はる

いったん飲み込んで寝かせる。熟成してたら吐き出してみる。感覚的。科学的根拠なし。

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いったん飲み込んで寝かせる。熟成してたら吐き出してみる。感覚的。科学的根拠なし。

最近の記事

白と黒

白か黒かハッキリさせたいのに 完全に雌雄を決することはほとんどない だからほとんどの時間はグレーゾーン 膠着状態のまま あらゆる問題は未解決で 解決しないからこそ この世界はなんとか成立している 白と黒しかない世界は残酷で とてつもなく窮屈だ できることなら、このままずっと ハリボテの解決策でしのぎ続けたい すでに精算したら破綻してるのかもしれない だから今は白黒つけずにやり過ごすことにする

    • 映画『すずめの戸締まり』雑感

      まずカーステのあざとい選曲と、その曲たちを口ずさむシーンで何故か心がざわついた。なんでだろう。ちょっと自分にはベタ過ぎたのかもしれない。 ===== 大ヒットを前提とした作品だろうから、さまざまな意図や仕かけが潜んでるんだろうことは想像できるし、単なる「いち鑑賞者」ごときがそのすべてをフォローすることなどできないことも承知している。 個人的には、この映画に「自己欺瞞からの脱出」というテーマを見た。 (以下、ネタバレを含む可能性があります) ===== センセーショ

      • きのこたけのこ論争と、数字と感覚

        MEIJIの超ロングヒット商品で、「きのこの山」と「たけのこの里」というお菓子がある。人気を二分するこれらの商品は、しばしばどちらが好きかという議論になる。いわゆる「きのこたけのこ論争」というやつだ。 この「きのこたけのこ論争」について、ひろゆきが動画で持論を展開していたのを見た。彼の理論によると、「きのこの山」の方がチョコレート部分が多いから「たけのこの里」を選ぶ人はナンセンス。みたいな理論だった。 私は「たけのこの里」のほうが好きだったので、すこし反論してみようと思う

        • コミュニケーションの極意

          「勝った人」がいれば「負けた人」もいる。「1位の人」「2位の人」あるいは「圏外の人」というふうに、みんな違う立場を経験している。自分の経験だけを信じているということは、自分だけにしか通用しない言葉で話しているのと同じだ。 世の中は「他者との関係性」で形成されている。他者に自分の話を理解してもらうには「立場」を考えなければならない。自分がどこに立っていて、どこに立っている人に向けて話しているのか。もちろん地理的な座標の話をしているのではない。境遇や立場の話である。 これまで

          『もとファン』

          何をムキになっているの? 何に期待していたの? つらなる持続をぶった切るの? 過去も未来も含めて“ひとつ”なのに 麓も谷も“山”なのに うわずみだけ掬って帰るの? よどんだ部分は引き受けないの? 楽しませてもらっておいて 救ってもらっておいて 気に食わなくなったらハシゴをはずすの? 「傷つけられた」とイチャモンをつけるの? うまいもん食っといて 裏切られた、幻滅したと 被害者ヅラしてツケを踏み倒すの? 召使いじゃないんだよ 演者は作品の触媒で 作者は作品をつくるのが仕事

          『もとファン』

          『中田敦彦のYouTube大学』について感じた違和感と楽しみ方

          2020年、コロナの影響で休業手当をもらいながら自宅で過ごしていた時期によく見ていたのが『中田敦彦のYouTube大学』だった。仕事が再開した今でもたまに見ている。暇つぶしになり、しかもお手軽に教養までついてしまう。退屈な自粛期間中はとても重宝した。入浴中にBluetoothスピーカーからBGMとして流すのがいつしか習慣になっていた。おもしろそうなトピックを選んでタップするだけで、「知識の概要」が手に入る。おまけに顔芸や話芸のスキルもあるから楽しく聴ける。 こういう動画を視

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          自己欺瞞をサルベージして、ほんとうの自分と再開する方法

          今日は「自己欺瞞(じこぎまん)」について。自己欺瞞というのは、自分にウソをつくことをいう。つまり「自分の本心」を無視して、意に反することをする。これが自己欺瞞だ。 良くないとわかっているのにやってしまう。てきとうな理由をでっちあげて(捏造して)自分自身を納得させる。だれにでも経験があると思う。 理由をでっち上げるたびに、自分のピュアな心の表面に「ウソの皮」が貼られていく。それはたとえどんなに小さいものでも、自分に「言いワケ」していることに変わりはなく、着実に積み上がってい

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          いま【風の時代】らしいので、ちょっと調べて咀嚼してみた

          風の時代って何だ?【風の時代】という言葉をはじめて聞いたのは、たしか去年(2020年)の12月。これまでの【地の時代】が終わって、2020年12月22日から【風の時代】になる。その数日前だった。 なんか知らないところで時代が変わろうとしてた。しかも数日後には【風の時代】。もともと【地の時代】だったことすら知らないのに。というわけで、すこしは知っておこうと思って調べてみることにした。 「風の時代」というキーワードでネット検索をかけたところ、わりと多くの記事が見つかった。どう

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          映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を鑑賞して感じたこと

          ネット予約が間に合ったので、公開日に映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』(エヴァンゲリオンの完結編)を鑑賞することができた。 話題作である。とうぜん席は満員。別の時間の回もほぼ満員だった。いまこのスクリーンには、数百人が関心を示し、同じ場所に集まって、この作品を観ている。初日とあって、おそらくそれぞれが強い想い入れを持っているのだろう。 私がしっかりとエヴァを見たのは、旧劇場版のタイミングだった。たしか1997年。映画公開前の特集で、深夜に再放送していたテレビシリー

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