パンダ王の初見音読ノート

茨木ビブリオバトル主催。初見音読を2021年9月24日から始めたので、その記録も。仕事…

パンダ王の初見音読ノート

茨木ビブリオバトル主催。初見音読を2021年9月24日から始めたので、その記録も。仕事はグラフィックデザイナーと塾講師をしています。

最近の記事

何度読んでも泣ける

「3月のライオン」16巻。漫画はさすがに音読できないし、ジグソーパズルは聴覚から程遠いところにありますね。でも、これにはこれの良さがある。 ここ2日間、初見音読では海野十三「十八時の音楽浴」を読んでいます。たまたまお休みだったので、18時前後に読んでいました。1937年の日本で書かれたとは思えないSF作品。SF好きのビブリオバトル仲間さんに、いろいろお話を聞きたくなります。

    • 初見音読32日目

      2021年9月23日は、中勘助「独り碁」を読みました。 「『独り碁』は青空文庫で公開されている中勘助の短編作品。1,984文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。」 読むときは、「ブンゴウサーチ」を使って候補を探しています。目安時間→おススメ順位の低いもの→未読作家さん、という選び方です。自分の読書の幅を広げることが目的の一つなので、名前は知っているけど読んでない、という作家さんは積極的に読みます。 「独り碁」は著者が70歳を過ぎてから書かれたエッセイ。冬、名人の

      • 初見音読31日目

        Twitterスペースが使えるようになりました。最初はビブリオバトルをやってみたのですが、これは違う使い方が良さそう!「初見音読」なるものを教えてもらい、始めてみました。8月24日から。毎日20分を目標にしています。 いまは坂口安吾「ジロリの女」に挑戦中。なんで5万字を超える作品を選んでしまったのだろう…(笑)坂口安吾の描く人々は、行為は堕落しきっているのに、精神が気高く美しいから、読んでいると元気になれます。「犬馬の労」という言葉がやたら出てくる。絶対、そんなこと思ってな

        • 「透明な迷宮」を読んだ

          「透明な迷宮」平野啓一郎 ●手に取ったきっかけ 2019年1月に平野啓一郎氏の、分人主義に関する講演会に行った際に購入。サイン会での平野氏、とても「カッコいい」!と感激しました。同時代に生き、作品を追いかけられることの幸せよ。お宝状態で書棚に並べていたものをようやく読み始めました。 ●読書期間 2021年5月16日〜6月8日 ●あらすじ 短編集全6篇。中身は検索してください(荒いな…) ●ビブリオバトルで発表する? これはもう、発表する場所を決めています。早く再開されて

          「異邦人」を読んだ

          「異邦人」カミュ、窪田啓作訳 ●手に取ったきっかけ 実家にあったが、内容をまったく覚えていなかったので。読んで忘れたのか、読まなかったのか…平成11年ごろ買ったらしい。 ●読書期間 2021年5月中旬〜下旬 ●あらすじ アルジェリアのアルジェに暮らす主人公ムルソーの元に、母の死を知らせる電報が、養老院から届く。母の葬式のために養老院を訪れたムルソーは、涙を流すどころか、特に感情を示さなかった。葬式の翌日、たまたま出会った旧知の女性と情事にふけるなど、普段と変わらない生活を