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SaaSを超えるテックビジネスの趨勢とは?Enterprise Tech 30リストから読み解く

ベンチャー資本会社のWingが発表した最新の「Enterprise Tech 30リスト」(以降ET30)によると、最も注目されているエンタープライズテックスタートアップの約3分の1が、ジェネレーティブAIに焦点を当てています。さらに、この技術を機能やサービスとして取り入れている企業は、より多く存在しています。

これは大きな転換点であり、過去数年間にはSaaS企業がビジネステックの領域を支配し、AIはニッチな領域にとどまっていました。たとえば、2021年にはAIモデルやツールに特化した企業はわずか3%であり、2019年にはSaaSスタートアップがET30リストの43%を占めていました。

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「Enterprise Tech 30リスト」は、かつてはエントリーレベル、中期、後期の各10社から成っていた30社のリストでした。昨年からは、資金調達額が10億ドルを超えた「ギガステージ」企業も含めた40社に拡大されました。これには、OpenAI、Stripe、SpaceX、Airtableなどが含まれます。

今年のリストには2/3が新しい企業であり、Dust.tt、LangChain、Magic、MotherDuck、Omni Analyticsなど、過去18か月以内に設立された5社も含まれています。

中小規模の場合はほとんど生成AIとAIを活用したデータ分析サービスになっています。(下図)

なぜ重要かというと、ChatGPTなどのジェネレーティブAIツールに対する消費者の関心に加え、同様の技術がビジネスの運営方法を根本的に変えるという投資家の期待があるためです。

企業がジェネレーティブAIツールやサービスを取り入れることで、市場で競争優位性を獲得できる可能性があるため、この動向は注目すべきです。


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