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哲学: 考えることを考えるとは

多くの人は普段考えるということが少ない。そう言うと「いや、考えすぎるくらい考えている」と返されるかもしれない。
しかし、それは考えることと思うことを混同しているのだと思う。

哲学では、
思考とは「正確さ、内容的関連性、証拠の基準に照らして自らの思考を見定め調整できることだ」
という。

普段、私たちはそういったことを意識して考えるということはほとんどない。

思考することは人間にのみ与えられた能力だといわれることがあるが、その能力は鍛えることで磨き上げられるものだ。

「思う」だけでは思考能力は向上しないといっていいと思う。

日常では好き嫌いで判断し選択することが多い。正しさよりも好き嫌いが理由になるものだ。

そうしているうちに、嫌いなものを避ける為に、より嫌いなものに視点が移り「ストレス」と言われるものに悩むようになる。
それは考えればわかることなのだが、「思う」ことに引っ張られ考えることを止める。

ぼくがこういったことを記事にすると「面倒くさっ」と「思う」なら、思考を使う習慣がないと「考えて」いい。

考えることには体力がいるのだ。おいそれと誰でも努力なしで出来るのなら悩む人なんていない。

これまで、思っている人ではなく、思考を行使する人が、人間の「思っている」問題を解決してきたのだ。

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