哲学: 自己を修正する能力
どんな人でも間違えるものだ。間違えない人はいない。思い込みや期待はいつも間違って自身を苦しめる。
間違っているなら修正しなければならない。
思考には「自己修正能力」というのがある。これは帰納的推論と呼ばれる思考法に含まれている。
ATMでお金を引き出そうとして何度か暗証番号を打ち込むがうまくいかない。この時、あれやこれやと思い出そうとする。どれかが正解だ。
料理をしてみると不味い。何かを間違えたのだ。あれやこれやと試してみると何とか食べられる味になる。
人間には試しながら自分を修正し、満足のいく正解にたどり着こうとする能力があるのだ。
対象に対して熱心であればあるほどその力は強く、妥当な正解に近づく蓋然性は高くなる。
心身に悩みを抱える人は意外にもこの「自己修正能力」が低かったりする。すぐに諦めてしまうのだ。間違った思い込みや期待を修正しないままにしている。
探究する力が弱く「ま、こんなものか…」とまだまだ先があるのに放棄してしまいがちだ。
うまくいかないのは自身に何らかの原因があることは多い。その原因を取り除くには、何もない人よりも熱意がいる。
誰もが「自己修正能力」を持っている。
それをうまく使って、自分自身を実験台にしながら検証を重ねることで真実に近づいていく。
「自己修正能力」の存在を知って、信頼してとにかく試すことだ。試すには熱意は必須である。
noteでの記事だ、と与太話のように思わずに真剣に考えて欲しい。
真実を得れば自由になれる、このことは本当のことだ。