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「丘の手から」

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丘の手から 石仏/石碑

丘の手から 石仏/石碑

一昨年末から今年の春先にかけて
コロナだか、悪性インフルだから
37度〜39度の体温を1ヶ月ほども繰り返す状態を2度経験し
激痩せし、今も全身倦怠感の状態にあり、
これは原因不明だが
なぜか、脳出血の後遺症による右麻痺の状況も元にもどってしまった。
「右麻痺」の方はずいぶん元に戻ったが、
あいかわらず長い文章を読めないし、書けない状況にある。
集中力が続かないのだ。

「37度〜39度」の経験も辛

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丘の手から やさしい時間

丘の手から やさしい時間

ここに来てから
ほんの数メートルの横断歩道でも信号を待つようになった。
もちろんクルマの往来がなくてもだ。

なぜって
せっかくのこの街の空気を乱したくはないから。
おだやかな、この街の空気の一部になっていたいから。

ここは、いつだって深呼吸がしたくなる街だ。

喧騒とは無縁…っていうのかな。

都心のダウンで育った僕には未経験の「時間」だ。
カツカツと踵の音を響かせるような歩き方をしている人が

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丘の手から 鎌倉の北

丘の手から 鎌倉の北

ここは「港南区」だ。文字どおり「港の南」、横浜市の南部である。でも、横浜港開港よりも、はるかに昔=古代からの歴史を重ねる。

日本書紀にも記載がある古墳時代後期に起こった「武蔵国造の乱」。それは武蔵国の豪族、笠原氏の内紛だったが、一方の主人公「笠原直使主」が朝廷に献上した四つの領地のうちの一つ「倉樹(くらき)」が、今の港南区のあたり。奈良時代に入ってからも藤原京から発見された木簡に「久良岐」の名前

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丘の手から 上永谷あたり

丘の手から 上永谷あたり

横浜市営地下鉄ブルーライン。上大岡駅から湘南台駅方面にふたつめの上永谷駅。一方の出口はマンションと陸橋でつながり、一方の出口は市営バスなどの停留所が連なる駅前ロータリー。イトーヨーカドーがある。
あとはドトールコーヒーとサイゼリア、銀行、クリニックに歯科医院、数軒のドラッグストア。大型のパチンコ・パーラーも数軒。ここだけを見れば典型的なファスト風土といった風情、そういう感じが上永谷駅前だ。
つまり

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丘の手から 野庭は

丘の手から 野庭は

「野庭(のば)」もそうだけど「大庭(あおば)」みたいに「庭」の字を「ば」って読むのは、ずいぶん古い読み方らしい。辞書には「宮殿前にある大きな庭、物事が盛大に行われる広い場所のことを大場、大庭、オオバ、オオニワと呼んだ」とあり、今は地名や「姓」などに限って使われているようだ。つまり「野庭」もきのうやきょうの地名ではなく、鎌倉時代には「郡」として成立していたらしい。たぶん、この地を開拓した和田義盛がち

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丘の手から 商店街がある

丘の手から 商店街がある

上永谷駅の駅前ロータリーから、一本のゆるやかな坂道が伸びている。両側は低層の商店街である。イチョウの並木が坂道の両側に続くので「丸山台いちょう坂商店街」という。

登り始めてすぐのところにドイツ・ハム&ソーセージの専門店がある。ここが再開発されて直後の開店だったらしいから創業40年にはなるだろうか。美味しい!実際、ドイツ人の友人も絶賛する。でも、イトーヨーカ堂で販売されているものに比較すればやはり

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