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独りで"出来るけど"

 おはようございます。atomです!

私事ですが大学院入試も無事に合格しました。明るい報告が出来て良かったと心から思います。


今回のサブタイトルは

遠くに行くなら

生きていくうえで大切にしている感覚を, 過去の自分と共に振り返っていきます。

すこし短くなってしまいましたが読んで頂けると嬉しいです。


曲紹介


今回はケツメイシさんの「仲間」という曲です。

中学時代によく学校の行事で流れていて, 今でもふと口ずさんでしまうような思い出の曲です。

ぜひ聴きながら記事を読んでください。


モットーを聴いて回る


 突然ですが普段, 生活をしていてみなさんが意識していることは何ですか?


とにかく何事も全力で頑張る!

お金を大切に使う!

身近な人を幸せにする!

などなど, おそらく十人十色の回答が返ってくるのではないでしょうか。


 私は出会った人に, 人生におけるモットーを聴くことが好きなんです。


自分と全く違う価値観に触れ, 話を聴くたびに, 

視野が少しずつ広がっていく気がしませんか?


ということで, ぜひみなさんの価値観も聴かせてください。


自分なりのモットー


 紆余曲折あって, 今の私のモットーはこんな感じです。

本質から目を逸らさない


 求める結果が出ることを最優先し, プロセス自体は柔軟に変化させることを意識しています。 

今の価値観は自分を貫くのが楽で, 私に合っていると感じます。


 今回はこの感覚に辿り着くまでの, ひと昔前, 苦しかったころの

自分の貫き方を振り返ってみたいと思います。


本質が零れ落ちる


 昔の私は, 物事の本質など無視して何でも自分でやる人間でした。

勉強は好きでしたし, スポーツも人並みに出来て, 優等生っぽく振舞うのも得意。

自分から誰かを頼ることは無く, ありえないとさえ思っていました。


むしろ人前に出て活動することが好きだったので生徒会に入ったり勉強を教えたりと, 

偉そうにも, 何かを"してあげる"側だと思い込む始末です。


 根底に世界への冷めた視点があったので, 

周りに勝手に期待すると,
裏切られてしんどいのは自分。

黙って自分がやれば良い
そうすれば誰も不幸にはならない。

ちょっと大変だけど, 一通りのことを
こなせる能力は持っているのだから。

そんな考えが常にあったんだと思います。


 なんでも自分でやる力を持つことが自立であり, 

誰かに頼るのは無能の証明である, とさえ感じていました。 


虚構の自立の先に


 そうして, 周りに期待せず自分を使い続けた結果, ある日心が崩壊しました。

このあたりのお話は以前書かせて頂いた通りです。


「~しなければいけない」と勝手に思い込んで, 

色んなものを背負い込んで生き続けることは, 決して自立ではありませんでした。


 生きている限り, 必ず誰かに支えてもらっているということすら忘れてしまった私の, 

見せかけの自立の先には孤独という落とし穴が待っていました。

 

どろどろした黒い何か


あんなに他者のために頑張ってきたのに。

なぜ1人で頑張り続けた私が心を病む一方で, 
他人に頼る彼らは平穏な日常を送り続けているのか。

心がどん底に落ちたとき, それでも湧き上がる黒い感情に嫌気がさし, 

自分を本当に嫌いになりました。生きる価値が無いとさえ感じました。


 醜い自分の核心と向き合い, これからをどう生きるかゆっくり考えたとき,  頭に浮かんだのが, 

他者を幸せにしたい

ということでした。


 でも一度目の人生では, 上手くいかなかった。

他者に何かを"してあげる"という意識では, おそらくまた失敗するだろう。

じゃあどうすれば良いのだろうか?

いっぱい悩み, そのなかで自立を再定義しました。


本質を見て, 頼る


 多くの他者に幸せを支えるためには, まず自分がパンクしないこと。

つまり, 大切なのは

なんでも独りでやることではなく, 
自分が"やるべき"ことを, きっちりやること


言い換えると, 

本質を正しく捉え, 
誰かに頼るべき時はちゃんと頼ること。

これが以前の自分に欠けていた感覚でした。


今は自立を, 

いざというときに逃げ込める場所を
確保しながら, 自分の仕事をすること

と捉えています。


 最終的に求める結果を出すために, 撤退すべきところできちんと撤退が出来る。

そのために逃げこめる場所や頼れる人間関係を, たくさん作っておくこと。

これが本当の強さだと今では感じています。


 あの日の私に伝えたいと思うこともありますが, 

でも, 伝えてもきっと聴かないんだろうな...

そう思ったりもします。


 もし似た境遇の人がいれば無理に諭すのではなく, そっと気にかけてあげてください。

善意で回った歯車は, きっと狂うまで止まらないでしょうから。

出来ることは調子を崩した後に, すぐ逃げ込める場所になることだと思います。


あの日の自分に


 誰にも頼らず独りで何でも "出来る" のは素晴らしいと思いますが, 本質的ではありません。


日本は資本主義の国であり, 独りで "出来る" ことと "やる" ことは

決してイコールではないからです。



速く行くなら独りで行く。
遠くに行くならみんなで行く。

過去の自分から得た教訓を胸に刻んで, 

誰かの苦しみから目を背けないように今日も学びます。


長い道のりを一緒に行きましょう
atom.

【参考文献】

「孤独の科学」, ジョン・T・カシオポ/ウィリアム・パトリック, 2018, 株式会社河出書房新社
「大学生のためのメンタルヘルスガイド」,松本俊彦, 2016, 大月書店
「嫌われる勇気」, 岸見一郎/古賀史健, 2013, ダイヤモンド社


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