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見晴らせば海面に映る雲だけが秋/秋さがし

全国的に暑さが続いています。

残暑、というレベルではありませんね。

昨日(8月15日)の全国主要都市の最高気温を見ると

東北の北部と北海道、そして奄美、沖縄地方を除くと

ほとんど全てで気温35度以上の猛暑日を記録しています。

(この表の中で、千葉県の銚子市だけは例外なのが興味深いですが、海風の影響でしょうか)


立秋を過ぎてから暑さが本格化してきた感があります。

理屈からいえば、

夏至を過ぎた時点から冬至に至るまで

北半球では太陽の角度が低くなっていき、

それに伴い気温も低くなるはずですが、

それにはタイムラグがあるということでしょう。

さて、1日の暑さが本格化する前、

午前中に散歩に出ました。

2日前のことです。

午前8時、すでに気温は30度を超していたようです。

それでもせっかくなので、

秋の気配を探してみることにしました。

天文学的には

太陽高度はピークを越しているわけですから、

タイムラグのある気温ばかりに着目せず、

ほかに何か秋の兆候のようなものが感じられないだろうか、

そう思ったわけです。

歩いている途中、

おや?

と思うものがありました。

アフリカマイマイがアスファルトの歩道の

あちらこちらに横たわっているのです。

100〜200メートルばかりの間に数十匹は見たでしょうか。

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たまに普通のカタツムリも混じっていました。

カタツムリがわざわざ日のあたる場所で

甲羅干し?をするというのは

夏場には決して見ない光景です。

ということは、気温はともかく、

日差しはピーク時に比べて優しくなっているのでしょう。

ただし、何か意味があって

カタツムリが日光浴をしているのかどうか

分かりませんし、

これが夏から秋に移る時期に見られる現象なのかも

知りませんので、

このことをもって秋の兆候を見つけたとはいえません。

次に展望台に登ってみました。

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はるか海面を見晴らして気づいたことがありました。

水平線の雲は夏の雲っぽいのですが、

そのかげが鏡のような海面にすうっと伸びて

整然と並んでいます。

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画像ではその時の印象を伝えるのが難しいのですが、

夏のぎらぎらした海とは全く違う、

穏やかさ、静けさ。

岸に近いあたりは

ちりめんにラメを散らしたような、

エンボス状の光がまたたいています。

沖合は、

まるで磨きをかけたような表面のスムーズさ。

そこに白い雲がプリントされ、

金属的光沢を放っています。

秋をひとつだけ見つけた気がしました。

満足して家に戻ったのですが、

暑さときたら半端ではなかったので、

汗ばーばー(汗が滝のよう)、

ジャージの手首と足首にたまった汗がしたたって

床にたちまち水たまりができたのでした。

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