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"アートシンキング"って何?デザインシンキングやクリエイティブシンキングと比較してみる

コンサルタントとしてバリバリやっていた四年前、デザインシンキングという考え方が日本に入ってきた。
デザインシンキングの提案資料の作成やワークショップもファシリテートもしたことがあるが、デザインシンキングを一言では説明できない、と言うのが、当時の私の感想だった。現に、同じように思っている人は多いのではないだろうか。

デザインシンキングは、ビジネスサイドの人間にとって、それは新しい考え方で、何かが起こりそうだけれど、よくわからないものとして扱われてきた。それが数年経った今、色々な企業がデザインシンキングのことを学び始め、たくさんの関連セミナーが、今日も日本のどこかで開催されたたであろう。

今はもう、デザインシンキングだけをやっている場合ではない。時代は進んでいるのだ。デザインシンキングは、何かを起こすためのプロセスのうち、途中の一部でしかパワーを発揮しない。だから、マニアックな情報好き界隈で、アートシンキングが噂され始めてる。本屋の平積みコーナーに"アートを学べ"といった本が増えているのは何故か?ーそれは、VUCAの時代と呼ばれるように目まぐるしく状況が変化して行く中では、立体的に多角的に、物事の本質を理解する必要があるからだ。そして、その行為は"アート"なのである。それでは、下の図で、アートシンキングとデザインシンキング、またクリエイティブシンキングの違いについて理解してみよう。

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デザインシンキングとは、"既に発見された課題に対し、ユーザーの立場に経って原因分析して行く行為"なのである。
そして、クリエイティブシンキングとは、実現性や固定観念など全て取っ払った、本当のブレストなのである。前提条件を柔軟に捉える能力がアートシンキングができる人は、これができる。そして、アートシンキングを使って、本質的な課題があぶり出されなければ、その後の原因分析が素晴らしくても、効果は半減してしまうのである。

課題は何なのか、"問い"から始め、全てのプロセスの一番最初に位置付けられるアートシンキングーこれが身につくと世界や時代といった大きなことへの洞察が深くなる。そして、大は小を兼ねるとはよく言うが、大きなことがわかるようになれば、所属する会社や業務のこと、パートナーのこと、自分のことも、もっと深く理解できるようになる。

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参考情報
 ・より詳しくアートシンキングの概念について理解したい方はこちら
 ・アートシンキングをワークショップ形式で体験してみたい方はこちら
 ・株式会社Bulldozerについて知りたい方はこちら

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