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鮮やかな記憶は、ジャズの音色と共に 〜ナオ編 エピソード25〜

2018年9月28日 
前回の続き

それから私たちは、
手を繋いで海辺を歩き、車へと向かった。

途中、近くにある一昔前のリゾートホテルにふらっと入り、お手洗いだけ借りる。

そのホテルはバブルの時期に栄えたのであろう面影を感じた。
ふと、和歌山の白浜を思い出した。
似たような雰囲気がここにもある。
地方にある綺麗なビーチ沿いのホテルというものには、毎度どことなく"味"を感じる。

それは栄枯盛衰——、
かつての賑わいを連想させる豪華絢爛な時代遅れの装飾と今現在の静けさとの対比が、何とも情緒的で儚げで、そして、美しかった。

今がキラキラしていてどんなに楽しくても、
いつか終わってしまうものがあるということ。

私たちの行く末を案じるかのようなその光景は、やけに印象的にエモーショナルに映った。

しかし、廃れていくものもあれば、
残り続けるものもある。

私たちがこの海辺で、
確かに過ごした今日という日のことを
私は密かに心の中にしっかりと記憶した。



海辺を後にし、私たちは再び西尾へと向かった。
私は明日もまだお休み♪ナオもお休み♪
まだたくさんナオと過ごせる時間があると思うと、自然とテンションが上がった😆✨

道中に車窓から見た海岸線に沈む
眩しいオレンジ色のサンセットがとても綺麗で、思わずはしゃいでしまう。
この状況にいつも以上に浮かれていたのは確かだった。

それから私たちは
Googleマップで検索して見つけた
地元の小さな居酒屋に入った。

人の良さそうな店主と優しそうな奥さんが
経営しているそのお店は
とてもアットホームな空間で、
カウンターに新鮮なお魚がたくさん並んでおり、
100%美味しいお店であることは雰囲気からして確かに伺えた。

出てきた料理にナオも私も絶賛!大満足♡
丁寧に仕立てられた真心こもった料理たち。
私もナオもグルメでお酒好きななめ、
美味しいものを食べると分かりやすくご機嫌になる。笑

ナオは家からわりと近いので
「また1人で来ます!」って挨拶していた。
1人でって言うところから、
彼女と来る気はないんやなって分かったから
ちょっと嬉しい😶

今日だけ私は特別!
今日だけ私はナオを独占できる!
まさかこんな素敵なデートができるなんて
全く思ってもいなかった。

そのあとはTSUTAYAで映画を3本借りて、
スーパーでチョコやアイスを買ってナオの家に帰宅。

先にお風呂に入って21時30分頃から
映画鑑賞スタート📽✨

全部私チョイスの3本は、
「ジャージーボーイズ」
「セッション」
「きっとうまくいく」

「セッション」と「きっとうまくいく」は私が前々からナオにゴリ押ししてる映画で、
ナオもそれを覚えてくれていたみたい。

ジャズ×青春もののジャージーボーイズは
ナオと私の共通点である"ジャズが好き"ということから、私が一目見て「これめっちゃ面白そう!」ってことで借りることに。

しかし、話の展開についてけずにウトウトしてしまった私。笑
頭の回転が速いナオは、面白い!って興味深そうに見てたけど、私が集中できてないのがバレて「もうついて来れんくなっとるやん!」とツッこまれてしまい、
他の作品を見ることに笑

そこで次に見たのが「きっとうまくいく」
超大作のボリウッド映画だ!
私が人生で最も心を打たれた作品であり、
大号泣した映画だ😳✨
3時間と長尺にも関わらず1秒足りとも目を離すことなく全集中して見れてしまう映画で、
毎回めちゃくちゃ感動する😭✨
インドの社会問題をシビアに描いており
教訓めいた強いメッセージ性を孕みながら、
ポジティブな考え方と揺るがぬ信念を貫き壁の多い人生に果敢に立ち向かう主人公と親友2人の人生を(またその周りの人たちもの人生までもを)壮大且つポップに描いた物語である!

