経営者の想いを、４歳の息子に伝わる言葉で表現してみました。

飲食notersの田中です！今週のお題は「経営理念（事業）をわかりやすく説明しよう」です。

会社には経営理念があります。弊社にも経営理念がありますが、約１０行に渡る超大作なのです。（こだわりの経営理念です！！）

はじめは、小学校５年生にでも伝わるように書くという、文章のノウハウのようなものを意識して書いてみましたが、しっくりきませんでした。自分の言葉に温度感が無かったからです。自分の言葉で置き換えながら、わかりやすさを追求した結果、４歳の息子に話すことをイメージして書いてみました。短いですが、手ごたえありです。もっと説明したい欲求に駆られましたし、説明できないものもありましたが、完成させたものは、シンプルなものに仕上がりました。なにかの気づきになれば、幸いです。

株式会社ダンク一行理念　

「私たちの笑顔と返事で、お客様を笑顔にすることが最高の喜びです。」

これは、弊社の一行理念です。もちろんわかりやすいのですが、幼稚園児に説明している自分をイメージし、会話風に仕上げてみました。

「パパはね、やきとりを焼くことが上手なんだよ。すごいでしょ。おいしいものを、みんなに食べてもらうのが、パパはうれしいんだ。それをね、たくさんのお友達と一緒にやりたいって思ってるんだ。みんなに手伝ってもらえたら、もっといっぱいおいしいやきとりを食べてもらえるもんね。いつでもよろこんでもらえるように、がんばるから、おうえんしてほしいんだ。」

株式会社ダンクの社員の仕事とは、人を創る仕事です。外食産業においては、「ヒトをつくる、カネをつくる」とよく言われたものでした。

大事にした想いは「共感性」

弊社の１０行にわたる経営理念はもちろん暗記していますし、鳥貴族本部の理念も自社のごとくスラスラ言える理念オタクな私です。が、今回大切にしたのは共感性。広げていきたい経営者の想いをどう伝えるかです。以下、解説していきます。

「パパはね、やきとりを焼くことが上手なんだよ。」

会社の教育方針は長所伸展です。人が得意なこと、自分らしさを発揮できるようにしていきたい想いを表現しました。

「すごいでしょ。」

自分自身は何者か？という説明となります。この焼き鳥屋という仕事に自信を持っていて、誇らし気に伝えるドヤ顔感に、アイデンティティーを感じてもらいたい。そんな思いを表現しています。

「おいしいものを、みんなに食べてもらうのが、パパはうれしいんだ。」

自分は仕事でどんな自分を表現しているのか、に対する返答です。選んだ仕事に対する想いと、自分は「何に幸せを感じる人間なのか」が分かっている人、という強みを自分で理解していることを表現しました。

「それをね、たくさんのお友達と一緒にやりたいって思ってるんだ。」

会社という組織の中で、自分を発揮しているからこそ、一緒に働く仲間は大切です。人と人とが認め合う関係性の中で、切磋琢磨しながら、お客様に感動してもらえるように力を出し合いたい、想いを表現しました。

「みんなに手伝ってもらえたら、もっといっぱいおいしいやきとりを食べてもらえるもんね。」

なぜチェーン店の輪を広げていくことが、理念の実現に繋がっていくのかを、言葉にしています。出店により、一日あたりに関わる人の人数を増やしていくこと。決して儲かるからではなく、鳥貴族というフィルターを通して、世の中の人の心を明るくしていきたい想いに繋がっていきます。その想いのもと、そこで働く従業員がイキイキと働ける環境を提供していくために、フランチャイズビジネスを行っています。

「いつでもよろこんでもらえるように、がんばるから、おうえんしてほしいんだ。」

事業とは、賛同者集めであり、同じ理念のもとに集まった集団であることが大切です。店舗に来られるお客様に喜んでもらいたい。だから、お店の商品（クオリティ）、接客（サービス）、清潔感（クレンリネス）のレベルを上げていく。想いに賛同してもらうためには、理念を身近なものにしていく必要があります。わかりやすい言葉で、伝えていくこと。よりイメージしやすい言葉で、説明していければ、会社の方向性がビシッと定まるかもしれませんね。

せっかくなので、こだわりの経営理念全文を掲載させて頂き、終わりと致します。

株式会社ダンク経営理念

・従業員ひとり一人の教育性を経営の目的とし、社会に貢献できる人材輩出を使命とする。・働く仲間は、同じ目的を持ち価値観を共有できる集団でなければならない。・顧客満足を追求することが、働く喜びであり、自らを成長させる源となる。・お客さまに感動を与える店づくりに情熱を注ぎ、ひとりでも多くの人を幸せにする。・我々の全ての行動は、お客さまの為の行動でなければならない。・謙虚で素直で前向きな思考を生涯の目標とする。・事業を通して関わる人すべてに、感謝の気持ちを忘れない。・会社はそこで働く仲間にとって人間性向上の場であり、幸せになる為の場でなければならない。 事業は心で成し、心即ち人である。心正しからずんば、事業又正しからず。

うん、やっぱり長い！笑。でも、この理念が大好きなんですよね。これからも広めていきます。お読みいただき、ありがとうございました！

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