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油照り実のひとつなきダイズ愛(かな)しき

自然農の師匠がいうには、

今年は梅雨明けから

むしろ雨がたくさん降って

異常な年だとか。

特に大豆が不作で、

師匠の畑でも

私の研修用畑でも

オーヒグー(当地のダイズ在来種)に実が入っていません。

一昨年の例では、

5月に植えた分が7月には充分大きくなって

良い収穫であったとのこと。

師匠がほかに植えている

日本で最も普及しているダイズ品種である

「フクユタカ」も実が入っていないそうです。

先月、サヤがついてから「今か、今か」と

実が大きくなるのを待ってきましたが、

これ以上待っても無駄だろうとの判断を

師匠は下しました。

そうなると、早くダイズを畑から除いて

跡地を耕して

次の作付けのために空けておく方がよいわけです。

ダイズの除去は数日内に師匠がやってくれるとのこと。


ダイズはたまたま気候が悪くて

実をつけられませんでした。

それでも一生懸命、

葉を茂らせ

丈を伸ばして

サヤをつけてくれました。

そこで力尽きたわけで、

それだけにいっそう愛おしく思えてきました。

野良仕事を終えて

バケツの水をかけ、

ダイズに別れを告げました。

今度、畑に出るときには

もういないでしょう。

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