おおたにえいとく

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おおたにえいとく

登山、フライフィッシング、マラソン、神社、仏閣、歴史、阪神タイガース、読書、日本酒、コボラー、ネットワーク、システム監査技術者

最近の記事

酔灯夜話 #53

吉川英治の三国志。高校生の時に読んでから40数年後に再読。高校生のころは、関羽・張飛・趙雲などの英雄たちの活躍に心躍らせて読んでいた。あれから社会人経験をして読んでみると、個人の英雄よりも、魏、呉、蜀それぞれの組織云々に関心が移って読み進めていた。蜀は孔明の個人的才覚は凄いとは思うが、組織として後継者を育てられなかったのが失敗ではないかと思う。有名な「泣いて馬謖を斬る」も、部下の失敗を糧に成長させられなかったことにつながるし、「死せる孔明行ける仲達を走らす」も死んだ孔明に頼ら

    • 酔灯夜話 #52

      侍JAPN優勝おめでとうございます。とくに準決勝、決勝、しびれる試合でした。さてこの優勝は、チームが一丸となって戦った結果であることには依存はありません。そのチーム作りで、チームのリーダー格のダルビッシュ投手がインタビュー等でよく「仲良く」という言葉を口にしていたのが気になっていました。昭和のスポ根漫画を見て育った昭和のおっさんには、戦う集団に「仲良く」はないだろう。とツッコミたくなりました。しかしもともと一流の上に超が付く選手ばかりの集団なんで、それも有かな?と思いましたが

      • 酔灯夜話 #51

        ここ数年、民主主義を標榜する国家といわゆる覇権主義国家との分断が国際社会で大きな問題となっており、私自身改めて民主政とは何か、について興味を持つに至った。そうした背景でテーマとして「①古典期アテナイにおける民主政の発展」を選択し、なぜギリシアの地で今からおよそ2500年前に、そのような政体が生まれたか、また現代の民主国家の今後を占ううえで、古代ギリシアの民主政と現代の我々の民主政との相違点と現代の我々に対する示唆となることを見出したい。  ギリシア人がバルカン半島南部に侵入・

        • 酔灯夜話 #50

          最近とみに「日本経済の凋落」ということばを耳にする。これにはいろんな要因があると思うが、その一つに日本人が以前比べて働かなくなったことが一つではないかと思う。どうも「日本人は働きすぎ」「ワークライフバランスが大事」という風潮が社会を覆うのと日本経済が凋落したのとが気を一にしているように思われる。そもそも資源の無い国で世界に伍していくには人が働かなくてはならないのは自明の理で、そこが基本と思う。特に仕事を覚えなければならない若い人は、体力もあり、仕事の吸収力もあるわけであるから

          酔灯夜話 #49

          司馬遼太郎の項羽と劉邦を読んだ。古代中国で初めて全土を統一した秦が始皇帝の死後混乱し、その中で有力な楚の項羽と漢の劉邦の覇権争いである。この両者の性格の違いをコントラストに描き、すべてにおいて勇猛かつ戦いに優れた力を発揮した項羽と臆病で戦下手な劉邦を配置し、結果後者が最終勝者となる。ではなぜ劉邦が最終勝者となったのか?キーワードは人望の差と、読めなくはないが、ではなぜ劉邦に人望があったのか?小説をよく読むと決して項羽が人的魅力に欠けた人物ではなく、むしろ歯向かう敵には苛烈であ

          酔灯夜話 #48

          歩きスマホがずっと以前から問題になっている。電気通信事業者協会(TCA)はこのほど、「歩きスマホ」の実態についての調査結果したところ、男性より女性の方が歩きスマホしている割合が高いとの結果がでているようである。私も駅などで見かけた印象も概ね調査結果通りと思う。それはたぶん、男性脳と女性脳の違いによるものにある気がする。よく言われるのに男性脳は問題解決型で女性脳は共感型といわれそれぞれ得意な分野が異なっているとのことである。これをもって歩きスマホの現象もある程度説明できるのでは

          酔灯夜話 #47

          習慣にしていること。○○を毎日やろうと意気込むと、できなかった日があれば、必要以上に挫折感を感じてしまい。その後続けることができなくなってしまう可能性があるので、「出来る日にすればOK」という、ゆるーい気持ちでやっていけば、おのずとなんとなく毎日ではないが続いていっている。それがいいのでないかな?そんなんでわたしがゆるーく続けて、いや続いているもの。  ・朝食にトマトと納豆と梅干を食べる  ・寝床で本を寝落ちするまで読む  ・新聞記事で気になるキーワードを書き留める  ・早朝

          酔灯夜話 #46

          竹を飯盒にしてご飯を炊いてみた。 1.自生している竹を切る 2.竹の一節分に細断する 3.写真のように竹の表面を切り取る 4.竹の節の中に米と水を入れて、入れて竹の表面を蓋にする 5.竹をそのまま焚火にくべる 6.焚火の火はできるだけ強くする 7.切り取ったばかりの生竹は水分を多く含んでおり、しばらくは竹の切り口から水分が大量に蒸発する 8.その後、ようやく米と水が沸騰し始め。蓋の隙間から水蒸気が出だす 9.蓋の隙間からの水蒸気がで終わったころ、竹を焚火から取り出し蒸らす 1

