なぜ私は小説が書きたかったのか「魔法使いになりたかっただけ」編 その1
昨日まで魔法少女になりたかっただけ、を投稿していた。
特に大きな理由はないが、あの作品は個人的にとても好きなのだ。
だから、ぜひ皆さんに読んでもらいたいと思った。ただそれだけだ。
主人公の名付けについて
私は、短編では主人公にあまり名付けをしない。いや、したくないのだと思う。
名前というのは、人の場合はその人の印象をかなり大きな幅で規定する。そして、個人個人でさまざまな経験や出会いの中の名前と比較してしまう。
例えば「竹内」という名前の人が、かなりヒゲモジャのごつい男であなたの知り合いだったとしよう。そうすると、「竹内」という名前を聞いた途端にあなたの頭にはその髭面が浮かぶ。そうすると、どうしてもイメージを持ったまま話を読み進めてしまう。
長編ならいい。少しずつそのキャラに肉付けすることができる。しかし短編では、ぬるりと始まったまま、イメージを走らせていくため余計な情報があると混乱してしまう気がする。
「魔法使いになりたかっただけ」はかなり短い短編だ。主人公は読者がフラットな気持ちで入ってほしい。そのため、主人公の名前は設定しなかった。
ではなぜ玲子は名前をつけたのか
このお話にはもう一人、登場人物が存在する。主人公の親友の玲子だ。私は彼女の名前は設定した。
理由としては、このお話では玲子はしゃべらないからだ。そして、読者に感情移入をしにくくする必要があった。からである。
このお話の中で、玲子は主人公から手が届かない遠い場所に設定しておきたかった。そのため名前を設定したという心積もりだ。
名付けは恥ずかしい
個人的にキャラの名付けは恥ずかしい。だから冗談みたいな名前をつけたりする。それでも長編になると名前をつけなければならなくなる。歯がゆい思いだ。
ただ、時折名前をつけたキャラが勝手に動き出すことがある。主人公が、そのキャラの名前を叫ぶことがある。
だからこそ、キャラに名前は必要なのかもしれない。
次回は内容について書いていきたいと思う。
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