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「土になる」を読んだ

「土になる」坂口恭平
●手に取ったきっかけ
2024年4月。久々に九州の旅に出かける。熊本市内で泊まったomo5のエントランスホールでこの猫(ノラジョーンズ)と目が合う。

●読書期間
2024年4月20日ごろ〜5月下旬

●あらすじ
エッセイ集。坂口さんが郷里の熊本で農業を始めてからの日記。土と触れ合うなかで、自らをながめながら、野菜づくりも含めた創作活動の日々を綴り続ける。

●ビブリオバトルで発表する?
テーマが合えば発表するけれど、それよりむしろ、個人的に、人を選んでオススメしたい本。

●おすすめポイント
エッセイだし、淡々と進む日常なのだけど、春から夏に向かう季節の流れが瑞々しい。土に触れ、土を耕し、土で作り、土から生まれるものを食べ、その土を食べちゃったりする。人は土と引き離されると壊れてしまうのかもしれない。自分もそうなのかもしれない。最近、観葉植物を育てているけれど、しれっと葉っぱが一枚増えたり、雑草が増えたりする。そんな日々の小さな変化に、気がつけるようになる嬉しさがあります。ちょっと疲れてる人には心からおすすめしたい。

●作家への感謝の一言
坂口恭平先生、あなたの著書と出会えたのは、今回の旅の大きな収穫でした。読んでいるあいだ「文章を書きたい!」「絵も描いてみたい!」「何か育てたい!」と思っていて、結果、このnoteを3年ぶりに再開しました。読みながらは決して地図を見なかったけれど、つぎ、熊本に行く機会があったら、地名を調べて、本の中の景色を実際にこの目で追いかけてみたいと思っています。

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