ビジネスキャリア検定2級の勉強方法

こんにちは。
社会人になり、仕事に関する勉強や資格取得が増える機会が増えました。
今回は、私が保有するビジネスキャリア検定2級の勉強方法について紹介します。


ビジネスキャリア検定とは

ビジネスキャリア検定は、中央職業能力開発協会が主催する民間の検定資格です。
この資格は、職務遂行に必要な知識の習得と実務能力の評価を行うための試験です。
様々な分野で43種類の試験が開催されており、受験者は自身の職種や職位に合わせて試験を選択できます。
具体的な試験内容については、公式HPをご覧ください。
https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/index.html

ビジネスキャリア検定は、営業・マーケティング、経営戦略、経理・財務管理財など様々なビジネス領域の専門性を客観的に評価できる公的資格です。
そのため、本資格の取得を昇給・昇格の要件にしている企業もあります。
また、最近では、ビズリーチなどいくつかの転職サービスの保有資格欄として、ビジネスキャリア検定が追加されていました。
(特に2級以上は管理職に必要な能力の証明となります)

私自身、本資格が昇格の要件となっていたこともあり取得しました。
勉強してみると、実業務に関連する分野について、体系的な知識を学ぶことができ、非常に有意義な機会となったと思います。

筆者はこれまでに
 ・経営戦略2級
 ・経営情報システム(情報化活用)2級
 ・マーケティング2級
を受験し合格しています。

次回受験の申し込み締め切りが近いこともあり、受験を悩んでいる人の参考になればと思い、記事を投稿します。


受験を決めたらまずやること

ビジネスキャリア検定に受験する際のステップを簡単に説明します。

  1. 受験申し込み:
    申し込み期限・支払い期限に気を付けましょう。

  2. テキスト購入:
    テキストは購入できる場所が限られていることもあり、在庫切れの場合もあるため、受験を決めたら即座に購入しましょう。
    https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/gakusyu.html?

  3. 過去問入手:
    公式HPに過去3回分の問題と解答がアップされています。
    これらを印刷して活用しましょう。
    ただし、解説が無いので勉強の際は苦労するかもしれません。(後述)
    試験区分によっては解説集を販売しています。
    受験予定の試験区分で販売されている場合は購入することをおすすめします。


勉強その1:試験範囲の把握

初めにやるべきことは、テキストの目次と章構成を確認し、試験範囲の全体像を把握することです。

構成

第1章 戦略マーケティング
 第1節 戦略策定の枠組み
 第2節 セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング
 第3節 マーケティング目標の設定とマーケティング・ミックス
 第4節 競争戦略
第2章 マーケティング・リサーチと消費者・産業購買行動
 第1節 マーケティング・リサーチ
 第2節 消費者行動の分析
第3章 製品政策
 第1節 製品開発
 第2節 製品政策の展開
第4章 価格政策
 第1節 一般的な価格設定アプローチ
 第2節 価格政策の展開
 第3節 価格設定における考慮要因
第5章 マーケティング・チャネル政策
 第1節 マーケティング・チャネル政策の前提
 第2節 マーケティング・チャネルの選定および構築
 第3節 マーケティング・チャネルのシステム化と管理
 第4節 マーケティング・システムの構築と管理
第6章 物流政策とパッケージング政策
 第1節 物流管理と物流システム
 第2節 ロジスティクス・マネジメントと現代物流戦略
 第3節 パッケージングの計画・管理とデザイン
第7章 プロモーション政策
 第1節 プロモーション政策の構築と管理
 第2節 広告
 第3節 販売促進(セールス・プロモーション)
 第4節 人的販売
 第5節 パブリシティ

ビジネス・キャリア標準テキスト「マーケティング 2級」〔第2版〕

受験する分野において、どんな知識が問われるのかをざっくりと体系的にイメージしておきましょう。
予めイメージを持っておくことでストレスなくインプットを進めることができます。
学習したことが無い分野でも目次で字面を見ると、「この章はこんなことを学ぶのかな?」と何となくイメージできるものです。

字面を見てもピンとこない章については、他の章を学習する時よりも注意深く読み進めることをお勧めします。
(私はマーケティング2級を勉強した際に「パブリシティ」がピンと来ませんでした)

教科書を販売しているサイトで目次や構成を確認しておくことも有効です。
https://shop.shaho.co.jp/shopbrand/ct111


勉強その2:テキストを流し読む

次にやることはテキストを流し読むことです。
受験生の皆様は、仕事の合間を縫って勉強時間を捻出するかと思います。
そのため、間違っても、じっくり読んだり、ノートにきれいにまとめるいった勉強法はおすすめしません
そこに時間を掛けるなら、過去問を何周も解いた方が効果的です。

ただし、「自分はしっかりと理解を深めて頭に焼き付けたい!」という方は、過去問で安定して合格点を取れる段階に来たら、じっくりとまとめる勉強にシフトしてみると良いかと思います。

流し読むと書きましたが、その前に1つだけじっくりとやった方がいいことがあります。
それは、目次と章構成を確認し、試験で問われるテーマを把握することです。


勉強その3:過去問を解く&解答理解

テキストの流し読みが終わったら、一度、過去問を解いてみましょう。
解く際は本番同様、時間を計測して取り組みましょう。

現段階では、テキストの流し読み程度しか実施してないので、スラスラと解くのは難しいでしょう。
一方で、時間をかけてじっくりと考えたら答えが導けるかというと、案外そうでもないものです。

1回目の過去問題演習の目的は「どんな問題が出題されるのかを把握すること」、「1問解くのにかかる時間を知ること」です。
合格点を取らなくていいので、時間を測りながら解答し、現段階の自身の実力と向き合い課題を把握しましょう。

1回目の演習が終わったら採点をして、正誤に関わらず全問題解き直しをしましょう。
大切なのは正誤ではなく、なぜその答えが正解なのかを考えることです。
公式HPでは解説を出していないため、問題を読みながら、テキストより正解の根拠になる箇所を探しましょう。

勉強その2のフェーズでは、テキスト流し読み程度でいいと記載しましたが、その理由は、過去問演習後に解き直しをする中で、試験で問われるような大事な箇所を習熟する機会が出てくるからです。
ここが一番勉強の肝となる局面です。

以降、残りの過去問についても同様の学習を行います。
それが済んだ後は、試験日までにこれまで解いた過去問を再度解き直してみましょう。その際も毎回時間は測りましょう。

何周も同じ過去問を解いていると、もはや答えを暗記してしまう問題もあるかと思いますが、本番では過去に出題された問題の類題や、全く同じ問題が出されることも珍しくありません。
そのため過去問の答えを暗記しておくこともメリットとなります。


学習計画の立て方

最後に学習計画についてです。
これまで書いた勉強法は、
 勉強その1 → 1日
 勉強その2 → 2週間
 勉強その3 → 2週間
くらいあれば、余裕を持って進められるかと思います。

試験直前に仕事が忙しくなったり、予定が入ったりということも予想されます。
それぞれの都合に合わせて、余裕を持った計画を立てておくことをおすすめします。

以上となります。ありがとうございました。
受験生の方々は頑張ってください。応援しています!

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