心理カウンセラー・根本裕幸さんにスーパーバイズ(ビジョン)を依頼した話
私のnoteでちょいちょいお名前を出している心理カウンセラー・根本裕幸さんに、自分のカウンセリング業務についてスーパーバイズ(スーパービジョン)をお願いしました。2024年5月10日に。
1ヶ月も時が過ぎてしまいましたが、重要なことほど咀嚼して咀嚼して発信するスローペースタイプなのでご容赦ください……。
(※こちらのラジオではチラーッと言ってたんですけどね)
この記事ではスーパーバイズを受けて個人的に感じたこと、考えたことなどを書いていこうと思います。これからカウンセラーを目指すかた、すでにカウンセラーであるかたの参考になれば嬉しいです。
あるいは相談者の立場であるかたも、「カウンセラーとはそういう工夫や努力もしているんだなあ、ただ話聞いて金もらってるだけの奴らじゃないんだなあ」と思っていただければ幸いです(笑)。
◆そもそもスーパーバイズ(スーパービジョン)とは何か
スーパーバイズ(スーパービジョンとも言う)は、心理カウンセラーがスーパーバイザー(主にベテランのカウンセラーなど)に自分が担当したカウンセリングのケースを報告し、意見を求め、今後のセッション(カウンセリング)に活かすことを言います。
どうやら介護業界にも同じ単語があるようですが、介護の場合は1対1というより研修や会議などのグループで意見を求めるみたいですね。
私はカウンセラーにスーパーバイズというものが必要なことを、カウンセリング資格取得のためのテキストで知りました。
その時(2018年〜2019年)からずっと、「もしいつか自分がスーパーバイズをお願いする時が来たら、絶対に根本さんにお願いしよう」と決めていたのです。それはなぜかと言いますと、次の項目でご説明します。
◆なぜ根本裕幸さんにスーパーバイザーをお願いしたのか
もうあちこちの記事で書いているんですけど、私は自分が心理カウンセラーになる前から根本裕幸さんのファンなんです(笑)。
(一方的な)出会いは私が30歳くらいの頃、青森で一人暮らしをしている時です。部屋から出られなくて布団の中でしくしく泣きながらネット検索をしていて、根本さんの記事を見つけました。
だからもうかれこれ11年くらいになるんですね……スゴ……。
最初に見つけたのは現在のブログではなくて、どこかに所属していらっしゃる時に寄稿された記事だったと記憶しています。
そこから今のブログに行き当たってあらゆる記事を読み漁り、著書を読みまくり、時には号泣しながら精神が回復していきました。
(本当にありがとうございます)
回復してきたらご本人の姿を直接見たくなり、初めて行ったのが2017年1月の「2017年をより素晴らしい1年にするための目標を立てる会」という講座(ワークショップ)です。
あとオンライン講座にも参加したりしましたが、基本的にずっと貧乏だったので講座やセミナーにはなかなか参加できず。
1回だけお手紙を出したことがあって、その時「私はいつか根本さんの御本の挿絵や漫画を描けるようなイラストレーターになりたいです」と書いていたのですが……
まさかの2021年8月、自分の出版する本を監修いただきました。
(※現在は監修から「読み手」に変えられているようです)
この本が出る前の2021年5月、学研の編集さんから頼まれたゲラをリトリートセミナーへ持って行ったのはいい思い出です(笑)。
(確か打ち合わせがセミナーの前日にあったのよね)
そういったご縁もあり、自分も心理カウンセラーとして5年経ち、“ただのファン”ではなくなったような気がしたので、今回スーパーバイズをお願いした次第です。
◆憧れを見上げすぎるのをやめようと思った
出版で関われたことで少し和らぎましたが、「ファン」って言葉からもわかるように、私はずーーーーーーっと根本さんを“自分とはかけ離れた天上世界にいる人”だと思っていたんですよね。
だから最初に根本さんの文章にハマった時は「本人と直接会う機会」なんて想像もできなかったから、自分が講座やセミナーに行く日が来るとは思いませんでした。
そこへ行けるようになっても、根本さん1人 対 集団という形でしか関われなかったですし。実は個人セッション(カウンセリング)をお願いしたこともないんですよね。
それは金銭的な問題もあるんでしょうけど、たぶん「上の人すぎて1対1で喋るなんて恐れ多い」と思っていたからでしょう。
だから今回スーパーバイズをお願いできたのは、「もう自分とランク(段)の違う場所にいる人だと思うのをやめよう」と思えたからなんです。
私の好きな本「嫌われる勇気(岸見 一郎 , 古賀 史健・著)」でも書かれていた通り、誰かを上に見ているということは、別の誰かを下に見てしまうということでもあるんですよね。
もちろん先を行く先輩ですし、年齢だって上ですし、尊敬はしています。
けど、同じ地平の上に生きている、同じ人間だと思えるようになったんです。
