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寅さんに学ぶ「夢みたいな人生」の生き方

朝から暑いし、なんだかモヤモヤと気分が乗らない。
少しでも自分の機嫌を取ろうと、カフェオレとカプレーゼを作ってみた。
買い置きのパイを合わせてブランチする。
その後、少し横になってみる。
それでも依然として気分が良くならない。

そんなわけで午後は活動するのをあきらめて、映画「男はつらいよ」を観た。

寅さんがウィーンに行って、現地の日本人マドンナに恋をして、お決まりの失恋をして帰って来る話だ。

帰国後しばらく、失恋と時差ボケでボーッとしている寅さん。
柴又の家族も本人までも「本当はウィーンになんか行ってないんじゃないか、夢でも見てたんじゃないか」と言う。
そんな様子を聞いた帝釈天の御前様は

「あいつ(寅さん)の人生は夢みたいなもんだからな」

と一言。

そもそも成り行きでウィーンに行くことになった寅さんはウィーンにつゆほども興味がなく、観光にも興味を示さず、何も有り難がらない。
そんなだから土産話もろくにない。
寅さんは周りの落胆を意に介さず
「世界中どこ行ったって大して変わらないよ」
と結論に至る。

風の向くまま気の向くまま、行き先も決めずに旅を続けるテキ屋の寅さん。
困っている人を見つけたら後先考えず付き合って側にいてやり、「俺は暇だけが取り柄でね」とカラッと笑う。
余裕があってかっこいい。

美女を見つけたら子供のようにフラフラと着いて行き、冗談とも本気ともつかないスットボケた話をしては、その場にいる人たちを笑わせて張り詰めた空気を解いてしまう。
あまりに力が抜けていて、真面目にしかめ面してるのがバカバカしくなる、そんな感じ。

寅さんの「夢みたい」な生き方。それは、

計画、戦略、効率、最短ルート、
継続、向上、成長、…

そういう「賢い」生き方とは真逆だ。
行き当たりばったり、普通に生きてたら思いもよらない方に転がっていく。

寅さん自身も、「自分みたいな渡世人は堅気に迷惑かけちゃいけない」と、決して自分の気ままな生き方を推進しているわけじゃない。

でも、寅さんじゃなくとも、誰にだって。

どうせ人生なんて、いつ終わるとも知れない夢みたいなもんなんだ。

難しく考えず、もっと心の向くままに素直に発言、発信すればいい。
格好つけずに丸出しでニコニコしていたら、ウマの合う人や仲間は案外すぐ見つかるんじゃないか。

そんな気がした。

先ほどまでモヤモヤと、あーでもないこーでもないと尻込みしていた気分。
不思議と、映画を観終わる頃にはスッキリしていた。

私はアラサーで独身で、絵を描くのと本を読むのと料理が好きなピアニストだ。

DTMで曲も作るし、落語や浪曲が好きで、映画はこの頃「男はつらいよ」や「仁義なき戦い」にハマっている。
なんでもいいから日々文章を書きたいと思っていて、今日で続けて3日目だ。

偏屈ですが、なるべく素直に発信を続けるうちに、楽しい出会いがあればいいと思う。

あなたの人生も、夢みたいに楽しくありますように!

どうもお付き合いありがとうございました。

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