んでしまうタイプなので、観賞後に疲れがちです。しかしこの作品だけは何度でも観たいと思わせてくれます。
とにかく気分をを晴らしたい人、笑いたい人、おしゃれに浸りたい人、豪華な世界観に浸りたい人、カッコよくなりたい人におすすめの映画です。
コーシ しそとツナ缶。
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