パルピト

自然農を勉強中の畑人(パルピト)です。四半世紀にわたって勤め人をしていましたが、体力の…

パルピト

自然農を勉強中の畑人(パルピト)です。四半世紀にわたって勤め人をしていましたが、体力の限界を感じてリタイアし、2019年に自然農の師匠に弟子入りしました。日本の南境から徒然なる日常を投稿していきます。

最近の記事

狂歌一首(権力の無能)

災厄は 無能なトップ 即応も からっきしだわ(岸田は) 「あとはのとなれ」

    • Y子のこと

      Y子は寝たきりの子供だった。 母親は市場の瀬戸物屋で店員をしていた。 父親は見たことがない。 ぼく自身も子供だったから、他所の家の事情についてあれこれ穿鑿したこともなかった。 ぼくはY子を見たことがない。 Y子については、Y子のお母さんがうちの雑貨屋に来て、買い物ついでにあれこれ娘の話をするのをぼくは母から又聞きしただけである。 なんでも身体の筋肉が細っていって、だんだんと歩けなくなる病気なのだそうだ。いま考えると筋萎縮症だったのだろう。 Y子はあまり長く生きら

      • 秋霞ふで一閃の久高島

        肉眼では 海中にくろぐろと一文字が横たわっていましたが・・・ 画像だとよくわかりませんね。 ちなみにこの日はPM2.5濃度が高かったようで、 霞もこれが原因だったかもしれません。

        • 秋浅し夏の残党とダンスする

          立秋すぎてから、 お湯の設定温度を下げました。 2回下げました。 それでも今日は、 シャワーの湯が熱すぎて やけどしそうでした。 水道管もその中を流れる水も 日々熱く熱くなっているようです。 そういうわけで 夏の残党とまだまだ仲良くやっています。 筆頭はやっぱりビールでしょうか。 人によってはかき氷とか ラムネとか。

        狂歌一首(権力の無能)

          尋(と)めゆけば秋は静かな午後5時の風 / 秋さがし2

          土曜日は夕方になるのを待って散歩に出かけました。 本当は暑さを避けて午前中にしたかったのですが、 所用があり、 午後にしました。 結果オーライでした。 午前の散歩はまだまだ有力な 夏の勢力圏を縫って秋を探す感がありましたが、 夕方は意外と日差しがやわらかく、 風も夏のそれとは違って ほほを優しくなぜていきます。 秋、見つけました。

          尋(と)めゆけば秋は静かな午後5時の風 / 秋さがし2

          見晴らせば海面に映る雲だけが秋/秋さがし

          全国的に暑さが続いています。 残暑、というレベルではありませんね。 昨日(8月15日)の全国主要都市の最高気温を見ると 東北の北部と北海道、そして奄美、沖縄地方を除くと ほとんど全てで気温35度以上の猛暑日を記録しています。 (この表の中で、千葉県の銚子市だけは例外なのが興味深いですが、海風の影響でしょうか) 立秋を過ぎてから暑さが本格化してきた感があります。 理屈からいえば、 夏至を過ぎた時点から冬至に至るまで 北半球では太陽の角度が低くなっていき、 そ

          見晴らせば海面に映る雲だけが秋/秋さがし

          秋ひでり日経平均また上がる

          8月9日、台風5号の影響で短時間にまとまった雨が降りましたが、 今月は見るべき降雨といえばこのくらいで、 たいていはかんかん照りの酷暑が続いています。 幸い(?)、いま畑にあるのはシーブイ(冬瓜)とかぼちゃくらいなので、 水も手遣りで済んでいます。 (シーブイ(冬瓜)、ちょっと元気がありません。) 今日は9月から始まる自然農塾の新年度の準備作業です。 ユンボが入って土を返して行きます。 ユンボの刃が入らないきわの部分はスコップで溝を切っていきます。 ものの5

          秋ひでり日経平均また上がる

          窓打つ三連符タイフーン序曲

          当地では昨晩から天気が急変、 強風にときどき雨が混じって窓に叩きつけます。 今朝の新聞によると フィリピンの東にある熱帯低気圧が 今後24時間以内に台風に発達して 先島と沖縄本島地方に接近するとか。 以前だと、フィリピン付近といっても もっと南で台風が発生し、 ゆっくりと発達しながら当地に接近、 やがて勢力をやや弱めながら 九州や四国に接近、上陸し、 本州に上陸した後は急速に衰えながら 温帯低気圧となって 北海道のあたりか 日本海で消滅、というパタ

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          夏ゆきぬビールはしばしそこにおれ/自粛する世界よ君もビール飲め/面会禁止多良間黒糖秋の風

          昨日は立秋ということでしたが、 なんの、なんの 当地の昨日の最高気温は33.8度。 酷暑はむしろこれからです。 野良仕事に出ると たとえそれが午前中の2、3時間程度であっても、 身体が熱を帯びて 残り一日中 かっかかっかと燃えるようです。 そんな日は冷たいビールで晩酌するに限ります。 当地ではたぶん9月いっぱいまでそんな感じでしょう。 施設に入居している老母に 差し入れを用意して 施設の事務所に事前連絡を入れたところ、 げんざい施設の入居者と家族と