これがたまらなく胸を打たれるのだ😭✨
回りくどくないドストレートなセリフが
グングン胸に刺さるは刺さる。。
明日生きることに勇気が湧いてくる😳!!

私は仕事でひどく落ち込んでいた時に
この作品を初めてを見て救われた。
私にとって人生のバイブル的映画だった。

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とても感動した思い入れのあるこの映画を、
教えたい、感動を共有したいと思える人がいるということはつくづく幸せなことやと感じる。

大好きな人と大好きな映画を見れることは
私にとって本当に幸せなことだった。

ナオがこの作品を見てくれることが、
鳥肌が立つくらい嬉しかった。
ずっと念願だったように思う。


ナオは途中でケラケラ笑ったり、
ストーリー展開にツッコんだり、
目を輝かせながらめちゃ興味津々で
すごく楽しみながら見てくれた。

そんなナオを見て嬉しくてたまらなくなった。

しかし長い映画なので、
「続きは私が帰ってからゆっくり見るよ」と言うことで、途中で止めて、私たちはベッドに入った。

その夜のセックスが
今までで1番気持ち良かった。

どんな体位でしても、
終始イキそうでずーーっと我慢してた。

特に少し後ろにのけぞる対面座位が
ふわっと意識が飛びそうになるくらいに
めちゃくちゃに気持ち良かった。
鼻腔の奥が自然と開くような、
一気に身体中の血液が循環して
鼻の奥に抜けるような、昇天しそうな感覚。
もちろん薬物やったことはないけど、
本当にやったらこんな感じなのかなって
思うくらいに、飛びそうな感覚というか。。
適切な表現が見つからない(笑)
頭真っ白になり、トロトロのぐちゃぐちゃになった中をナオのモノが滑らかに動くと、中はこれ以上ないくらいキツいのが自分でも分かった。

「あー、ぱいぱんな、気持ちいい。。」

めちゃくちゃ身体をくねらせて、
余裕のないエロい表情でよがるナオ。

それを見てさらに興奮する。

本当にめちゃくちゃ気持ち良すぎて、
さんざん我慢した挙句2回イッてしまった。

そしてナオがイクと同時に
3度目、再び私もイッてしまう。

そのままナオにぎゅーっと抱きついたら、
ナオはしばらく覆い被さったまま、
優しく抱きしめてくれた。

本当に幸せで、あっという間に
この3日間は過ぎていった。


その後ナオからLINEで
「きっとうまくいく、すごく良かったよ!」
って伝えてくれたことは、とても嬉しかった。

セッションも見てくれたらしく、
そちらも気に入ってくれた様子♪

やっぱり映画の趣味が合うのって
すっごく嬉しい☺️💓

そういえば前に、
フォレストガンプが好きだって話で
お互い盛り上がったこともあったっけ?

もしかしたら私たちは
最初っから同じ価値観同士惹かれ合っていたのかも。

ナオと出会って3日目のアフター6。
最初のデートで見た映画は
「坂道のアポロン」だった。

あの映画は私が元々原作のファンで、
ジャズが好きなナオなら絶対気に入るだろうと思ってナオを誘ったのだった。
ナオはあまり期待してなかったみたいで、
私に誘われるがままに付き合ってくれたけど、結果としてすごく良いものを見た!!と
かなり気に入ってくれたことを覚えている。

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そういや出会って間もない頃、
私たちが初めてお互いのことを話した場所も
ジャズバーやったなぁ、なんて。

思い出したら懐かしくて愛おしい。


小田和正の『坂道を上って』
そして、作中かの有名なセッションの音楽
『モーニン』の演奏が、
ナオとの思い出の映像と共に聞こえてくるかのよう。



映画や音楽はいつだって
思い出に彩りを与えてくれるから好き!





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