みずいろ音楽の裏庭

みふ。耽美ハーモニー研究家。ピアノと作曲、ジャズ。

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最近の記事

八ヶ岳音楽堂でコンサートがしたい!!

(画像は「井上直幸ピアノ奏法」のワンシーン。) 自分の未来に関して、 ずっと前から見えているビジョンがあります。 夢のようなもの。 ・・・ そんなに広くない、サロンのようなホール。 大きな窓の外は木々のある庭。 美しい景色が見えていて、 その前にピアノが置いてある。 人数は多くない。 でもすごく親密なコンサート。 私とお客さんはお互いに信頼し合っている。 暖かい、勇気が湧いてくるような期待に満ちた空気。 私はピアノの前で深呼吸をする。 指先が鍵盤に触れる。 水を打ったよう

    • ガッカリしてもいいんだ!

      (ロシアの作曲家スクリャービンの楽譜には、「苦痛なまでの肉体的悦楽」って演奏指示が書いてあるらしいです。 一体どうしろというのでしょうね!) 本題です。 人ってしょっちゅうガッカリするものらしい。 という話を聞きました。 そうなんだ!と思ってまたひとつ楽になった。 自分だけじゃないんだ〜、と。 別にガッカリしてもいいんだ、 皆してるんだ。 ってわかったら、 ガッカリするのが怖くなくなりました。 今まではどうせガッカリするんだろうな、 したくないな、 と思うがゆえに

      • 死ぬまでに一度行きたかったコンサート

        先日マルタ・アルゲリッチのコンサートに行ってきました。 アルゲリッチというのは、 一言で言えば音楽の女神のような人。 現代を生きるクラシックピアニストの中で世界的に最も人気のある演奏家で、後世にも確実に語り継がれる伝説的な存在です。 若い頃から美貌もあいまって大変な注目を集めましたが、そんな彼女も今は82歳。 いつまで聴けるんだろう、 そう思うと居ても立っても居られなかった。 というわけで初めてチケット争奪戦に参戦し、 無事ゲットでき、聴いてきました。 アルゲリッチ

        • ジャズとの馴れ初め

          (いいね♡すると 作曲家のダークな雑学が表示されますよ🎼 よければ押してみて!) みなさんは、 今まで不安や恐怖を原因にあきらめたことは ありますか? もしその時、それをやっていたら 今どうなっていたと思う?? 私の場合、 この問いかけで真っ先に出てきたのが 「ジャズの勉強がしたかった」でした。 進学や留学、仕事選び、人間関係など いろいろあるけど、一番がジャズだったの。 自分でもびっくりした。 なぜなら、 たぶんそれが私にとってはじめて 「やってみたいけど自分には

        八ヶ岳音楽堂でコンサートがしたい!!

          クラシック音楽の深夜寄席

          人前でピアノを弾いたりする仕事を選んでいながら、 自分は出役になるのはあんまり興味ない、 向いていないと思っていました。 なのでこの数年、人前での演奏は最小限に留めて引っ込んできました。 けど。 お上品なクラシックピアニスト、 というのが合わないだけ。 もっと芸人マインドなら出てみたい!と 今日気づいて「これだわ!」となりました。 芸人マインドとは何か? クラシックは金持ちの暇つぶしやステータスみたいな、単なるお飾りじゃない。 と、私は思っています。 本来もっとドキ

          クラシック音楽の深夜寄席

          寅さんに学ぶ「夢みたいな人生」の生き方

          朝から暑いし、なんだかモヤモヤと気分が乗らない。 少しでも自分の機嫌を取ろうと、カフェオレとカプレーゼを作ってみた。 買い置きのパイを合わせてブランチする。 その後、少し横になってみる。 それでも依然として気分が良くならない。 そんなわけで午後は活動するのをあきらめて、映画「男はつらいよ」を観た。 寅さんがウィーンに行って、現地の日本人マドンナに恋をして、お決まりの失恋をして帰って来る話だ。 帰国後しばらく、失恋と時差ボケでボーッとしている寅さん。 柴又の家族も本人まで

          寅さんに学ぶ「夢みたいな人生」の生き方

          たまたま「生きる」構造になった、それだけ。

          NHKに、カルチャーラジオという様々な分野の専門家が話をする番組がある。 その中でダントツに面白かったのが更科功先生の講座だ。 生物がどのように進化したとか、 性別は何のためにあるのかとか、 すっっっごくわかりやすく興味深く、面白かった。 ということで著作を購入! 昨夜少しだけ読んだ中で印象的だった部分を軽く紹介しよう。 ↓↓↓ 「生きている」とは何か? それは、 「エネルギーを吸収しているあいだだけ一定の形をしていて、ときどき同じものを複製する」 ことらしい。

          たまたま「生きる」構造になった、それだけ。

          最近ハマってる浪曲のこと

          この頃、浪曲にどハマりしている。 広沢虎造という浪曲師をご存知だろうか。 「浪曲」ってなに?どんな曲? と思ったそこのあなた、私も数ヶ月前まではそんな状態でした。 平家物語の琵琶法師みたいなもんと思って貰えばわかりやすいだろうか。 つって音声でしか聴いた事がないのでどんなカッコでやってるかわからないのだが、 要は三味線の伴奏に乗って節をつけたり歌を挟んだりしながら語るスタイルの古典芸能です。 後ろで三味線を弾いているお姉さんが「ひぃや!!」「ふぅわ!!」「えっよぉ♪」

          最近ハマってる浪曲のこと

          「皆で仲良く」の素晴らしさと同じくらい、「集団」の恐ろしさを考えるべき

          古代インドやバリのヒンドゥー社会では、「サティー」という風習があったらしい。 「サティー」とは、未亡人となった妻が夫の亡骸を火葬する際にその火の中に飛び込むというもの。 つまり焼身自殺である。 「貞淑な女性」であることを証明するため、また家族の罪を清める功徳として行われたそうだが、ヒンドゥー教典に根拠となる記述はない。 当然、大多数の未亡人はサティーなんてしたがらなかった。 いくら名誉が得られても、死んでしまったらどうにもならないよね。 当人も望まないし、ムスリムやキリス

          「皆で仲良く」の素晴らしさと同じくらい、「集団」の恐ろしさを考えるべき