私は自分が境界性パーソナリティ障害という病気だった頃、過剰に誰かを見下し、そして見上げていました。病気が寛解(※症状が和らぐこと)したからと言って、その感じがすぐなくなる訳ではありません。
ずっと見下す自分を問題視していたけど、“見上げすぎる”こともまた問題だったんだな、と病気を克服してからの7年くらいで気づきました。
そういう自分が、今回、ずっと上に見すぎていた心理カウンセラーの根本裕幸さんと1対1でお話しする機会を作れたのは、成長の証だと思います。
大谷翔平選手も言ってましたよね、「憧れるのをやめましょう」ってね……。
◆「自分が心地よくいることの大事さ」を改めて学ぶ
今回のスーパーバイズでは1件のケースについて尋ねたのではなく、これまでのカウンセリング(およびお問い合わせ)で複数に見られる傾向を報告し、そして今後のカウンセリング運営について相談しました。
その辺の詳細はこの記事ではシェアしませんが(笑)、メンバーシップのプロプランマガジンで書けたらいいなと考えております。
で、ざっくりとお伝えすると、「自分が心地よくいることの大事さ」を改めて学ぶことができました。
私は「我慢・自己犠牲・他人優先・自責」が板につきまくりの人間で、結局のところ自分の病気もそこから始まっていたんですよね。
それこそ根本さんの記事や本で
・自己を受容すること
・自分を愛すること
・自分が心地よいほうを選ぶこと
を学び、実践してきたつもりだったのですが、「まだまだだった(笑)」とスーパーバイズを通して気づきました。
いや、正確に申し上げると、プライベートではそれができていたのに、なぜか仕事ではできていなかったみたいです。
「世間に沿う方法」や「売れる方法」ばかり気にして、自分の心が心地いいことをいつのまにかないがしろにしていました。
だから根本さんに対しても「こういうのが苦手だなと思うんですけど、やったほうがいいんでしょうか? やるとしたら、どのようにやったらいいですか?」って聞き方をしていたんですよね……(反省……)。
「苦手だと思うことでも、慣れたら平気になったりできるようになることもあるけど、もうすでに何回かやっていて苦手だなと思うことなら、無理にやらなくてもいいですよ。
うちのお弟子さんでも、『他のところでブログ毎日更新しろって言われたんですけど、でもできないんです』って人には『やらなくてもいいよ、自分に合う他の発信や宣伝方法を探したらいいよ』って言ってるし」
というようなことを言われて、ああああああああそうですよねー!!!!! ってなりました。
ていうか私、自分が相談を受ける側だったら、絶対に同じことを相手に言ってる……。「何で苦手なのに無理にやろうとするんですか? 自分にどうしても合わないならやらなくてもいいんですよ」って。
人には言えるのに自分には言えないことってありますよね……フフ……。
そのためのスーパーバイズでもあるんだろうな、と思います。
自分でも気づかないうちに、「やりたくないけど、売上や生活のためにはやんなきゃいけないんだろうな」といつの間にか凝り固まっていた部分があって、そこを解きほぐしていただいた感じがしました。
根本さんは終始、「やらなきゃいけないという思いよりも、私(巴)が心地いいと思えること」を大切にし、説いてくださっていたように思います。
ありがとうございます。
◆おまけ
誰かと自撮りするとき自分でシャッターを押すのが激苦手なのに、どうしてもお写真が撮りたくてお願いしました。
おかげで緊張してどこ見ていいかわからなくなった私が爆誕しております。
あまりの私の慌てぶりに根本さんが「押しましょうか?」って言ってくださったのに、自立系武闘派女子だから「いえいえいえ大丈夫です!!」って無理やり自分でシャッター切ったのがまずかった……。
もっと人を頼れる人になりたい……。
がんばります……いやもうがんばらなくていいのか……。
なんかでも時間が経ったら「そんな私も『かわいいとこあるじゃん』と思ってくれる人がいるんじゃないかな、いてくれ」と思えるようになりました。
完璧な巴さんを求められるのきついもの。
病気を寛解したところで、おっちょこちょいでどっか抜けてるオタク気質の女なのは変わらんのや……。
しかしきっとかつては、私が根本さんを完璧超人だと思って見てたんだろうな。根本さんは意図的にブログの文章上などに「鼻をほじりながら」とか書いてそういうのを和らげてらっしゃるのがすごいな、と思っております。
私は鼻はほじれないけど、なんかそういう“抜け感”を加えることも目指していきたいですね。
では本日はこの辺で。ごきげんよう、さようなら。
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※スーパーバイズは根本さんが公式のメニューとして出しているものではなくて私が個人的にビジネスコンサル的な感じでお願いしただけです。
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