「家族から別居を求められる」
朝晩の気温が下がり、秋の気配を感じるようになった。とはいえ大阪の日中は20度を超える日もある。調子に乗って部屋着を半袖、短パンで決め込んで、未だ夏真っ盛りTUBEスタイルで過ごしていた。しかし、昨今は著しく体力の減退を自他ともに認めており、すっかり寝落ちという特技を遺憾なく発揮している。先日、夜の冷え込みにまさかの完敗を喫し、目が覚めた時には鼻がグズグズ状態に陥っていた。家族からは「くしゃみおじさん」と命名されたが、そういえば「くしゃおじさん」という人がいた事を回想した。それに加えて、布団を敷かずに「畳み on the カーペット」フューチャリング 夏用ブランケットで、自宅妄想キャンプ状態でとっても浅い睡眠を確保しているので寝起きが超絶悪い。肩こり、腰痛などが急接近してきて、僕の体に住み着こうと企んでいるようだ。このままではいけないと家内に布団の新調を懇願したのだが「先にすることがあるやろ」と愛の鞭にしては痛過ぎる右ストレートをくらったのである。
家内の「先にする事」とは、空にそびえるかの如く、高く積み上げられた大量の本の「ピサの斜塔」を片付けることを意味している。たしかに布団を敷けるスペースがないのである。さすがにこのままではいけないと自分を律し、自室の整理整頓をする事に決めた。そして二人の愛娘達に片づけのレスキューを依頼してみた。
「手伝ってもええんやけど…」
この「・・・」が曲者である。
愛娘達と二十数年の月日をともに過ごしていると何となく二人が口にしそうなことを察する事が出来るようになる。「・・・」に入るのはきっと「焼肉」のキーワードがジャストフィットして、きっと奢らされる結果になることは違いないと殺気さえ感じたのである。
そして彼女たちは口を開いた。
「部屋の本を片付けんと二階の床が抜ける」
たしかに大量の本をピサの斜塔並みに積み上げている事は申し訳ないと思うし、至極真っ当な言葉である。しかし少しばかりの悔しさが滲んできたのでこう切り返してみた。
「本と一緒に俺が落ちて来たらおもろいな」
「もうええて!違う家を借りて本と暮らしてくれ」
その場を笑いで濁そうとした浅はかな発言は一瞬にして娘達に一蹴されてしまったのである。こんなにもあっさりと家族から別居を告げられるものだとは思わなかったと心から驚愕して、顎が外れてしまいそうになった。
「古民家でも探してみようかな」
と思ったが直ぐに手配が整う気がしないので、先ずは今から家族の言う通りに本の整理に着手しようと思っている。しかしその前にコーヒーを飲みながら少しだけ読書してからにしようと思う。
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