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【小林秀雄に学ぶー聞くとは?】

【小林秀雄に学ぶー聞くとは?】


先日は小林秀雄の勉強会に参加。さらに同じくコメントで教えていただいたNHKの10年ほど前の白洲次郎のドラマも。最近よくあることで、自分よりも経験値がある人と話していて意見が噛み合わない時に、自分の経験値が足りないから、本当はそうなのかな・・・って迷うこともよくあるのだけれど、白洲次郎は違う。相手の方が圧倒的に経験値があっても、全体像が見えてしっかりと考えているからだと思うけど、揺らがない。届いた赤紙を消したり、吉田茂にも、近衛総理にも意見。40前後になったら、私もそんなふうに強くしなやかに生きられるようになるのだろうか。

小林秀雄

 盛りだくさんのヒントをくれる白洲次郎の親しい人の中に小林秀雄がいる。彼は、日本の近代批評の創始者・確立者。彼にとって大切なのは、”人生いかに生きるべきか”。そのためには自分が”どうつくられているか”を知る必要があり、”つくられたように生きる”が大切だと。白洲次郎にも通づる…。

 上記を背景に、聞く行為は、自分の聴力、そして記憶力を識る行為だそうだ。頭で聞かない、耳で聞く、目で聞く、体全体できく。連動させる。知識で聞き、解釈の斬新さを競うものでもなく、耳を澄まして、汲み取り、作曲家と一体になる行為。作曲家は何を言おうとしたか?これを組めた時に、作曲家と握手する行為と定義しているらしい。勉強会は情報量が凄かったので、記憶力についてはまたの機会にまとめたいと思いますが、確かに聴力は自分がどうつくられているか、またどんな状態かを理解する、助けにはなるかもしれないと思う。

 私は吹奏楽部だったのだけれど、夏のコンクールの楽曲の譜面ってすごくって、どう表現するかをどんどん書き込んでいく。全力で想像していた14歳の私には気づかなかったことに、31歳の今の私が聞くと気付けたりする。自分の見てきたもの、聞いてきたもの、考えてきたもの、感じてきたもの、と重ね合わさって理解が深くなる。ああ、あのフレーズって、これを表現しようとしていたのかって。

わかったこと

学びをこうしてまとめていて、わかったことが2つあった。

1.芸術や骨董を深く理解しようとすると、経験値が必要になる。経験値には勇気がいる。でも、勇気を出すのは簡単じゃない。経験値には終わりがない。だから、芸術は難しく感じられてしまうのかもしれない。勇気を出せる仕組みや文化がもっと必要なのかもしれない。そうしたら、もっと時代は豊かになる気がした。そのために、Gravityをもっと自分を表現していく場として多くの人に使って欲しいなと思った。(仕事でのチャレンジでも、芸術行為でのチャレンジでも)

2.”若い”というのは、”感じる”ことに強い人たちで 
 “老いる”(よく年齢を重ねるということ)というのは、”気づく”ことに強い人たちなのかもしれない。両方併せ持てればいいのだけれど。幸いなことに、周りにはそういう”この人本当に素敵!”って思う60代の女性が数名いらっしゃるので、大切な友達には、皆様に会って欲しいなぁ。(最近思うけれど、女性の場合、60歳は人間が完成していく一つのボーダーラインなのかもしれない。子供がいる場合は独り立ちし、仕事もひと段落し、経験値もあるし、包容力もある。最高。素敵な60歳を迎えるのが、最近の目標)


皆様に頂くサポートは、私がインスピレーションをシェアできているという事を理解するキッカケとなります💡パラダイムシフトを起こすまで、wowを届ける原動力をお願いします💛