          酔灯夜話 #45

          考古学と歴史について考察 1.考古学とは  考古学とは、人々が生きるためにこの大地に働きかけた跡である「遺跡」やそこから発見される様々なモノ、すなわち「遺物」から、人間の歴史を考える学問である。考古学は少なくとも我が国においては歴史学の一つとして位置付けられている。ただこれは国や地域によっては多少異なっており、例えばアメリカ合衆国において考古学は人類学の一部門と位置付けられている。これはアメリカ合衆国の歴史がヨーロッパ人による移住後との認識によるものであろう。 歴史を学ぶにあ

          酔灯夜話 #44

          北アルプス最高峰の奥穂高岳に、7月23日~25日の日程で登った。ルートは最も一般的な上高地から涸沢、ザイデングラードを経由してのルート。この山はほぼ30年ぶりになる。ルートの状態や景色など、思い出しながらであるが、当然のことではあるが山の姿やルート上から見える景色は30年前と大差がないことである。一方で変わったことは登山者のほうである。一番気になったのは奥穂高目指すであろう登山者は一様にヘルメットを着用していることである。私のいままでの認識ではヘルメット着用しているのは岩登り

          酔灯夜話 #43

          奈良大学通信学部の文化財購読Ⅰの授業の課題である「文化財保存科学ノート」を読んでのレポート作成。 (1)文化財の保存学について   文化財保護は1949年の法隆寺金堂の火災を契機に「文化財保護法」が公布され、ここで初めて「文化財」という言葉が正式に登場した。文化財は過去から現在、未来へと受け継がれていくべき人類の貴重な遺産であるとともに未来を創造していく指針となるものである。   文化財の保存研究で重要な方法論として①材質を調べること ②肉眼で見る事のできない内部の構造を調

          酔灯夜話 #42

          奈良大学通信学部へ入学して2か月。最初の課題科目として「文化財学購読Ⅰ」を選んだ。文化財保護は1949年の法隆寺金堂の火災を契機に「文化財保護法」が公布され、ここで初めて「文化財」という言葉が正式に登場したとのことで、比較的新しい言葉である。文化財の保存研究で重要な方法論として①材質を調べること ②肉眼で見る事のできない内部の構造を調べる事 ③文化財資料を後世に伝えていくための保存環境の研究 ④保存修復のための保存材料と保存技術の開発研究 である。日本で最初の文化財の保存科学

          酔灯夜話 #41

          この4月より奈良大学の通信教育学部で歴史を勉強することとなった。契機は一旦会社を定年となり、ある程度時間ができたこと、趣味とは一味違ったライフワークというものを持ちたい。と考えるようになったことである。元々歴史は好きで歴史小説を読んだり、京都や奈良の史跡を巡るのがすきであったが、きちんと体系的に学び歴史を研究する手法を身に着け、ライフワークとして掲げた、自分の出身地や住んでいる地域の歴史研究に役立てたいと思った。入学は社会人を相手にしているので受験はなく、書類を提出すれば入学

          酔灯夜話 #40

          先日3月26日に大阪府北部の能勢で行われた能勢妙見トレランに参加した。能勢電鉄妙見口駅から妙見山を巡り、妙見口駅に戻ってくるおよそ25キロのコースである。昨年は天候もよくへばりながらも完走できたが、今年はあいにくの雨。雨自体はランにとくに影響はないが、トレラン道がぬかるんで滑る滑る、何回も転倒を繰り返し全身泥だらけ。結局ゴール直前でタイムアウトでのリタイア。トップランナーはあんな滑りやすいぬかるみをどうやって克服しているのか?とても気になるところであった。走ったあとは阪急石橋

          酔灯夜話 39#

          ケン フォレットの小説、大聖堂。中世イングランドで親子2代で大聖堂を建てるストーリーであるが、家族愛、暴力、権謀術数など小説の題材になるほぼ全ての要素がテンポ良く展開していた。また日本ではなじみが薄い中世ヨーロッパ社会の様子も垣間見れたのも良かったと思う。

          酔灯夜話 39#

          酔灯夜話 #38

          (#37からの続き) 個人情報保護法が施行され世間に個人情報保護のおおきなうねりが襲ってきた。それに呼応するように社内に「プライバシーマーク」取得の機運が生まれ、私は情報システムの仕事を離れ、この仕事に従事するプロジェクトのメンバーとして参画した。今では常識である個人情報保護の取組は、当時はとんでもなく現場仕事を制限する(もしくはそう思われた)ことととらえられ、現場との軋轢に悩んだ。それでも何とかプライバシーマーク申請直前にこぎつけるのであるが、そのつど欠格事項であるセキュ

          酔灯夜話 #38