          夏ゆきぬビールはしばしそこにおれ/自粛する世界よ君もビール飲め/面会禁止多良間黒糖秋の風

          優/良/可、ぽちり。でコロナの夏仕舞い

          以前の記事で、 近隣大学で授業を一つ受け持ったこと、 ところが疫病のため対面授業ができず 教材をメール配信し、 受講生からは出席確認のための課題を提出してもらっていること、 期末の試験だけは対面で実施する許可が出たこと、 初めて学生たちと顔合わせをすること、 などを書きました。 ところが事態は急展開、 学校関係者に感染者があったため、 対面試験は禁止となりました。 そこでパルピトも急遽 メール試験に切り替えました。 今学期は、 以前に課したレポート

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          王道を行く師の愛した夏草よ

          大学時代の恩師が亡くなったことを知ったのは、 ゼミOB会の世話役からの同報メールでした。 労働運動史の研究に一生を捧げた恩師T先生は、 弱い立場の人たちが虐げられる社会の仕組みに対して 異議申し立てを貫いた人でした。 だからといって学問的な誠実さを心情に妥協させたこともなく 歴史的事実に対する探究心にあふれ、 静かな情熱を研究と教育に注いでいました。 先生を慕って集まったゼミ生は学内でも優秀で、 その多くが研究者の道を選ぶか、 将来有望なビジネスパーソンと

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          炎熱やここが世界の消失点/炎熱の畑いっそ倒れて土となる

          自然農塾は来月から新学年度。 9月に植え付ける作物のため、 師匠は研修畑を整備中です。 研修生の育てたミックスリーフ、にんじん、豆などは 収穫を急いで先月半ばくらいまでには 場所が空きました。 オクラはまだ花をつけていて つぎつぎと新しい実がついてきますが、 9月までに研修畑の耕運をしておかなければならないので、 切り倒して、 敷いてあるマルチシートを取り除いて行きます。 シートを押さえている土を ショベルで掘り崩して脇にやって行くのですが、 結構き

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          火球地平に膨らむ今日も夏日

          昨年の夏、 畑仕事をしていて頭が割れそうに痛み出したことがあります。 あわてて日陰で休み、 水分を補給して気分回復しましたが、 あれを放っておいたら確実に熱中症で倒れていたのだろうな、と思います。 今は2年目の夏。 暑さに慣れたのと、 身体の声によりよく耳を傾けられるようになったのでしょう、 どんなにかんかん照りでも 暑さにあたることはなくなりました。 肌も真っ黒く焼けました。

          火球地平に膨らむ今日も夏日

          多良間島のいい伝え(スクと雷)/雷鳴や沸き立つ浜にスク跳ねる  雷雲のあの下あたりでスク湧くか 遠雷やスク寄る島の火番盛(ひばんむい)

          最近、叔父(母の弟)から聞いた話。 故郷の多良間島には、 「はるか沖合の雷鳴の下、スクが生まれ、海岸に寄ってくる」 という言い伝えがあると。 確か秋田では、 11月の雷の鳴る頃にハタハタが獲れるといい慣わしていると 聞いたことがあります。 時期や場所、魚種は違いますが、 雷と魚類の生態を結びつけたところが 共通していて、なんとも面白く思えます。 スクは、アイゴの稚魚で 当県では塩漬けにして食します(「スクガラス」という)。 旧暦6月1日(新月)に大挙し

          多良間島のいい伝え(スクと雷)/雷鳴や沸き立つ浜にスク跳ねる  雷雲のあの下あたりでスク湧くか 遠雷やスク寄る島の火番盛(ひばんむい)

          ひと刷毛の雲なつぞらに言挙げす

          のんびり外を見ていたら、 周辺の夏雲とは違う、 いかにも秋空にふさわしいような ひとすじの雲がすうっと青空に伸びていました。 周辺の雲と異なっているので、 たいへん目立ちました。 ちなみに周辺の雲は下の画像のような、 いかにも夏のもの。 そこを軍用ヘリが横切って行きます。 この日はなぜかヘリがしきりに飛んでいて、 こちらは重低音、 まるで内臓を揺さぶるような 「言挙げ」をしております。 ばどばどばど・・・ それを除けば、 風もない、穏やかな夏の昼

          ひと刷毛の雲なつぞらに言挙げす

          油照り実のひとつなきダイズ愛(かな)しき

          自然農の師匠がいうには、 今年は梅雨明けから むしろ雨がたくさん降って 異常な年だとか。 特に大豆が不作で、 師匠の畑でも 私の研修用畑でも オーヒグー(当地のダイズ在来種)に実が入っていません。 一昨年の例では、 5月に植えた分が7月には充分大きくなって 良い収穫であったとのこと。 師匠がほかに植えている 日本で最も普及しているダイズ品種である 「フクユタカ」も実が入っていないそうです。 先月、サヤがついてから「今か、今か」と 実が大きくなるの

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